Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Live Report] Glastonbury Festival 2011
2011年 07月 09日 (土) 18:17 | 編集



先日に引き続きグラストンベリー・フェスティバル2011について書きます。今回はライブ自体の感想です。3日間観たバンドすべて書いているので、一つ一つに関してはかなり内容薄いです。気軽に読んでいただければ幸いです。

[Friday]
天気:雨。天候的にはかなり厳しい一日となった。

・Chipmunk @ Other Stage
グラスト初となるのはこのよく知らない英国人ラッパー、Chipmunk。ラップにメロディアスなコーラスという、日本でもかなり大量生産されているようなスタイル。安易なまでの能天気なサウンドはグラストには若干合ってなかったけれども、まあ一発目としては聴きやすくて良かったかも。二度と観ることはないと思われるが。

・Metronomy @ Pyramid Stage
今年にリリースされた"English Riviera"も好評なメトロノミー。本国ではメインステージに出演するほど人気があるんだなぁ。メランコリックというか気だるげなヴォーカルにポップなエレクトロニクスの音使いで曇った天気と良く合っていた。でもベースが意外とグルーヴィーだったりライブバンドとして盤石なものを感じたのでサマソニに行かれる方は是非観てみては。

・Two Door Cinema Club @ Pyramid Stage
北アイルランドの3ピースバンド。あとで知ったが、ドラムレスという面白い編成らしい。いやー歌いやすいメロディにシンセも用いたキラキラとしたサウンドで、非常に盛り上がっとりました。若いって素晴らしい。ここで初めて体感したが、イギリス人は本当に歌える曲は全部歌っていくね。ライブ中でなくとも歌っていたりするし、これが文化の違いなのかと思ったり。

・The Vaccines @ Other Stage
昼飯タイムのお供として観ていたのだが、かなり心地良く贅沢な昼食となった。ポジティブなメロディに、勢いのあるギターサウンドでフェスらしい空間にしていた。所謂ロンドンパンク、ガレージの系譜にあたるバンドかと思うが、こういうバンドが次々と出て来るのがイギリスの凄さだなぁ。"Wreckin' Bar (Ra Ra Ra)"と"If You Wanna"の時に皆一気に集まって歌い、踊り狂っていたのが印象的。

・BB King @ Pyramid Stage
ブルース、ソウルの大御所、BBキングの登場。この日のヘッドライナーU2とも20年以上前に"When Love Comes To Town"で共演していたので、ロックファンにもまあまあなじみ深いはず。そして実際に観てみるとかなり衝撃的。ブルースに関しては殆ど知識がない私でも、その無駄のないギターフレーズ、渋いヴォーカルについたまらん!と興奮してしまった。とても80歳を超えているとは思えないパワフルさで会場を掌握。年齢的に来日は難しいと思うので、この機会に観られたのは本当にラッキーだと思う。

・Biffy Clyro @ Pyramid Stage
この時間帯、OTHER STAGEではFLEET FOXESがやっていて。そちらに行きたかったのだが、U2を良い場所で観たかったためピラミッドに留まることに。でも判断ミスだったか、このバンドの良さが全く理解出来なかった(本国ではすごく人気者らしいのが伝わってきたけど)。その裏表のないロックサウンドは、BBキングの後ではどうにも没個性なサウンドに聴こえてしまったのかもしれない。スコットランドにこういうバンドがいるっていう事実は面白いけどね。

・Morrissey @ Pyramid Stage
一度は観たかったモリッシー!ただこの日はU2待ちのお客さんが多くてとてもやりずらそう。本人も「今日はできる限り早く切り上げるよ。みんながU2を待っているということは知ってるからね」なんて言っていたし。でもライブの内容は素晴らしかった。ソロの曲、サイケな新曲、そしてスミス時代の楽曲を5曲というバランスの良いセットリストでさすがベテランの構成力をみた。やはり"There Is The Light That Never Goes Out"が好きだなぁ。あとこの時間裏ではレディオヘッドが裏でシークレットで出ていたんだよな・・・

