Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[Review] Velociraptor! / Kasabian
2011年 10月 07日 (金) 00:27 | 編集

" Velociraptor! " / Kasabian

 4thアルバム。内容についてよりもまず、タイトルが素晴らしい。「ヴェロキラプトル」。ティラノザウルスを倒すことができた唯一の恐竜だということで付けたタイトルだそうだ。T.REXと名付けるほど傲慢ではなく、否しかし恐竜の名前をタイトルにしてしまうぐらいにはバカであり、少年的。何のひねりもないUKロックではなく工夫も凝らすが、マニアック過ぎるわけでもなく(心の兄貴はオアシスと)ビッグになろうする彼らの姿勢にピッタリと合う名タイトルだと思うのだがどうだろう。巷の音楽には牙を剥きながら、グラストンベリーにはヘッドライナーで出たいとかいう発言も然り。
 そして内容的にはこれ以上ないくらい彼らの魅力が詰まっている。1stのマンチェ的な黒いグルーヴ感、2ndの生音を前に出したスタジアムロック、3rdの欧米外の音楽への参照とフォーキーなサイケデリア、作を追うごとに培ってきた音楽的進化がここに結実している。良くも悪くもその時の興味へと引きずられて偏った作品を作ってきた彼らだが、ここへきて中毒的でありながら王道的、有無を言わせないものを作り上げてくるとは驚きであり嬉しくもある。いきなり銅鑼が鳴る仰々しいイントロからズンズンとグルーヴが迫る"Let's Roll Just Like We Used To"、1stのラッドらしさと勢いのあるメロディーが特徴的な名曲"Days Are Forgotten"、後期ビートルズ的なポップなサイケ感を体現した"La Fee Verte"、これぞキラートラック的な激しいエレクトロと劈くようなギターを響かせる"Switchblade Smiles"などとにかく核になる楽曲が全編に散りばめられている。その上、今まで見せてこなかったシンプルさがかえって新鮮な"Goodbye Kiss"、勢いだけで駆け抜ける飛び道具的な"Velociraptor!"、マカロニウェスタンまで参照する"Man Of Simple Pleasures"など癖になるような楽曲もあり実に隙がない。とにかく良い楽曲を作りたいというシンプルな意思が、本来持つ雑食性と大衆性を開花させたマジカルな1枚。割と本気で2011年を代表すると思う。

( 2011 )

Comment
この記事へのコメント
各音楽ブログ、レビューサイトでの年間ベストクラスは間違いなさそうですね。
カサビアンの集大成的な作風というのもまさに。
2011/ 10/ 11 (火) 07: 07: 55 | URL | 英人 # -[ 編集 ]
Re: タイトルなし
>英人さん
今回は予想をはるかに超えた素晴らしいアルバムですね~。デビューから追っかけてきて、ここまでくると感慨に近いものを感じたりします。

確かに各サイトでの年間ベストにはもれなく入りそうですよね。ライヴにも参加するのですが、すごく楽しみです。
2011/ 10/ 15 (土) 19: 08: 52 | URL | fafnir # -[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) Deep Impact all rights reserved.
designed by polepole...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。