Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] Mixed Race / Tricky
2010年 11月 14日 (日) 19:33 | 編集

" Mixed Race " / Tricky

 9thアルバム。マッシヴ・アタック、ポーティスヘッドと共にブリストルの雄として名を馳せたトリッキー(マッシヴとは最近和解!)。ただ、一口にブリストルの雄とは言っても彼は活動の拠点をブリストルからロンドン、ニューヨーク、そしてパリへと移していくと共に、音楽的にも変遷を辿ってきた。ある意味でブリストル勢の中では一番野心的であったと言えるかもしれない。その全てが成功していたとは思わないのだけれど、前作"Knowle West Boy"で実にフラットに原点に立ち返ってからまた新しいトリッキー像というものが見えてきたような気がする。今作もその延長線上にある。
 タイトルは「多様な人種や文化と触れあう」というまさにブリストルで育った彼自身のことであるが、アルバムの内容も多彩だ。ファンク、レゲエ、ヒップホップ、ジャズなどなどをダビーな音像へと昇華する手腕は札付き。ゲストも多彩で、ボビー・ギレスピーからジャマイカンMCのテリー・リン、イタリア人シンガーであるフランキー・ライリーなど国際色豊かな顔ぶれが集結。そんな様々な要素が絡み合って独特のスモーキーさを醸すあたりは、ああトリッキーのアルバムの聴いているんだなぁと否が応でも意識させられる。ただ単なる過去の焼き直しになっていないところが今作の凄いところで。様々な音楽性がミックスされているにも関わらず、聴き応えは実にダイレクトでコンパクトであるのだ。ダンサブルで攻撃的なサウンドは脳ではなく体へと響く。今作に収録されている"Murder Weapon"のミュージック・ビデオで彼自身がボクサーに扮していたが、まさに今作の贅肉を落としたサウンドにピッタリのイメージである。また、攻撃的なサウンドに乗る彼のMCもまた今までと違って良くて、アップテンポなビートにも嵌るのかと感心してしまった。ルーツに立ち返りながらもそこから更に歩を進められることを示せているという、過去と現在が絶妙に交錯する力作。

★★★★☆ ( 2010 )
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