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[Review] The Apples / 吉井和哉
2011年 04月 27日 (水) 23:01 | 編集

" The Apples " / 吉井和哉

 6thアルバム。シーンと直接的な関係を持たない独自の物語を展開するが故に毎度目を離さずにはいられない吉井さん。前作では長年のもがきを経て「アメリカで本当のロックが鳴っちゃったんだよ」と求めていたロック像を鳴らして見せたわけだが、ここへきてソロアルバムの極致ともいうべきルーツを色濃く反映させた作品を作ってきた。いやむしろここにはルーツしかないというべきか、影響を受けたものしかアウトプットしてないというべきか。演奏も一部のプログラミングやストリングス以外ほぼすべて本人によって行われており、楽曲にはまるで鼻歌がそのまま完成形に至ってしまったが如く自然さがある。とはいえ流石の引き出しの多さ、音楽的にはバラエティ豊かだ。要所要所でビートルズの匂いを感じさせながら、"ACIDWOMAN"ではグラム・ロック、"VS"ではディスコ、"プリーズプリーズプリーズ"では60's、"HIGH & LOW"ではカントリーまでもが出てくる。それが独特の歌謡曲的な妖艶さ、湿っぽさと相まって、なんとも吉井流ロックとしか言いようのないものが出来上がるんだなぁ。包み隠しがないという意味では"おじぎ草"なんかも魅力的で、この色気と熱量は彼にしか表現できない「これぞ!」と唸ってしまうような楽曲。他にもメロディーと言葉が力強いシングル"LOVE & PEACE"、"SO YOUNG"を髣髴とさせる"FLOWER"(個人的にはオアシスの"Champagne Supernova"を思い出したり)のようなクライマックスもあり全体のバランスは素晴らしく良い。正直過去作には冗長な印象を持ったこともあったが、今作はその風通しの良さもあってサラッと聴き通せてしまう。今作にはソロ1作目"at the BLACK HOLE"へのリベンジという意味も含まれているらしいが、それは見事達成されているのではないだろうか。

( 2011 )

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