・U2 @ Pyramid Stage
ついにこの時が来た。ツイッタ―でもこのブログでもことあるごとにU2の話題を取り上げていたにもかかわらず、生で観たことはなかったU2。初グラストにて初U2。なんかもういろんな偶然が重なってここにたどり着いた、本当に感無量。

アクトンベイビー20周年ということでまずは立て続けに同アルバムからのナンバーで畳み掛ける。個人的には彼らのアルバムの中で最も好きなのがこのアルバムなので大興奮。矢継ぎ早に文字を切り替える演出がクールな"The Fly"、跳ねるリズムとエッジのたまらんソロが聴ける"Until The End Of The World"、ベースのアダムが光る"Mysterious Ways"、本当に名曲が多いアルバムだ。そしてその中でも別格の名曲"One"には何とも言えない感慨が。そして早すぎてびっくりな"Where The Streets Have No Name"を挟んで、そのあとはオールタイム・ベスト。一体代表曲が何曲あるんだこのバンドは・・・と30年以上一線を走り続ける彼らの凄さを目の当たりにした。個人的なハイライトは"Bad"で、いつもよりも緊張感のある演奏と相まって神々しい雰囲気を放っていたかと(あと"Stay"も素晴らしかった)。そしてあっという間にラスト。デビュー曲"Out Of Control"で締めるという粋な演出で、大団円エンド。

"40"も"New Year's Day"も"The Unforgettable Fire"も"Ultra Violet (Light My Way)"も"Stuck in a Moment You Can't Get Out Of"も"Walk On"も"City Of Blinding Lights"も聴けなかったけど、この際わがままは言えない。グラストでU2、それだけで大満足!



-Setlist-
01. Even Better Than The Real Thing
02. The Fly
03. Mysterious Ways
04. Until The End Of The World
05. One
06. Where The Streets Have No Name
07. I Will Follow
08. I Still Haven't Found What I'm Looking For
09. Stay (Faraway, So Close!)
10. Beautiful Day
11. Elevation
12. Get On Your Boots
13. Vertigo
14. Sunday Bloody Sunday
15. Bad
16. Pride (In The Name Of Love)

- Encore -
17. With Or Without You
18. Moment of Surrender
19. Out Of Control

終わってから気になったのが寒さ。かなり雨が降っていたのにもかかわらずU2をちゃんと聴きたいがためにレインコートのフードを外してしまったので、夜中何度も起きてしまった。グラストは雨が降ると本当に寒い。

[Saturday]
天気:曇り。そこまで寒くなく、一番過ごしやすかった。

前日の雨とU2での完全燃焼のためか、かなり遅く起床。

・Narasirato @ West Holts Stage
二日目の本命のひとつ、ニコラスジャーを観る前に少しだけ観ることが出来た。これぞ音楽フェスでしょというアップテンポで陽気な民族音楽で、そのいかにもな衣装もまたフェスでは映えるね(ライブハウスでは何が違うと思うが)。もっとちゃんと観れば良かったなぁ、来日とかするんだろうか。

・Nicolas Jaar @ West Holts Stage
JAMES BLAKEと共に、今年の新人の中では指折りの才能を持つと思われるニコラスジャー。まさか出ているとは思わなかったのでこれはかなり嬉しい誤算。そしてこの人はやはり本物!芳醇なバックボーンを感じさせるエレクトロニカで、恍惚やデカダンスを感じさせながら時折生音がハッとさせるように主張する。とくにサックスがここぞというところで電子音と混ざり合う瞬間はなんとも言えない雰囲気に包まれた。今年の年間ベストでも順位が上がってしまうかも。

