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Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
COUNTDOWN JAPAN 08/09 ( 2008.12.30)
2009年 01月 06日 (火) 00:53 | 編集
・COUNTDOWN JAPAN 08/09 @ 幕張メッセ ( 2008.12.30)



恐らく日本最大級の年末フェスであるカウントダウン・ジャパンに参加してきた。
だけど、やはり洋楽フェスの飢餓感から来る(だってほとんどが何年かぶりの来日
だしね)走りっぱなしっていうのは無くて。お酒を飲みながらまったり&ゆったり見た。
フェスでこんなにブースをじっくり回ったのは初めて。では早速ライブレポ、ドウゾ。

・SBK
一発目だけど今回の最大のお目当て。五年ぶりのライヴ、しかも応援にドラゴンア
ッシュのサクと降谷建志が登場(サクは珍しい)。このサクのドラミングが素晴らしくて。
ストイックながらもしっかりとパワーを注入していて、SBKのメンバーはやり易かった
だろうなぁ。だから基本エレクトロなんだけど、横ノリでも、縦ノリでもどっちもオッケー
っていう開放的かつ、SBKらしいちょっと歪なムードを醸していた。流れを止めた
"elegy train"以外は全曲受け入れられていたと思う。復活には相応しい舞台では
十二分のパフォーマンス。今後もSBKには期待。

・PUFFY
ポップ・アイコンとしてのテキトーな感じ、佇まいは素晴らしかった。けども、明らかに
楽曲力に負けていたって言うのが拭えないと思ってしまった。若干カラオケ大会
みたいだったもんなぁ。結局2曲聴いて退場。

・フジファブリック
ん~ファンの人には悪いけどライブ全編みても正直何処が良いのか全く分からなかっ
た。というか何処で評価すればいいのか分からなかったと言う感じ。そこまで演奏で
聴かせていくバンドとも思わないし、衝動的でも無いし・・・。あんまり自分が日本語
ロックを聴かないからかな?あとはちょっとセットリストが一辺倒だったっていうのも
関係しているかもしれない。

・Superfly
結局ワンマンには参加できなくて、フリーライブ以来。お目当ての二組目。フリーライ
ブの時はものすごい一生懸命歌っている人だなーと思ったけど、この日は余裕綽々
で笑顔を見せながらハイトーン・ヴォイスを繰り出していた。新人なのに既に貫禄が
ある、何とも末恐ろしい。しかしどこを切っても放送できるぐらいに安定しているな~
彼女の歌声は。今後の期待としては、バンド・サウンドの優等生さをもうちょっと荒々
しくしてほしいっていうのと、ポップではなくロックとして鳴る音楽を作って欲しいかな
(この日の盛り上がり方をみると確実にポップスで浸透しているな。まあそれも悪く
はないのだけどね)。

ZAZEN BOYSを見ようかと思ったけどお腹減っていたのでここでご飯にした。
ケバブーをほうばる。フェスの度に必ず食べるぐらい好き。ビールと一緒に駆け込む
と最高なのだ。

・DJブース
なんだかんだでここが一番盛り上がっていたような。まぁいわゆる流行曲をそのまんま
CDJしているわけだが、ここで盛り上がってどうする!?と突っ込みたくなった。だって
フェスに来る人って生演奏を聴きに来たんじゃないの?こういう半ばカラオケ大会という
か、安易に盛り上がれば良いって言う根性は好きじゃないなぁ。なんでも手軽にするこ
とと、音楽を自由に愉しむことは違うと思う。知っている曲だけで盛り上がっていたら
フェスの醍醐味を失っているような。実はかなり残念で、DJブースには行かなければ
良かったとさえ思っている。

・エレファントカシマシ
ザ・ど根性・パフォーマンス。ヴォーカルが巧いと言うよりは独特、演奏は若干リズムが
おかしい。でもパワーで乗り切る。という自分の好きなバンド達からは遠くかけ離れて
いる感じ。だけど、やはりトリを飾るだけはあって、グイグイと引き込まれるような魅力を
持ち合わせていた。あとMCで毎回「エビバデー!!」と言っていたのはネタなんだろうか
本気なんだろうか。

・総評
なんだかんだで思っていたより楽しめた。やっぱりフェスの雰囲気は好きだな~。
あの気軽さがたまらないね。まあでも走り回った06年のサマソニ以上の満足度は
残念ながら感じられなかったかな。あとなんでプリングミンはこの日じゃないのよ!?
RIP SLYME DANCE FLOOR MASSIVE III ( 2008.11.13 )
2008年 11月 15日 (土) 02:42 | 編集
RIP SLYME DANCE FLOOR MASSIVE III
@ Zepp Tokyo ( 2008.11.13 )


DANCE FLOOR MASSIVE III

自分は、リップ・スライムのことを今も昔も国産ヒップホップのトップだと思っている。
ヒップホップだけに留まらず、ボサノヴァやジャズ、エレクトロ、ドラムンベースまでを
巧みに取り込んだ緻密なトラック。「メッセージ重視」と言う名の、物真似から一切進
んでいない思考停止から逸脱したリリックと軽快なマイクリレー(スキルは勿論ある)。
そしてそれをポップスへとしっかりと落とし込む潔さ。つまりは、音楽自体が極めて優
れていて、かつ、日本人にしか出来ないヒップホップを体現しているということ。しかも
本人達は如何にも「呑気にやってるでしょ?」「楽しけりゃいいでしょ?」って顔をする
から、最高にカッコいいのだ。

