Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] Thunder Ate The Iron Tree / A Lily
2011年 02月 02日 (水) 23:38 | 編集

" Thunder Ate The Iron Tree " / A Lily

 2ndアルバム。ポストロックバンドYndi HaldaのギタリストであるJames Vellaのソロ・プロジェクトA Lily。ふとした瞬間に試聴したことと、「フォークトロニカ」「ポップでカラフルなエレクトロニカ」といったキーワードだけで手に取り、正直その言葉以上のものが存在しない「ある程度良質な作品」に留まっているのだろうと思っていた。しかし、今作はエレクトロニカだけには留まらない、なかなか豊潤な音楽的背景を享受できるものとなっている。まず、バンド出身のエレクトロニカということで―これは似たような境遇の音楽家にも言えることだが―動きのある展開のはっきりした楽曲が多数収録されている。控えめなイントロから音を次第に足していき、エモーショナルな起伏を作るという一般的な構成はしっかりと抑えているということだ。Yndi Haldaではそれが長尺の中で組曲のように構成されているのだが、今作では比較的短尺で実現されているためとっつきにくさを回避している。そして、何よりも今作を特徴づけているのはトラックを構成する音ひとつひとつ(素材)の幅広さだ。このJames Vellaは音楽を高等教育を受けている音楽インテリらしいのだが、それがいい形で現れていて、アコースティックギターからバンジョー、ピアノその他多彩な生楽器が彩っている。しかもクレジットをみるにストリングスとブラス以外のほとんど楽器はは彼が演奏しているのが驚きだ。こういう類の音楽に限らないが、とりわけエレクトロニカでは後発者が先行者の影となってしまうことが多い中(個人的にはi am robot and proudの影響下にある人が多いと思う)、ジャンルを超えた独自性を獲得している。穏やかさと音に対する審美眼を持ち合わせた、良質な作品。

( 2011 )
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