・The Kills @ Other Stage
2ndアルバムからずっと聴き続けていたものの、観る機会がなくてまさか初めてがグラストになるとは。グラストの中でもこのミニマムで妖しげなロックンロールは異彩を放っていて、皆で合唱したりということはなかったけれども皆それぞれに痺れていたのではないかなぁ。3rdまでの楽曲だけだと曲の基本構成が同じなので飽きると思うのだけれど、そこに最新作の楽曲が良いアクセントになっていてすごくライブとして纏まっていたところに成長をみた。"Satellite" や"The Last Goodbye"などの楽曲がライブで聴くとより素晴らしく聴こえたかなー。あと余談だけど、ステージ脇でケイトモスが観ていたらしい。

・Gold Panda @ Cubehenge
グラストにはダンスビレッジという場所があって、出店とダンステントが乱立している。「良い意味で住人がバカになる村」と勝手に呼んでいたのだが、このゴールドパンダはそこに登場。ロックとダンスのマッシュアップとかそういうネタ的なものならこのダンスビレッジでは凄く楽しいものになるのだけど、ちゃんと聴きたいと思っている人の場合はどうにも集中が出来ない。というわけで2曲聴いて早々に後にした、また別の機会で観よう。メタモに出演するんだよね。

・Noah and The Whale @ John Peel Stage
このジョンピールステージはフジで言えばレッドマーキーにあたる。そのステージのちょうど良い大きさと、バンドのスタイルと、熱い観客がかなり良いバランスで調和して奇跡的なライブになっていたのがこのノア・アンド・ザ・ウェール。バンドにバイオリンもいる彼らはフォーキーで涼しげなインディーロックを奏でていて、その柔らかな音像についうっとりとしてしまった。そして流石グラスト、観客の合唱も凄くて、ああこれはここでしか観られないよなぁと別の意味でも感動。フェスでは発見するのも醍醐味だけど、今回の一番は彼ら。

・Battles @ John Peel Stage
前のNATWに比べると客の入りが明らかに悪いバトルス。単純にイギリスではあまり人気がないのか、タイヨンダイ脱退が響いているのか分からないが、むしろ日本の方が人気あるような。もしかするとイギリスではロックフェスではないイベントなどでは人気なのかもしれない。そして肝心のライブだが1stの楽曲を排除したセットリストに不満を抱きつつ、でもドラムを中心とした反復の快感には反応するという煮えきらない結果に。やっぱ"Atlas"聴きたいっす、フジではもう観なくても良いかなー。

THE PARKステージに出演しているJAMES BLAKEが観たいが、本国のコールドプレイも観たいという複雑な気持ちでピラミッドへ。最後まで迷ったけど。

・Coldplay @ Pyramid Stage
新作をリリースする前という微妙な時期に世界中のフェスに参加するコールドプレイだが、彼らの人気を以ってすれば全く問題なし。新曲を最初と最後に持ってくる強気なセットリストでも観客は歌って踊っての大盛り上がり。特に歌っていたのは"Yellow"、"In My Place"、"Viva La Vida"、"Fix You"でなんかもう国民的名曲っていう様相を呈していた。ただ、パフォーマンス自体は個人的には2年前に彼らを観たときとあまり差異がなくてあまり興奮はしなかったかなぁ。もちろん悪いという意味ではなくて、「当たり前に良い」ということなのだけど。ステージの演出はレーザー放出だったり、ピラミッドが光ったりでグラストならではのものを感じたけれども。

でも新作への期待はかなり膨らんだ。新曲がどれも素晴らしい。変わったりリズムに、カラフルな音像。前作の延長線上にありながら、かなり進化してくれたものを見せてくれそう。その第一弾である"Every Teardrop Is A Waterfall"はラストにピッタリとはまる、すでに名曲化必至かも。アルバムはいつだろう?