ライブでのリップはそんな「盛り上がればいいじゃん!」根性を存分無く発揮していた。
最初っから最後までとにかくエンターテイメントなのだ。4MCのマイクリレーや4人分の
声圧がアッパーなのは勿論、踊れる曲を上手く配置したセットリスト、DJ、VJ、全てが
盛り上がらせる装置として上手く機能していた。しかもその一つ一つが緻密で凝って
いるのだ。マイクリレーがノン・メッセージでも実は技ありなものだということはCDを聴い
て分かるからいいとして、自分が特に凄いと思ったのはDJ&VJ。まず、DJだがやっぱ
フミヤは凄い。ジャンル無視、そしてリズムトラックがインストでもダンス・ナンバーとして
成立するぐらいの出来。それを強烈に感じたのは"STEPPER'S DELIGHT"、"HOTTER
THAN JULY"、"JOINT"の3曲。特に"HOTTER THAN JULY"では上に結構強烈な
シンセを重ねていたりして、CDで聴いていたときには感じなかった興奮を感じた。そし
てVJ。これは開演前からSEをiPod風にして遊んでいたことからも分かるとおり、遊び心
満載。インベーダー風、Youtube風、メンバーの写真を加工、等々。普通こういうのって
音楽ソフトのヴィジュアライザみたいなの止まりだけど、それを遥に超えていた。これも
groovisionsが作っているんだとしたら、あの会社スゲーや。

あと後半に配置されていたメロウな曲も味が出ていて、それまた良かった。
"黄昏サラウンド"、"One"、"Tales"三連打と言う(順番は忘れたけど)実にニクイ
選曲で、個人的に思い入れの強い"One"では初めて彼らのことを耳にした中学生
時代を思い出したりして。こういう曲をサラッとやれちゃうのも彼らの強み。アンコール
最後は"楽園ベイベー"で祭りの終わりの時の楽しさ&寂しさを演出したりね。うん、
こう書くと実にズルイ(笑)でも様になるから良いよねー。

唯一難点を挙げるとすれば、"太陽とビキニ"や"love&hate"などの最近作られた曲は
ライブではちょっと弱いかな?ということで、これからのリップが何処へ向かうのかそれ
だけ心配。"太陽とビキニ"は地方の宴会場ののど自慢的寒さをちょっと感じたし、
"love&hate"は家で聴く分には素晴らしいのだがライブで聴くと微妙。その辺は次の
アルバムツアーで改善されていくと期待しているのだけど。まあ、その点を含めても
全体を見ればアッパーにして陳腐にはならない無敵のライブアクトだと実感。またすぐ
にでも次に行きたいぐらい素晴らしかった。
Sigur Ros ( 2008.10.26 )
2008年 10月 28日 (火) 15:07 | 編集
・Sigur Ros @ 東京国際フォーラム ホールA ( 2008.10.26 )



ライヴをじっくり見るということに関して、恐らく東京では国際フォーラム以上
の場所は無いと思う。席はあるし、ちゃんと傾斜もつけられているし、ステージ
から遠くないし。他にも色々ライヴを行う場所はあるけれど、本当にここは
見やすい。音響とかそういうことは抜きにして。

見やすいということは演者としては一挙一動全て見られてしまうということだ。
ノリとか雰囲気とかでは誤魔化せない、アーティストとしての本質を見られて
しまう。だからこの日のシガー・ロスが明らかに不調だったことは観客のほと
んどが分かったんじゃないだろうか。バンド自体不調だったが、特に辛そう
だったのはヴォーカルのヨンシー。ファルセットは上手く出ないし、咳き込むし、
表情から辛さも伝わってきて、見ていて可愛そうになるほど。

それで最後まで続いてたら非難轟々だが、嬉しいことにそうではなかった。
具体的にどの曲からか分からないが(たぶんMed Blodnasir)、ヨンシーの
「今日は風邪で声が最悪なんだ。良かったら一緒に歌ってくれないかな」
というMCの後からは凄かった。劇的に調子が良くなると言うわけでは無かっ
たが、良い意味での開き直りが感じられた。「風邪だし、今日最後だから
やり切っちゃえー!」と思ったのかどうかは分からないが、開き直りからくる
気迫というものが見られ、楽曲に命が吹き込まれたかのようで、鳥肌と
感動が止まらなかった。その際に頑張ったのはドラムのオーリー。正直
シガー・ロスの楽曲でドラムを気にして聴いたことは無かったのだが、あれ?
こんなにパワフルなドラムだったっけ?と思うほど力強いドラミングで他の
3人を導いていた。ライブDVDを見てもそんなに感じなかったのに。やはり
生で見なければ分からないこともあるんだなぁ。そのクライマックスが
新作の1曲目"Gobbledigook"。会場がほぼ全員立ち上がって、手拍子
をしていたということもあって、それまでの空気を払拭するポジティヴな
雰囲気が漂っていた。

結果的には大満足のライヴ。美しさと内包する熱、それをしなやかに柔らか
に表現するシガー・ロスの音楽はやはり素晴らしい。次は、絶好調の状態で
夜空の下で体感したいな。

- Set List -
01. Heysatan
02. All Alright
03. Glosoli
04. Ny Batteri
05. Fljotavik
06. Vid Spilum Endalaust
07. Hoppipolla
08 .Med Blodnasir
09. Inni Mer Syngur Vitleysingur
10. Saglopur
11. Festival
12. Gobbledigook

