Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] James Blake/ James Blake
2011年 03月 05日 (土) 16:59 | 編集

" James Blake "/ James Blake

 1stアルバム。BBC Sound of 2011にも選ばれ、既に2011年の新人代表になりつつあるジェイムス・ブレイク。時期尚早ながら、10年に一度の逸材と呼ぶ人もいるほど。彼は所謂ポスト・ダブステップシーンの中から登場したのだが、確かにその音は10年代らしい―既存の価値観を分解する―トラック・メイキングに溢れている。増幅されたベース音、定型を外し歪さをもたらすビートなどを手際良く整理しながら、かつ多分に刺激的なサウンドを展開。それだけで十分評価に値すると思うのだが、今作は更にその先へ行く。それを可能にしているのは彼の歌で、過剰にエフェクトされたヴォーカルがゆらゆらとメランコリックに、時に傷心を吐露するかのように響く。エフェクトされたヴォーカルは古今東西どこでも使用されているが、ここまで表現としての必然性を伴った例は稀有で、だからこそこの揺らぎに琴線が触れるのである。その歌に寄り添うようにピアノが配置されていたりと細かなところにも抜かりが無い。ポスト・ダブステップとしても、ソウルフルなヴォーカル・アルバムとしても聴ける一枚で、というかそういった容易にカテゴライズさせないところに怪物性をみるのかもしれない。こうしてポップミュージックは静かに更新されていく。

( 2011 )

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