Deep Impact
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[Review] Evanescence / Evanescence
2011年 10月 23日 (日) 22:03 | 編集

" Evanescence " / Evanescence

 3rdアルバム。今思い返してみても、エヴァネッセンスの登場はなかなか衝撃的だった。アメリカでゴシックメタルが市場で受けるというインパクトと、同時にメジャー感のあるサウンド/アレンジに完成されたものを感じた人も少なくないだろう。その後本場ヨーロッパのバンドが脚光を浴びたり、ゴシックメタルブームは実際に起きたわけで彼らの功績の大きさを再認識する。ここ日本でも彼らの人気は飛び火していたし、一部のアニメソングなどへの影響もかなり分かりやすい形で表れている。しかもその有効性を未だ保っていることは今作が全米1位を獲得した事実が証明しているが、確かにゴシックとしてもラウドロックとしても最もとっつきやすい部類であるので大きいファンベースを持っているのかも。ただそんな待望されている状況とは相反してバンド内部にはゴタゴタがつきもので、オリジナルメンバーはヴォーカルのエイミー・リーを除いて去ってしまった。最早エイミー・リーバンドと化してしまったエヴァネッセンスがここへきてバンド名をタイトルに冠するのは、一級の皮肉なのか彼女曰く最強の布陣だという自信の表れなのか。
 確かにそんな彼女の言葉通り、今までで最もバンドサウンドをフィーチャーしている。メタリックなリフと太いドラミングがドスドスと響くサウンドは、成る程アメリカンラウド/メタルの覇者の勢いを内包していると言えるだろうか。一方でゴシック要素はかなり薄まっているのだが、要所要所でピアノやストリングス、シンセが効いているためこのジャンル特有の暑苦しさ(もっと言えばダサさ)を回避することが出来ている。そして何よりもエイミーの歌である。やはりこれ無くしてはエヴァネッセンスはエヴァネッセンスたりえないと思えるほど魅力的だ。迫力と情感を併せ持ったハイトーンな歌唱から、悲しみを纏ったかのようなヒヤリとする冷たさで訴えかける表現など多くのアメリカの歌手が持っていないものを持っていると感じさせてくれる。ミディアムテンポでドラマ的な盛り上がりを見せる"My Heart Is Broken"、"Lost in Paradise"などはそれをたっぷりと味わえる佳曲になっているかと。とはいえあまりにイメージ通りに進む今作に金太郎飴的なものを感じざるを得ない。良く言えば洗練された、悪く言えばのっぺりとした音像が続く展開を飽きを感じずに聴くのは難しい。彼らの尊敬するKornのようにとは言はないが、ジャンルレスでアクセントになるような楽曲がもう少しあれば・・・(エイミーの歌声って例えばダブステップのようなベースミュージックやビョークのようなエレクトロニカとも相性が良いと思うのだが)。若しくは1stの"Hello"のような本気で怖いと思うような怨念めいた、しかし最上級のメロディーがあるような楽曲とか。5年という歳月もあり決定打が期待されていただろうが、残念ながら1枚目の衝撃には遠く及ばない。

( 2011 )

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