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[Column] Albums Of The Year 2010
2010年 12月 31日 (金) 16:54 | 編集
ついに今年もこの企画です。2010年間ベストアルバムです。20枚を短いコメント付きで紹介していくスタンスは例年通りです。あくまでも個人的趣向に基づいているものですので、気軽にお楽しみください。では、どうぞ。


No.01
" Further " / The Chemical Brothers

時代に対する影響や革新性と言う意味では、他に上げた作品の方が優れているのかもしれない。だが、ケミカル兄弟がさも当たり前かのように産み落とした今作にはダンス・ミュージックのとてつもない快楽性と陶酔感が詰まっている(しかも最初から最後まで滞ることなく)。あくまでも惰性で手にとったものの、最初に今作を耳にしたときの「やべーぞこれ!」という興奮は今でも忘れない。王者が王者たる所以を見せ付けた傑作。なぜ今年フジロックに来なかったのかが疑問で仕方ない。


No.02 : " SEVEN IDIOTS " / world's end girlfriend

ある程度行くところまで行ったWEGが自らの音楽に破壊と再構築を図った作品。ギター・ロックを大幅にフィーチャーすることでダイナミズムを生み、カオティックな世界観に再度磨きをかけた。後半の地獄のような音像も当然のことながら素晴らしい。


No.03 : " Plastic Beach " / Gorillaz

今年はデーモン・アルバーンという男の才能を見せ付けられた一年になっていたように思う。今作の発表、ライヴ、クリスマス・アルバム、ブラーでの新曲など00年代も相変わらず突っ走っている。しかもますます加速しているように思える。それのどれもがクオリティが高いから恐ろしい。


No.04 : " Go " / Jonsi

美しくて、楽しくて、カラフルなマジカルともいえるアルバム。単純に作品としても素晴らしいんだけど、段々とオープンになってきたシガー・ロスの延長としてみると更に感動的。来日公演も息を呑むほど素晴らしかった。今作がシガー・ロスにどう還元されていくのか、今から楽しみだ。


No.05 : " Cosmogramma " / Flying Lotus

ジャズ、ヒップホップ、エレクトロを飲み込み小宇宙を作ってしまった。攻撃的でカオティックでマッシヴなその音像は、これぞ時代の音だとでも言うような自信と確信に満ち溢れている。間髪いれずEPも発表し、そのクリエイティヴィティーがまだまだ爆発していることも証明した。


No.06 : " My Beautiful Dark Twisted Fantasy " / Kanye West

様々な方面から絶賛されまくっている今作。確かに今作はヒップ・ホップをまた更に一つ上のレベルに押し上げたといっても過言ではないアルバムかもしれない。一人の男が持つ幻想がここまで大きなうねりとなってしまったのには驚嘆する。まだ30代前半なんだよねこの人、一体どうなるのやら。


No.07 : " Heligoland " / Massive Attack

7年ぶりにしてはやたら地味だと誰もが最初は思ったであろうが、しっかりとマッシヴ節が刻まれている一枚。結局似たような作品は一枚も無かった。フジで見た"Atlas Air"の素晴らしさは今でも目に焼きついているし、聴くたびに興奮が戻ってくるような気がする。


No.08 : " Mixed Race " / Tricky

前作でルーツを見つめなおしたトリッキーが新たなる代表作ともいえる作品をドロップした。贅肉を削ぎ落としダイレクトで攻撃的なその音には素直にカッコいい!とうなってしまう。やはりブリストル勢の音は個人的にはツボなのだ。


No.09 : " How I Got Over " / The Roots

カニエがある意味で反則技で押し切ったと言えば、今作は正攻法でいい音楽を突き詰めたと言えるのではないだろうか。全体がこれ以上ないぐらいスムース&クールに流れていき、停止ボタンを押すことなく最後までいってしまう。長く愛聴することになりそうなアルバムだ。


No.10 : " TO THE LOVELESS " / Boom Boom Satellites

国内でも指折りの堅物クリエイターがそのもてる技を注ぎ込んだ力作。70分間、1秒たりとも気を抜かない/気を抜かせないその作風は生真面目な彼らだからこそ成せる。だからといってマニアックになることなくしっかりと売れるのがすごい。フジでも一番大きいステージが似合ってた。


No.11 : " There Is Love in You " / Four Tet

以前よりもダンサブルで柔らかくなったが、持ち前の音楽センスは際立っている。エレクトロニカとアナログなサウンドのバランスが絶妙で、聴き手に苦にならない程度に静かに高揚を促す。上半期に発表された今作だが、一年中通して聴くことの出来た数少ない作品。


No.12 : " Star Tiger Star Ariel " / Delays

残念ながら世間に相手されなくなってしまったディレイズだが、相変わらずキラキラしたロックサウンドを鳴らし続けているのが潔い。ここまで振り切ったポップなサウンドをやり続けているバンドが居ない中で、一層光って見える。難しいかもしれないが、また来日してほしい。


