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[Review] flumina / fennesz + Sakamoto
2011年 09月 27日 (火) 22:59 | 編集

" flumina " / fennesz + Sakamoto

 クリスチャン・フェネス、坂本龍一による2枚目となるコラボ作。"flumina"は教授が2009年に行ったツアー"ryuichi sakamoto playing the piano 2009"(川口公演に行きました!)にて披露された即興を元に、フェネスが音を足していく形で制作されたそう。前作"cendre"ではフェネスのサウンドを元に教授がピアノを足していたので、逆の制作方法となる。その分前作と比べて、教授のピアノが存分に活かされている。というかフェネスが元の音源を尊重しつつ、絶妙な手腕で調和するノイズやシンセを足していると言ったほうが正しいか(どうしても私はフェネスの方に評価が寄ってしまうのだが、リミックスやコラボにおいて空気感を壊さずにかつ自分の色を出すのはやはり素晴らしい)。この二人のコラボもいよいよ板に付いてきたようで、その調和具合は兄弟、もしくは師弟のよう。互いの音が反発せずに、タイトル通り流れるような自然さでアルバムは進んでいく。
 今作は24曲あって、そのすべてが異なる調(キー)で構成されているらしい。とはいうもののそれを聴き分けられるほどの耳は残念ながら持ち合わせていないので、その点での解説は他の方に任せるとして。いち電子音楽リスナーとしては、今作が持つ優れたアンビエンスに耳を奪われてしまう。全編2時間を超す長い収録時間となっているのだが、電子音と生音が不可分に溶け合った音像に静かに興奮を覚え飽きることはない。柔らかでもあり同時に厳しく突き放すようでもあり、聴き手との距離感の取り方がすごく上手いなぁと(たゆたうようでもあり冷たくもあるようなジャケットが非常に嵌っている)。全体として未完成の完成品といった風情もあり、自分の中でなかなか完結/消化するものではなさそうなので長い付き合いになりそうだ。スピーカーの前で黙って聴くよりは読書や睡眠のお供に適しているのかな。

( 2011 )

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