( Encore )
13. Svefn-G-Englar
14. Popplagid
Radiohead ( 2008.10.04)
2008年 10月 08日 (水) 01:06 | 編集
Radiohead @ さいたまスーパーアリーナ ( 2008.10.04)

radiohead_2008.jpg

ついに、ついに高校生の時からずっと生で体感したかったレディオヘッドを見てきた!
でもあまりにも聴きすぎ、そしてライヴ映像を見すぎたせいか、実際に見たという感覚
はあまり無く終わった今も夢心地。だから真面目にレポ書けって言われても困る
感じ(笑)でもまぁ覚えている範囲で頑張って書こう。ドウゾ。

Modeselektor ( Opening Act )
新作にトムが参加していたりと、前座になるのも納得。でもレディオヘッドの前座にして
はあまりにも没個性的だと感じた。上モノの使い方は結構好みというか、トムも好きそう
だなーなんて思ったけど、なぜダンスビートになってしまうんだろうか。聴かせるにも
踊らせるにもどっちつかず、言い換えれば中途半端な印象を持った。映像の使い方も
全く真新しいものではなかったし。出るところにでればかなり盛り上がりそうだけど、
今回の前座は苦戦したのではないだろうか。

Radiohead
今回のレディオヘッドのツアーは欧米も含め、日毎にセットリストが大きく異なることは
知っていたのでこの日はどういうセットリストで来るのかと楽しみだった。で、結果から
言えば「イン・レインボウズ祭り」だった、と。イン・レインボウズの曲は全てやっているし、
2枚目のディスクの楽曲もやっている。バンドのライヴとしては基本的に最新曲は全部
やってほしい、現在のモードをちゃんと示して欲しいと言うのが、自分の見方なのでこ
れはかなり嬉しかった。とはいえ、10/5はベスト的なセットリストだったようでそれは
それで見たかったのだけど(笑) (だってFake Plastic Treesやってんじゃん!)

で、イン・レインボウズの楽曲を沢山やったことに当たって、非常に強く感じたのは、
レディオヘッドの楽曲と言うのは実に様々な感情と側面を持っているということ。ライヴ
ではそれが浮き彫りになっていたと思う。OK COMPUTER期の焦燥感、KID A
/Amnesiac期のの浮遊感と絶望感、そしてIn Rainbowsの落ち着きと確かさ。全て
がレディオヘッドの魅力なのだと再確認した。昔「レディオヘッドの音楽には全てがある」
なんて文章を見たことがあったけど、そこまで大げさじゃないにしろ、本当に表現豊かな
バンドだ。特にキタのは、冒頭の三連発の沸点に達した盛り上がり、"Nude"の超名曲
っぷり、"Idioteque"の大化け(映像で幾度と無く見ていたけど)、"Paranoid Android "
のとてつもない恐ろしさなどなど。書き出せば止まらないぐらい見所は多かった。

そして、その表現の多様さに対応させるように照明の多様さも今回のツアーの見所。
全曲分のパターンがあるんじゃないかというぐらい、曲ごとにその姿を変える照明。
もちろん曲の世界観とバッチリ嵌ってて、近くで見ようが遠くで見ようが関係無し
と思えるぐらい、その照明だけで表現が成り立っていた。レディオヘッドが音楽において
技術と共に歩んできたバンドであることは間違いないと思うが、こういったステージ上
の演出においても技術とは切り離せないバンドであるといえる。きっと次のステージも
また、こちらの度肝を抜くに違いない。

最後に、感想を一言で表せば「全然見足りない」ということ。無理してでも他の公演の
チケットを取ればよかったと思わせるぐらい充実したライヴだった。でも、ずっと見たか
ったバンドを最高の状態で一日でも見られただけでも大満足!贅沢は言えない。

- Set List -
01. 15 Step
02. There There
03. The National Anthem
04. Lucky
05. All I Need
06. Nude
07. Where I End and You Begin
08. The Gloaming
09. Weird Fishes/Arpeggi
10. Videotape
11. Talk Show Host
12. Faust Arp
13. Jigsaw Falling Into Place
14. Idioteque
15. Climing Up The Walls
16. Exit Music ( For A Film )
17. Bodysnatchers

- Encore -
18. House of Cards
19. Bangers'n'mash
20. Paranoid Android
21. Dollars & Cents
22. Street Spirit

-Encore 2 -
23. Cymbal Rush
24. Reckener
25. Everything In Its Right Place
World Happiness ( 2008.08.10 )
2008年 08月 16日 (土) 03:28 | 編集
world_happiness.jpg

World Happiness Love & Mammy And Sometime Daddy
@ 夢の島公園 ( 2008.08.10 )


コールドプレイという最高に旬なサマソニを蹴ってまで参加した今回のワールドハピ
ネス。高橋幸宏と信藤三雄がキュレーターを務めた、大人による大人のためのユル
ユルフェス(実際年齢層高め)。ステージ前でもビニールシートが数多く敷かれる、
酒飲み&音楽好きにはたまらない雰囲気。天気も曇りで、暑すぎず、雨降らずの
最高の状態。

