Deep Impact
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[Live Report] Jonsi (2010.12.04)
2010年 12月 06日 (月) 00:06 | 編集
・Jonsi @ 新木場Studio Coast ( 2010.12.04 )



 ライブには大きく分けて2種類の要素があるように思う。ひとつはパフォーマーとオーディエンスの間に一枚の見えない幕があるような、ショーとして世界観を観る(感じる)こと。もうひとつはパフォーマーとオーディエンスが一体となり、感動を共有すること。両者もライブの大きな魅力である。これは多かれ少なかれどのアーティストも持っているものであると思うが、シガー・ロスは世界的にみても前者に長けたアーティストといえるのではないだろうか。神秘的で、神聖とさえいえる彼らの音楽は圧倒的な構築美を誇り、ライブでも圧倒的な完成度を保つ。しかし今回はソロでのライブであり、シガー・ロスの音楽を再現することは出来ないし、本人もそれを望まなかった。この日のライブは、ソロというフットワークの軽さを効果的に活用した前者から後者への移行であった。
 まず、この日の彼はミニマルな編成で客の前へと(本当にさらっと)姿を現した。彼の息遣いまでもまでも感じられるような限られた音の中で、深遠な森のような世界観を提示した。客席は何か凄いものを前にする緊張感で覆われ、同時に客の目を、心を一気に掌握してしまう。その後もスローで繊細な楽曲が続く。音数が増え、幻想的な映像がバックに流れ、ますますその緊張感が高まっていく。この緊張感の中で彼の歌声はまさに天からのお告げのような崇高さで響き、演奏もそれをより高めるように鳴らされていく。しかし、"Go Do"を境に緊張は雪崩のように崩れ落ちる。そして代わりに立ち上がってくるのは、生命の躍動のようなアグレッシヴさだ。強烈なドラム/パーカッションが迫り、ヨンシーも動かずにはいられないように右へ左へと移動し、そして搾り出すように叫ぶ。これまでの張り詰めた雰囲気を一気に開放し、抑えることの無いエモーションが会場を満たしていく。そこには歓喜が溢れていて、最後に向かって加速するように終演を向かえた。
 シガー・ロスで培ってきた世界観を描きながらも、最後には全く別の場所へ着地してしまう、彼の多様性あるいは芸術家としての絶好調ぶりを見せ付けられた一夜だった。音楽が表現しうる様々な側面を、2時間足らずで表現できる人間がいったい他にどれだけいるだろうか。そう考えると本当に貴重なものを目にしたのだという充実感で胸がいっぱいになる。

・Set List
01. Stars In Still Water
02. Hengilas
03. Iccicle Sleeves
04. Kolnidur
05. Tornado
06. Sinking Friendship
07. Saint Naïve
08. Go Do
09. Boy Lilikoi
10. Animal Arithmetic
11. New Piano Song
12. Around Us

- Encore -
13. Stick And Stones
14. Grow Till Tall

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