Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] Crazy Clown Time / David Lynch
2011年 11月 17日 (木) 23:08 | 編集
davidlynch_crazyclowntime.jpg
" Crazy Clown Time " / David Lynch

 まさかこのブログでデヴィッド・リンチを扱うことになるとは。説明不要だとは思うけど、アメリカの映画監督として名が知れ渡っている人物である(個人的に、彼の監督作では圧倒的に初期作が好き。「イレイザーヘッド」、「エレファントマン」、「ブルーベルベット」あたり)。その彼が1月のEPに続いて、フルアルバムを完成させた。これまでの音楽活動は部分的な参加に留まっていたので、まさかソロアルバムまでという驚きを隠せないのだが、ただ確かに以前も―(記憶が正しければ)マルホランドドライブのDVD特典映像で―自身と音楽との関わりは強く映画制作と音楽制作の類似性について(かなり主観的に)語っていたはず。それを考えれば、こうして音楽制作に注力するというのも頷けるか。当然、作曲とプロデュースはリンチ自身によって行われている。
 作曲も手がける映画監督といえば、チャップリン、クリント・イーストウッド、ジョン・カーペンター、シルヴァン・ショメ辺りが浮かぶだろうか。彼らは自身の映像の世界観にマッチする形で、「映画のための音楽」を作ってきた。が、今作は根本的にそれらとは趣きが違う。映像を引き立たせる意味での「映画的な音楽」ではなく、音楽それ自体がまるで映画のワンシーンのようなのだ。実に様々な工夫を凝らして、リンチ的な世界観が形作られていく。銃声、呻き声などの効果音、不安定にエフェクトされたヴォーカル、快楽的なエレクトロの使い方、響きを効かせたギターサウンド、乾いたドラム。アメリカ郊外の悪夢を描いてきた彼ならではのドライで、不安定で、暗い、しかし必ず分りやすいところも配置するという彼の映画を観たことがある人ならリンチ的と納得できるはず。近年音楽でここまで風景を描いた作品は稀で、成る程音楽家顔負けという評価も全く外れていない。音楽が持つイメージに興奮したのは久々で、聴く度に虜になっていく。

( 2011 )

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