-Setlist-
01. Hurts Like Heaven
02. Yellow
03. In My Place
04. Major Minus
05. Lost!
06. The Scientist
07. Shiver
08. Violet Hill
09. God Put A Smile Upon Your Face
10. Everything's Not Lost
11. Us Against the World
12. Politik
13. Viva La Vida
14. Charlie Brown
15. Life Is For Living

- Encore -
16. Clocks
17. What A Wonderful World
18. Fix You
19. Every Teardrop Is A Waterfall

[Sunday]
天気:晴れ。日差しが強くて、クラクラするほど。

目当てもなく、疲れが出ていたので昼を過ぎて行動開始(フェスってこういうもんです)。

・OK Go @ John Peel Stage
PVがすごく面白くて注目を一気に浴びたOK GO。サウンド自体に大きな特徴はないんだけど、その甘酸っぱさと曲の良さが光る良心的なロックバンド。彼らには悪いけど、日差しが強すぎて若干熱中症気味だったので記憶がほとんどない。イギリスの日差しは日本のそれよりもはるかに厳しい・・・。おぼろげにポップな楽曲が鳴っていたような。

・TV On The Radio @ Other Stage
彼らの巧みなミクスチュアリング感覚は常日頃から素晴らしいと思っていて、今回の中でもかなり大きな目当てのひとつだった。でもNATWの奇跡とは逆に、会場のだだっ広さ、暑さ、彼らのスタイルが負のトライアングルを描いて上手くノレなかった。こういう音を聴きたいバンドはやはり屋根付きの狭いところで観たかったなぁ(John peelとか)。最新作はかなり音響に気を配ってるんだから、特にね。不完全燃焼、ライブハウスでリベンジしたい。

・Pendulum @ Pyramid Stage
そういえばグラストでこういう分かりやすいダンスミュージックを観てなかったな。プロディジーの子孫ドラムンという括りのなかでは(それほどまでに定型化しているんだよな)比較的年長で、その確かに踊らせるパフォーマンスには否が応でも興奮した。そしてプロディジーよりもさらに分かりやすい歌もので攻める機会も多く、脱皮を図ろうと努力する姿に眩しいものも感じたり。録音された音源にはあまり興味なかったが、聴いてみようかなと思えるほどだった。そしてイギリスではインストか否かは関係なく音楽として乗れればなんでもこいな包容力があることも感じて、素直に羨ましいなぁと。

・Queens Of The Stone Age @ Other Stage
ビヨンセの裏であるため、びっしり人がいるという状況ではなかったがそれなりに人は集まっていた。ビヨンセの花火を横目にこのアツいロックサウンドを観にくる人とは友達になれそうだ。グラストンベリーって英国ロックに結構偏っているフェスなので、こういうダーティーでハードなアメリカンロックは実はあまり居なかったりする。その中でもかなり上位に来るバンドで、しかもフジがキャンセルっていうんだからそりゃあ観るしかないでしょ(まあもしフジに来てても金曜日だから観に行けなかったのだが)。

ジョシュ・オムのけだるいヴォーカルに所謂ストーナーロック&ハードロックの荒々しいリフとずっしりとしたリズムが渋い。やはりブルースの影響を受けたロックをやらせたらアメリカ人に敵うものは無いなぁ。個人的には"Songs for the Deaf"が彼ら随一の名作だと思っているのでクライマックスに演奏された"Go With the Flow"、"No One Knows"にキター!と大興奮。グラストの締めにふさわしい素晴らしいパフォーマンスだった。こういうあまりポップ感のないブルージーなロックって日本ではあまり市民権を得てないみたいだけど、それはすごく勿体ないと思う。



-Setlist-
01. Feel Good Hit of the Summer
02. The Lost Art of Keeping a Secret
03. You Think I Ain't Worth a Dollar, but I Feel Like a Millionaire
04. Burn the Witch
05. Tangled Up in Plaid
06. Better Living Through Chemistry
07. Make It Wit Chu
08. Little Sister
09. The Fun Machine Took a Shit and Died
10. 3's & 7's
11. First It Giveth
12. Go With the Flow
13. No One Knows
14. A Song for the Dead

これにて長年夢だったグラストは終了!長い文章を読んでいただいてありがとうございました。

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