東京スカパラダイスオーケストラ
始まる直前に到着。やはりフェスでは鉄板だな、この人達。やはりスカのリズムは
野外フェスには開放感をもたらすし、音楽の圧倒的なアッパー感には酒が進む、
進む(笑)多分一切彼らのことを知らなくても盛り上がれることは必至。最初の方の
アクトとしては十分に仕事を全うしたと思う。あと、前方のブロックだと野外なのに音
もかなりクリアに聴こえて、「音が良い」フェスだと言うことを実感(ブースの後ろとか
人通りが多いところだと当然割れるけど)。

LASTORDERS
ソラミミスト・安齋肇がフロントマンだったことに帰ってきてから気付いた・・・この事実
を知っていればちゃんと見ていたのに・・・。もう自他共に認めるコミックバンドでした。
まずチューニングからしておかしい。フェスじゃないとアリにならないバンド。チラッと
聴いただけで、ご飯タイムにさせてもらった。

鈴木慶一Captain HATE and The Seasick Sailors feat.曽我部恵一
これも物販巡りをしていてちゃんと見ていないのだけど、最初は戦隊モノのテーマソング
みたいな感じだった(鈴木慶一ヴォーカルの曲が)。でも途中から曽我部恵一にヴォーカル
が変わって、オッと思うような展開に。比較的スタンダードなロック曲だったと思うけど、
やっぱり声が良い。そして最終曲がインプロでジャンル多様な面白い曲だった。ただイベ
ントと言うことで少々時間が短くて意識が飛ぶような感覚までは行かなかったかな。

口ロロ
今日のお目当ての一つ。各パート音が主張しているのに、結果的には開放感を生むその
音楽に脱帽。今度アルバム出るらしい、聴きたい。たった3曲しか披露出来なかったから、
流れを作るのは難しかったと思うが、かなり頑張ったと思う。でも年配の人があんまり
興味を示してなかったな。

pupa
これもお目当て。エレクトロニカ+生音系のポップスの中では群を抜いていると個人的に
思っているピューパ。ちゃんとその世界観は提示出来ていたと思う。高橋幸宏という枠組
みの中でもそれに囚われずに、個々のパートもしっかり主張してて。アルバムタイトルどお
り浮遊感を感じる素敵なライヴだった。ただ、ヴォーカルの重なりがちゃんと聴こえない部
分もあって、今度単独ライヴ(野内)行きたいなぁ~と思った。そして原田知世がお人形
さんみたいで非常に、非常に可愛かった!

naomi&goro
簡単に言えば、お洒落なカフェでかかってそうなボサノヴァ。シンプルすぎて印象が薄かっ
たことは否めないが、フェスの心地良い一瞬をしっかり演出していたと思う。まぁ第二回目
のご飯タイムにさせてはもらったが。

BONNIE PINK
最近の路線があまり好きではないので、はっきり言って全く期待してなかったのだが、
この人がいなければこのフェスは締まらなかったとさえ言える。やはりどの年齢でも知って
いるような曲をもち、ポップと言う力強さで以って奏でる人はフェスに出ると強い。皆立ち上
がってノッている光景を見て、改めてそう思った。個人的にはライヴ前半の鋭利さを持った
楽曲に結構キタ。華のある人だったなぁ。

リリー・フランキー
顔を赤らめて出てきた、完璧ただのオッサン。でもそれを笑ってしまえる人柄の良さを持って
いた。というかみんなあまり期待してなかっただけかも。みんな曲よりもMCに聴き入ってい
たと思われる。最後にはおでんくんが登場。なにやらテキトーなダンスをしていた。

GANGA ZUMBA
まさかこのフェスで「発見」をするとは思わなかった。そう思った人は多いんじゃないだろう
か。このGANGA ZUMBAはThe BOOMの宮沢和史をフロントマンとするバンドなのだが、
まず音楽性がありえない。ラテンビートにバイオリン、そして三味線と分けが分からない。
でも不思議と整合性もあって、鳴り出すとロックになっちゃうから凄い。こんな音楽聴いた
ことが無いという混乱&興奮でちょっとおかしくなったかもしれない。確実に音楽の力
だけで客を沸かせていた。もう終わったのかなあの人?ぐらいの認識しかしてなかった
ことが本当に恥ずかしくなった。

NRT320(信藤三雄+成田真樹)guest. 野宮真貴
映像と音楽をリンクさせていたので実際に見てもらわないと、分からないと思うが、正直
そこまで面白いと思えなかった。簡単に言えば音はまあまあ新しいクラブサウンド+リアル
タイム・フォト映像と言う感じなのだが演出が一辺倒で盛り上がりに欠けた。野宮真貴
は妖艶な美しさを持っていたけれど。

シーナ&ロケッツ
まぁ多くは語らないけれど、昔の日本のロックンロールってこんな感じだったんだねぇと
いう印象。それ以上でもそれ以下でも無い。年配の方は相当盛り上がっていたが、世代
ではない自分には全くと言っていいほど響かなかった。世代を超えて愛されるだけの
パワーは無かったと思う。きっと年配の方が口ロロを聴いているときはこんな感じだった
のだろう。

