Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] Wasting Light / Foo Fighters
2011年 04月 19日 (火) 00:08 | 編集

" Wasting Light " / Foo Fighters

 近年のポップ・ミュージックにおける特徴の一つとしてヘッドフォン/イヤフォンの装着率の高さがあると思っている。ダブステップ、ニューゲイザー、インディーなんでも良いが、キャリアは浅くともとても良く音を作りこんでいて、外界の音を遮断して聴きたくなるような作品が多い。昨年、一昨年に年間ベストに選んだ作品たちはまさにそういったものが多かった。もちろんそれは工夫を凝らしているという意味では歓迎する動きであって、多分に刺激的だ。だが一方でCDやレコードをプレーヤーに入れて空気を震わせ、それがどんなに悪い音質であっても気分が高揚して止まないといったような経験は減っている。そしてそれには若干の寂寥感を覚える。王道ロックが最早主流でもなく、若いバンドもそれを目指していない昨今のシーンでは仕方のないことなのかもしれないが。・・・もう何が言いたいかはお分かりだろう、今作はそんな時代に敢えてど真ん中を打ち抜くアルバムになっているのである。
 デイヴ・グロールのガレージでレコーディングからミックスまでを行ったというだけあって、初期を髣髴とさせる荒削りなサウンドがのっけから迫る。音圧のあるギターロック、激情とともに咆哮する歌声は眩しいぐらいにストレート。"White Limo"のキレキレっぷりには思わず笑みがこぼれてしまうほど。そしてへヴィー一辺倒ではなくメリハリが効いているのが、今作を更なる高みへと導いている。パット・スメアも加入した盤石なバンド体制、ブッチ・ヴィグのプロデュースなど様々な好条件がそれを後押ししているのだと考えられるが("I Should Have Known"にはクリス・ノヴォセリックが参加していたり!)、中盤の"These Days"以降の流れが素晴らしい。ハードでメロディアス、ひたすらに陽性かつ前のめりなこれぞロックの応酬。その行きつく先は白眉"Walk"、背景を知らなくても感動的な展開に引き込まれてしまうこと必至な重要曲。アンコールに演奏されるような曲になるのではないだろうか。過去最大にバランスが良く引き締まった楽曲が次々と押し寄せる、サイコ―なロック・アルバム。

( 2011 )

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