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[Review] Mylo Xyloto/ Coldplay
2011年 10月 31日 (月) 00:46 | 編集

" Mylo Xyloto "/ Coldplay

 5thアルバム。コールドプレイほど物語性がなくブレイクしたバンドも珍しい。時代に対して強烈なインパクトを与えるでもなく、キャラやメッセージで推すでもなく、楽曲の良さのみでいきなりトップの地平に辿り着いたと言ってもいいだろう(同時代バンドのMUSEが質的、量的拡大の物語を紡いできたのと対照的だ)。なのでコールドプレイに関してはどんな手で来ようが最終的に楽曲が良ければなんの問題もないというのが持論で。勿論好みの問題で1st、2ndの素朴な感じが忘れられず、今の彼らは云々といった意見も分かるが。そうして今作を一旦フラットな気持ちで聴いてみると、いやまたしても最高級な楽曲が並ぶアルバムになっているではないか。
 1分にも満たない短いイントロから"Hurts Like Heaven"で突如開かれる虹のような鮮やかな世界。数パターンに及ぶエフェクトされたギターの色彩、急かすようなビート、大衆的なエレクトロ使いが調和する高揚感にはいきなり心を鷲掴みにされる。その後もU2の"No Line On The Horizon"収録の"Moment Of Surrender"を彷彿とさせる壁のようなイーノ印シンセとコーラスが印象的な"Paradise"、ライブでのレーザー演出も実に嵌っていた煌びやかな"Charlie Brown"、言わずもがなアンセムな"Every Teardrop Is a Waterfall"など前作で示した情熱を更に拡大化させたような楽曲が並ぶ。後半ではエレクトリックなビートとピアノが前に出る静謐な"Up in Flames" 、アンビエントなシンセがまるでミュージカルのようなファンタジーを演出する"Up With the Birds"などクリス・マーティンが作る美しいメロディーが最大限に活かされた楽曲が用意されていてこれがまた素晴らしい。全編通して聴いてみると巷で言われているような進化だとか手法の変化だといったことはあまり感じず、むしろ根幹となるソングライティングの部分ではデビュー時から全く変わらずに絵を描く絵の具を足したに過ぎないように思える。あくまでも血眼で叫ぶロックスターにはならず、ひたすらに楽曲がもたらす美を追求する姿勢はぶれていないのでは(そしてこれが彼らが敬愛するU2と決定的に違うところ)。インタールードがあまり効いていない、なぜリアーナが?といった細かい突込みも無いわけではないが、そんな彼らの特異性は十二分に味わうことが出来る。

( 2011 )

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