東京ブラボー
同上。出演した東京ブラボーには悪いけど、本気で寝ました。

HASYMO
自分はこの人達を見るためにサマソニを蹴ったんだ!ご存知YMOの御三方です。
かなりお年を召してますが、回顧には陥らない珍しい、ホント凄い人達でした。
音源に関しては別のところで語るとして、ライヴの印象を一言で表せばずばり、
「緊張感」。ユルユルのフェスのはずなのに、1曲目から最後まで身に迫る緊張感が
会場を支配していた。どうやらぶつけ本番だったらしく、そのことも影響していると思わ
れる。あと、全曲高橋幸宏が生ドラムと、いつもより肉薄した音だったのも理由の一つ
かも。兎に角、生音もエレクトロニカも全音研ぎ澄まされているような印象で、お酒が
回っていた自分の頭を一発で覚めさせるような凄みがあった。化け物だわ、この人達。
どの曲が良かったとか、あれ聴けたとか、そんなことはどうでも良く、HASYMOの作り
だす世界観を目の当たりに出来ただけでも大満足。かなり充実した音楽体験だった。

予想したとおり、トリに全てを持ってかれたフェスだった。サマソニ蹴ってよかったと思う。
MTV LIVE ( 2008.06.26 )
2008年 07月 01日 (火) 14:34 | 編集
・MTV LIVE 06.26.08 @ Zepp Tokyo
mtvlive_062608.gif


素直に楽しい~と言えるライヴであったし、まさにライヴハウスってこういうライヴだよなー
っていうのを実感しただけだったのであまりくどくど書くのは止めようと思う。本当に素直に
楽しかった。

GLORY HILL
おそらくメロディック・パンクということになるんだろうけど、そこまで強い個性というのは感じ
なかったかな。グッドメロディーに、パンクらしいリズム、ささやかなコーラスなどなど何処を
取っても普通。音楽性の幅も狭く、これから頑張ってもらいたいところ。まぁ20歳前後とかな
り若いバンドなので仕方ない。

・MONGOL800
有名曲は知っているけどそれ以外は全く知らないと言う状態での鑑賞。やっぱり前バンドの
時よりもはるかに会場に熱を感じる。このバンドは新曲の「さよなら」という曲を披露していた
のだがその曲が一番良いと思った。ゆったりとした演奏の中に、しっかりとした押し引きと感情
があって、数々の有名曲よりも数段良く聴こえた。どうやら今年で10周年だそうで、年輪が
刻まれたライヴだったような気がする。でもいつまでも「田舎の兄ちゃん」的体裁を保っている
のは微笑ましい。

・Dragon Ash
自分も彼らも久しぶりのライヴ。何度も見ているけどこのバンドのライヴでの安定感は只者じゃ
ないなーやっぱり。どこで出しても盛り上がると言うのは分かる気がする。曲が持つ圧倒的な
アッパーな空気感は見るものに情熱をもたらす。近年開発したラテン/サンバのリズムがまた、
らしくて良い。新曲も過去曲も分け隔てなくその空気を作るのだから、今が一番の充実期と言
うのは間違いない。でも何度も見ている自分にとってはセットリストが若干マンネリのような気
もして、はやく新曲(どうやら降谷建志が久しぶりに痛みを伴って書いた曲らしい)、アルバム
を聴きたいと言う気持ちを抑えられなくなってきた。
L'Arc-en-Ciel ( 2008.06.01 )
2008年 06月 03日 (火) 01:03 | 編集
・L'Arc-en-Ciel TOUR 2008 L'7~Trans ASIA via PARIS
@TOKYO DOME ( 2008.06.01 )





ついに、というか自分でもおせーよと言いたくなるが、初めてラルクのライヴを見た。
というのも長い間このバンドを良い!と言い続けてきたものの、映像作品を見るに
ライヴのノリが自分に合わないと思っていたので、避けてきた。だがしかし、最近
2011年までにライヴ活動を行わないことが発表され、現在の充実した状況を考える
と、「今見ておかなくてはいつ見るんだ!?」という疑問ならぬ熱意が燃えてきて
重い腰を上げてみた次第である。席はステージから程遠く(フェスよりも遠い気が
する)「ノル」にはちょっと無理があったが、ステージの全景を見下ろすことが出来
たので初見の自分が鑑賞するにはうってつけ。

全世界を航海するという演出の映像が終わると(メンバーの顔がひとりづつアップに
なると、ワーとかキャーが聴こえてきて、さすがだなぁ・・・と思ってしまった 笑)、
"REVELATION"でライヴ開始。いきなりの一アルバム曲である。続くのは"Pretty
Girl"と、比較的へヴィでオルタナティヴなナンバーが続くことに驚き。もっとポップ
な感じで始めても良さそうだが・・・それでもかなり盛り上がっている。ラルクファン
の聴き込み度に感心。まぁこの後更に度肝を抜かれるわけだが。でも残念なのは
音が最高に悪いこと。東京ドームというのを考えれば当然なのだが、へヴィな曲だ
と中高音域の音が聴こえにくいというか聴こえないに等しく、Hydeの歌も風呂場で
歌っているのかと思うぐらいくぐもっている。演奏技術は凄いバンドだし、Hydeの
歌声も最近磨きが掛かっていると思うので残念。

そして、個人的に最も興奮したのは中盤。"Sell my Soul"から始まる名付けて
「コア・パート」。この曲でやっと聴こえてきた耽美な歌声とセンスあるベースライン
に心地良さを感じていたら、続くのは"get out from the shell"と"THE
NEPENTHES"というアルバム"REAL"のオープニング部分。これには本当にヤラ
れた。この流れはアルバム単位では一番優れているオープニングだと思っていて
(yukihiroの趣味全快の前者がたまらん)、まさか聴けるとは思っていなかった。
そしてこの後、またまたまさかの"LORELEY"!暗黒と耽美をスケールを以って
奏でるこの曲はこのような巨大セットの中でよく映える。だが、一番の興奮は
"forbidden lover"かな。これはkenの作曲センスが爆発している暗さと妖艶さ、
得体の知れない怪物性のある曲で、同時にHydeのヴォーカルの凄さが体感
出来る曲でもある。やはりこういう曲がラルクの真髄だと思わざるを得ない。

