Deep Impact
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[Review] MIXTURE / Dragon Ash
2010年 12月 16日 (木) 19:54 | 編集

" MIXTURE " / Dragon Ash

 9thアルバム。ここ最近の降谷建志はライブのたびに「ミクスチャーロックは好きですか?」と叫んでいる。ラップメタルと共に国内で隆盛を極めたこのジャンルは911以降あっという間に衰退し、彼の言うところの「絶滅危惧種」となった。だからこそカウンターとして叫ぶのであり、その集大成としてこのアルバムがある。ロックの復権、ラウドな音楽を響かせたいという骨太な意思と、ラテン、エレクトロニカを通過して培った卓越した演奏技術という繊細さを以って鳴らされる全12曲。ここでは所謂ミクスチャーロックの方程式―ラップ、跳ねるリフを多用しながらエモーショナルなサビへと展開する―がかなり分かりやすい形で表現されていて、リズムなどはかなり複雑であるにも関わらず聴き苦しさは全くない。ドラゴンアッシュを昔好んで聴いていた人、エネルギーが溢れて止まない若い人には十分に訴求する内容と言えるのではないだろうか。
 が、しかし一方で今作のマッチョさに辟易してしまうのも事実だ。ロックこそ善とするような一面的な態度は実はドラゴンアッシュとしては異例とさえ言えて(彼らの作品史上一番マッチョだと思われる"LILY OF DA VALLEY"でさえ"静かな日々の階段を"、"Lily of da Valley"、"花言葉"という中性的な楽曲があった)。それが幼稚さであったり、底の浅さに繋がっているように思えていまいち乗り切れない。あれもこれも好きだから入れてみた、それが結果としてロックとして鳴れば良いっていうスタンスが進化を促していたんじゃないの?降谷建志はバンドに対して求められていること/やりたいことが俯瞰で見えすぎていて、バンドで出来ることを単純化しすぎているのではないかと。もっと音楽的に遊んでも良いと思う。それともう一つ、リズム以外はごくごく一般的な音(過去のミクスチャーロック)の要素をなぞっているだけで面白みがない印象がある。例えばギターのリフなどは散々聴いてきたような類のものであるし、そのサウンドも凝っているとは言い難くのっぺりとしている。まあこの点に関しては敢えて分かりやすくすることで間口の広さを取ったのかもしれないが、このマンネリ感ではロックの復権は程遠いだろうなぁ。個人的には"FREEDOM"と2作つづけてガッカリで、そろそろこのバンドに対して見切りを付け始めてしまっている・・・。

★★★

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