Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] Blood Pressures / The Kills
2011年 04月 17日 (日) 16:12 | 編集

" Blood Pressures " / The Kills

 ロックンロール・リバイバルとは一体なんだったんだろうか。ブームとは振り返ってみてみれば虚しいことであるのは常だが、他のものと比べてもその後に残した遺産が圧倒的に少ないように思える。隆盛と淘汰が起こらないままに一気に尻すぼみとなってしまったとも言えるだろうか。リリースする度にしっかり話題になるバンドがいるだけラップメタルの方がまだ健全だったのかなぁと。勿論そんな中にも残ったバンドは少なからずいて、ブームを牽引したザ・ストロークス、最近解散してしまったザ・ホワイト・ストライプス、そしてこのザ・キルズが居た。ザ・キルズはチャートとは無縁であったし、著しく目立ったということも無かったが、それ故にブームをうまく乗りこなした。
 そして4作目。前作でプログラミングなどを取り入れオシャレ化を狙った彼らがデッド・ウェザーへの課外活動を経て、ブルージーなロックへと回帰している―そういった評価が多い今作だが、確かにつんざくようなギターが鳴り響くサウンドは初期を髣髴とさせる内容。ただ、回帰しているかと言えばそれは疑問で、初期の焦燥感や危うい感じというのはここにはない。むしろミドルテンポでも聴かせられる、どっしりとした余裕や貫禄というものが全体を覆っている。前作でのプログラミングもその後の課外活動も経験として今作に活かされており、初期とはまた別の音楽的な豊潤に耳を奪われるのだ。リズムに変化がみられる"Satellite"、前作のプロダクションを更に発展させた"Heart Is A Beating Drum"、ロック・バラード"The Last Goodbye"などは至極全うに彼らの成長を示しているのではないだろうか。ミニマムな体制で一見金太郎飴的または勢い一発に思われる彼らのサウンドだが、今作で音楽性を再編しながら「乗りこなす」ことが出来る理知的な存在であることを証明した。ブームが過ぎた今だからこそ、この適応能力の凄さに驚いてみてほしい。

( 2011 )

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