本編最後は怒涛のアッパーな曲群に。↓のセットリストで確認してもらえれば
分かると思うが、実にえげつない。ラルクが耽美な世界観だけではなく、強力な
ポップさをも持ち合わせていることをこれでもかと見せ付ける。でも"STAY AWAY"
なんかは曲構成がJ-POPの範疇で考えれば異常だったりする。ギターソロとベ
ースソロが混在する曲なんてなかなか無いだろう。こういうのをしっかり売って、
しかもライヴでの盛り上がりが最高潮になる。こういうところがラルクの痛快で、
目を離せなくなる要因なのだ。

アンコールはパートチェンジのP'UNK-EN-CIELからスタート。ファンサービスをしな
がら、ステージを移動するのだが、これが長すぎて飽きてしまった。まぁ近くに
いる人は嬉しいだろうなー。でも自分はメンバー自体にはあまり興味が無いので
完全な待ち時間になってしまった。スクリーンを見ていて思ったのは「みんな必死
だなー」と。肝心のパートチェンジもお遊び以上のものを見出せなくて、これって
毎回やる必要あるのかな?と思ってしまった。正直これやるんだったら、普通の
スタイルで曲数増やしてもらったほうがありがたい。メンバーは楽しいかもしれない
けどね。まぁ媚びないラルクらしいといえばらしいけど。

ここで新曲"NEXUS 4"。tetsu曲っぽいポップな曲。"自由への招待"系かな。
まぁMCでそうじゃないっぽいことを言っていたけど。そしてその流れで
"Driver's High"、"Link"のド・ポップ路線へ。最後の宴には相応しい。
そして最終2曲には素直に感動。"MY HEART DRAWS A DREAM"の流線的
なギターとHydeの飛翔する歌声。そして最後には合唱部分を増やしたアレンジで
の一体感。やはりkenの作る楽曲は名曲だし、ラルクの核になっていると確信。
最後に"星空"も持ってくるとは思わなかった。歌詞的に最近のHydeのモード
だからか、思い入れが強いのかな?最後の歌声の伸びが凄かったな。

総評としてはスケール感の大きいバンドが、そのままスケールの大きいライヴを
体現していたということ。巨大なセット、ポップとしての強度をもつ楽曲、各々が
高度な演奏者、とこりゃ悪くなりようが無いな、と。驚いたのは、それがコアな楽曲
でも実現されていたこと。どんなに暗い世界観の曲をやろうとも、それが言うならば
何万人もの人が共有できる暗さであり、言い換えれば必ず間口があるのだ。
その辺がラルクをラルクたら占めているということを、実際に強く思った一夜。
2011年のライヴは是非参加したい。

余談
・Hydeはやはりお綺麗な顔をされてました。あれなら熱狂的なファンがいてもおかしく
ないね。一度、ゴーストを歌っていたときのデビシルみたいに見えた。
・演出はちょっと古臭いと思った。なんかこういうの微妙に下手な気がする。
・アンコール前の観客のウェーヴの連続にはなんか意味あるのでしょうか?
別に良いんですけどね。あれ疲れないのかなー(笑)
・意外と男のファンも多いのね。もっと女の子ばっかりだと思ってた。
・贅沢だけど"叙情詩"とか"虹"とか"花葬"、"浸食"が聴きたかった。

-Set List-
1. REVELATION
2. Pretty Girl
3. Caress of Venus
4. DRINK IT DOWN
5. DAYBREAK'S BELL
6. Sell my Soul
7. get out from the shell
8. THE NEPENTHES
9. My Dear
10. LORELEY
11. 永遠
12. forbidden lover
13. SEVENTH HEAVEN
14. Killng Me
15. STAY AWAY
16. READY STEADY GO

-Encore-
17. Feeling Fine 2007(P'UNK-EN-CIEL)
18. HONEY 2007(P'UNK-EN-CIEL)

19. NEXUS 4
20. Driver's High
21. Link
22. MY HEART DRAWS A DREAM
23. 星空

- 関連ページ -
L'Arc-en-Ciel 公式HP
"Kiss" アルバムレビュー (当ブログ内)
Artist Pickup 05 : L'Arc-en-Ciel
Steve Jansen ( 2008.02.29 )
2008年 03月 03日 (月) 03:30 | 編集

・Steve Jansen @ Meguro Persimmon Hall ( 2008.02.29 )


当日はこれのミニチュアが売られてた。ちょっと欲しい。

結局スティーヴ・ジャンセン初のソロ・アルバムはレビュー出来ないままにコンサート当日を向か
えてしまった。こんなに良いアルバムを紹介出来なくてすいません(でもしっかり07年ベストアル
バムは入ってる)。ここで簡単にアルバムの話をさせてもらうと、まず緻密にして洗練されたリズ
ムとエレクトロニカサウンドが鳴っている。そしてそれを5年という歳月を掛けてじっくりと作りこま
れたと感じさせるような熟成感を持っている。またヴォーカル、インストのバランスが良く、適度
にゴージャス感はあるものの、良い意味でこじんまりとした印象がある。そう、「こじんまり」とし
た印象があったのだ。この日のコンサートで見るまでは。