No.13 : " Swanlights " / Antony & The Johnsons

去年もランクインしていたが、今年も余裕でランクイン。やはりアントニーの歌声が持つ磁場は稀有なものだということを再確認した。前作よりも開かれたものになっているので、まだ彼の音楽に触れたことの無い人は今作から始めるのも良いのかもしれない。人は選ぶが。


No.14 : " Halcyon Digest " / Deerhunter

個人的にローファイでシューゲイズなロックサウンドというのがアンテナに引っかからないのだが、これは引っかかった。一見そういうありふれた音楽に見えながら、しっかりと繊細なアレンジが施されている全くの別物だからだ。メロディーも素晴らしく良く書けているし、確かにこれが評価されない訳は無い。


No.15 : " Big Echo " / The Morning Benders

アコースティックな音作り、のびのびとしたメロディー、たゆたうようなコーラスワーク。この中では最も素直な気持ちで聴くことの出来る開放感に溢れた作品だ。「旬」よりも「普遍」なのが今作の最大の魅力。まだまだ伸びしろがありそうなので今後が楽しみ。


No.16 : " The Dance " / Faithless

流石の鉄板の出来。ケミカルと共にダンスアクトとはかくあるべきというのを達成し続けている。日本ではほとんど話題になっていなかったが、本国UKではしっかり2位を獲ったりしている。故に来日は絶望的だが、遠く島国から声援を送り続けよう・・・。


No.17 : " It’s Here " / カヒミ・カリィ

カヒミカリィが自身の実験にいったんケリをつけ、それを祝福している。地に足をつけたような安定感と安堵感が作品を覆い、彼女の歌も最早ウィスパーボイスでは片付けられないほどに自由な歌になっている。また今作では彼女が始めて作曲に挑戦しているが、あまりの自然さに驚きもした。


No.18 : " Soldier of Love " / Sade

「今まで聴いてこなかった自分を殴りたい」と今年思ったアルバムはこれ(毎年あるから困るんだな・・・)。憂いと枯れのあるヴォーカルに、ストイックで無駄のないサウンド・プロダクション。もう完全にツボ。過去作も全作品一気に買ってしまったぐらい好き。


No.19 : " Pilgrim's Progress " / Kula Shaker

再結成バンドに過度な期待は禁物だが、これは期待して聴いてもらっても良い。かつての勢いはないけれども、音楽的経験が正しく活き、セルフプロデュースとレコーディング環境のマジックが反映されている。この路線で突き進んでもそれはそれで面白いかも。


No.20 : " Contra " / Vampire Weekend

彼らが放つスノッブ臭には長いこと苦手意識が合ったのだが、"Cousins"で良いなーと思い、フジロックで酒飲みながら見て、タワレコ行ったら知らぬ間に買ってた。確かに憎たらしいほどに良く出来ている。


ここまで読んでいただいてありがとうございます。ということで、これが私が選んだ2010年の20枚です。1位にケミカルが来ているところ意外は割と順当に世間と変わらない選出となっているのではないかと思います。2010年は10年代の始まりに恥じぬ、豊作であったと思います。素晴らしいのはベテラン、新人ともによい作品を出していることじゃないかと思いますね。来年も沢山の素晴らしい作品に出会えればと思います!

まとめるとこんな感じでした↓
01. " Further " / The Chemical Brothers
02. " SEVEN IDIOTS " / world's end girlfriend
03. " Plastic Beach " / Gorillaz
04. " Go " / Jonsi
05. " Cosmogramma " / Flying Lotus
06. " My Beautiful Dark Twisted Fantasy " / Kanye West
07. " Heligoland " / Massive Attack
08. " Mixed Race " / Tricky
09. " How I Got Over " / The Roots
10. " TO THE LOVELESS " / Boom Boom Satellites
11. " There Is Love in You " / Four Tet
12. " Star Tiger Star Ariel " / Delays
13. " Swanlights " / Antony & The Johnsons
14. " Halcyon Digest " / Deerhunter
15. " Big Echo " / The Morning Benders
16. " The Dance " / Faithless
17. " It’s Here " / カヒミ・カリィ
18. " Soldier of Love " / Sade
19. " Pilgrim's Progress " / Kula Shaker
20. " Contra " / Vampire Weekend

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Comment
この記事へのコメント
作風がどうこうと色々言われましたが、マッシブなんだかんだで結構良かったですよね。僕も年間ベストに入れました。
個人的にはかつて最優秀新人に選んだバンドが去年全く話題にならなかったのが残念でなりませんでした。
2011/ 01/ 16 (日) 08: 29: 26 | URL | かおもじ # -[ 編集 ]
Re: タイトルなし
>かおもじさん
マッシヴは良かったですよね。時代にあまり合ってないようで評価はされませんでしたけど。良くも悪くもファン向けになっていたのかもしれません。

私も新人のチェックは年々疎くなってしまいます。機会があればぜひそちらもチェックさせていただきます。

では、またお越しください!
2011/ 01/ 19 (水) 06: 42: 29 | URL | fafnir # -[ 編集 ]
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