コンサートの説明を簡単にさせてもらうと、コンサート自体は1部、2部と分かれており、1部はア
ルバムの曲を大体曲順どおりに演奏、そして2部は25分間の半即興演奏と映像のコラボレート
だ。この日はゲストが本当に豪華で、ギターにコーネリアスの小山田圭吾、ピアノとキーボード
に高木正勝、映像に伊瀬聖子、そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの四人(客席にはYMOの
細野さんと高橋さんが!)。もしかしたら面子の力かもしれないけれど、アルバムで聴いた印象
とは違って、遥かにオーガニックでそして「大きかった」。自然を多用した映像と、弦楽器、ドラミ
ング、エレクトロニカ、ピアノそれらが全てマッチして、何か大きさを感じさせるようなコンサートだ
った(小山田のギターが個人的には合わないと感じた曲もあったけれど、どうだったのでしょう?
)。雰囲気的には前回見たDavid Sylvianのコンサートと似ていて、エレクトロニカサウンドと生
楽器の調和があって、美しい世界観を演出していた。ただ異なるのはシルヴィアンのライヴが「
声」を存分に響かせていたのに対して、今回は音を細部まで聴かせようとする姿勢が感じられ
たことだ(だから色々なところに目を配らせて疲れた 笑)。
こういうエレクトロニカと自然的な音の共存ってこれからの音楽のテーマとなっていくような気
がするので、非常に勉強になった。良いものを見れた。

技術的な面は本当に知識不足で詳細は書きたくても書けないのだけれど、本当に音楽人生
の中でも贅沢な時間を過ごしたと思う。正直レイジを見たときよりも充実感がある。でも、これで
当日デヴィッド・シルヴィアンが来て生歌を披露したら完璧だっただろうなぁという思いもあった
りする。まぁ・・・・無理かっ。

- Set List -

第1部
[Slope]
01. Grip
02. Sleepyard
03. Cancelled Pieces
04. December Train
05. Sow The Salt
06. Gap Of Cloud
07. Playground Matyrs
08. A Way Of Disappearing
09. Ballad Of A Deadman
10. Conversation Over
11. Life Moves On
12. Playground Matyrs (reprise)

第2部
[Swimming in Qualia]
Rage Against The Machine ( 2008.02.09 )
2008年 02月 10日 (日) 06:44 | 編集
Rage Against The Machine @ 幕張メッセ国際展示場 ( 2008.02.09 )

rage2008.jpg
この日初めて気づいたけど、ザックのラップは純音楽的にキモチイイ。

最初にこの日のライブの感想を一言で書いてしまおうと思う。

「ついにレイジをこの目で目撃してしまった。」

再結成のアナウンスがされ、コーチェラでトリを飾ると決まったその日、自分は全てを
投げ打ってでも見に行こうとした。大袈裟だけれど、レイジの音(正しくは音圧かな)に
魅了されてから、彼らは神に近い存在になっていたからだ。でも、予算と一人で渡米
をするリスクを考えて断念した。だがしかし、ついに東京で目撃してしまったのだ。
だから、ライブの内容云々よりも、伝説のライブバンドをこの目で見てしまった、その
事実の方がずっとデカイ。

開演前
意外と若い客層に驚く。しっかりレイジが若い世代に受け継がれているのか(自分も
聴き始めたときには解散していたぐらい若造だけど)、それとも暴れたい年頃なのか。
この際どっちでも良いでしょう。どうせ彼らを目の前にすれば全員同じになるのだから。

バトル・オブ・トーキョー
開演時間から20分押し、客のボルテージも最高潮、というかもう待ちきれないといった
様相の中、客電が消えると共に彼らは現れた。そして繰り出される"Testify"。
今までで1位を争うぐらいのモッシュの激しさ。肉眼でもスクリーンでも見えやしない。
だけど、爆音&ラップ&変態ギターの連続はしっかりとこの鼓膜を叩きつけるように
響いている。やはり音が怒り狂っているのだなぁと実感。

5曲、6曲が過ぎ"Bullet In The Head"になったあたりで大分前方に人が居なくな
ったように思ったので、段差を利用して見やすい位置を確保。肉眼でもハッキリ見える
し、スクリーンも二つとも見られる。そんな状況下で繰り出された"Know Your Enemy"
これは大阪でやらなかったナンバー。アルバムではトゥールのメイナードが参加して
いたりして、個人的にもお気に入り。目で見えて初めて分かったが、ザックとトムの
アクションがカッコよすぎる。否が応でもテンションがあがってしまう。

そして本編最後4曲、"Guerrilla Radio"以降が凄すぎた。セットリストを見てもらえ
ば分かると思うけど、人気曲ばかり。特に"Wake Up"はどうしても聴きたかった曲
(この曲も大阪ではやってなかったので心配だった)だったのでテンション最高潮。
今思えば自分とレイジの出会いは「マトリックス」でのこの曲だった。ステージ上方
のライトがしっかりマトリックス色=緑になっていたのは見逃さなかった。意識して
いるかは分からないけど(笑)・・・もちろん最後は叫びまくりましたよ。

アンコールは最近お決まり(?)の"Freedom" , " Killing In The Name "
どちらもレイジにとっては重要なナンバーかつ、ライブ映えする曲。もう若干乳酸は
溜まりまくっていたけれど、それでも頑張った。次は無いかもしれないからね。
あと、余談として"Freedom"の最初のヴァースでザックのマイクの音が全く聴こ
えなかったのだけれど、その時でもひたすら叫び続けるザックはカッコよすぎた。

やっぱりレイジは凄かった。ついに、とうとう、生で体感してしまった。

問題点と今後
だがしかし、問題点もいくつかあった。会場の問題とバンドの問題だ。
★サマソニ、ダフト・パンクでも思ったけど、やはり幕張メッセは音響にかなり問題が。
★ステージが見にくい。自分は大丈夫だったけど、後ろの人はどうだったんだろう。
★リズムがモッタリしている。ラップの歯切れの問題なのか、ドラムの背中の痛みの
問題なのか。(1stの曲はその分、静と動が効果的だったけど、3rdの疾走感のある曲
が犠牲になっていた気がする)。

まぁ最初の二つは会場の仕様だから仕方ないとしても、三つ目は今後次第というと
ころだろうか。今のままでも十分凄いんだけれど、やはり捲くし立てるザックとレイジ
が自分は好きだ。本気で再活動して、テンションMAXな彼らを再び日本で見たい。

まぁでもそんな一個人の勝手な妄想なんてどうでも良い。だって今日は
「ついにレイジをこの目で目撃してしまった」のだから。それだけで大・大・大満足!

Set List
01. Testify
02. Bulls On Parade
03. People Of The Sun
04. Bombtrack
05. Vietnow
06. Bullet In The Head
07. Know Your Enemy
08. Renegades For Funk
09. Guerrilla Radio
10. Calm Like A Bomb
11. Sleep Now In The Fire
12. Wake Up

- Encore -
13. Freedom
14. Killing In The Name
dafunkfest ( 2007.12.09 )
2007年 12月 13日 (木) 21:32 | 編集
・dafunkfest @ 幕張メッセイベントホール ( 2007.12.09 )


今回も神がかり的に素晴らしかったこのロボット二人組

今回は「フェス」とは言っても、自分は完全にダフト・パンク目当てであったので、この企画を
発案したダフト・パンク自身、それと出演者には悪いがかなり遅い時間に行かせてもらった。
やはりフェスという長丁場はつらいし、こういうクラブ・ミュージックのイベントだと休み時間が
無いから。休み時間を自分で作ってしまえば、家にいるのと変わらないし。ということでトリ
近いブンブンからスタート。

Boom Boom Satellites
登場時は残念ながら見れず。自分にとっては去年のサマソニ以来見る彼ら。ここ最近ポップ
/ロック路線を直走っている彼らがかなり分かりやすく提示されているステージではなかった
だろうか。ニューアルバムがこの前発売されたばかりということで、そのアルバムの曲も沢山
やっていた。けれど、個人的に新作はう~んという出来だったのでどうも不完全燃焼気味に。
だがしかし、最後の"Moment I Count"のカッコよさには正直痺れた。アレンジによる反復性
と溜めがパワーアップした構成にはつい釘付けに。やっぱこの曲大好きだわ~と再確認させ
られたわけです。やっぱりちゃんと単独で見ておくべきなのかなぁ。

SebastiAn / KAVINSKY
恐縮にも休み時間&グッツ見学時間(買ってない)とさせていただいたのであんまりちゃんと
見ていないのだが、それがちょっと勿体無かったかもと思わせるぐらい「踊れた」。正直、構成
などは全く覚えてないのだけれど。唯一ちゃんと覚えているのはレイジの"Killing in the
Name"をドロップした瞬間の客がいきなりロックモードに変わったとき(笑)

Daft Punk
そしていよいよ真打登場。お決まりの「未知との遭遇」から登場したロボット二人組は登場
したその瞬間からカッコよすぎた、凄すぎた。ライブ盤"Alive 2007"でガッツリ予習して
いたとはいえ、ところどころで変えてくる細かいアレンジと、興奮せずにはいられないピラミ
ッドステージ。やっぱりあのステージは反則だろー。どんぐらい金掛かってるかは知らない
けど、あれ見せられたら誰でも昇天だって・・・。終始ハイライトかと思うぐらい盛り上がって
た。でも"One More Time"がドロップされた瞬間はやはり空気が変わった。あれは実際
に見なければ絶対分からないと思うけど、あの多幸感は異常。あーあの時に戻りたい。

決して初見のインパクトは超えられないと思っていた・・・あのアンコールを見るまでは。
ライブ盤のボーナスディスクだった"Human After All / Together / One More
Time(Reprise)" / "Music Sounds Better With You"というかなり反則的な
繋ぎを最高のピカピカステージと光る衣装によってステージと共に光るロボット2体(!)
で送る数分。・・・あれは夢だっただろうかと思うぐらいの情報量で頭がパンクした、完
全に。そしてついに終劇となるその瞬間、「可愛い!」と叫びたくなった。なぜかという
とあのロボット2体が光りながら丁寧にお辞儀をしていたから!恐らく日本独自(?)の
演出だろうが、あれは可愛い。そして、背中の"daft""punk"という文字を見せ付けて
終了。いやーホントに馬鹿になっちゃう史上最高のエンターテイメントだった。

ちなみにこの公演中、東京ディズニーランドが停電したのはここだけの秘密。
原因は絶対ピラミッドだ・・・・(笑)

-関連ページ-
ダフトパンク公式HP
" Alive 2007 "レビュー (当ブログ内)
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