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[Review] SEVEN IDIOTS / world’s end girlfriend
2010年 10月 11日 (月) 18:44 | 編集

SEVEN IDIOTS / world’s end girlfriend

 前作から3年半ぶりの6thアルバム。前作との間にリリースされた「空気人形」のサントラを聴いたとき、今後WEGの作品は柔らかく進化していくのだろうとなんとなく思っていた。が、今作はそんな予想を遥か超えたところで鳴っている。やはりサントラとオリジナルは違うものだということを突きつけられ、口があんぐりとするようだ。久しぶりにぶっ飛んだ驚きの音世界がここにはある。
 まず、今作の特徴を決定付けているのがその制作方法。サビのある歌モノを制作→ヴォーカル・パートを完全に消去→それを分解・再構築という形で作られたことで、突拍子の無さが増幅されている。ストリングスが美しく響いたと思ったら、ブレイク・ビーツで切り刻まれたり、ホーンが鳴ったりと次に何が来るのか分からない。しかもそれが単なる繋ぎとしてではなく緻密に重ね合わせた結果として渾然一体として鳴らされるので、多分に音楽的興奮に満ちている。そして今作のもうひとつの大きな特徴の一つがギター・サウンドの導入。このギター・サウンドがただ単に音が一つ追加されたというものに留まっていなくて。「次元を一つ足したら四次元になりました」というぐらい楽曲をドラスティックに変えるものとして機能すると同時に、音の素材を分かりやすくするという効果まで果たしている。曲名も"Teen Age Ziggy"や"Helter Skelter Cha-Cha-Cha"など往年のロックを想起させるものとなっており、かなり意識的にそういったものを導入したことが伺える(しかし後半ではそういったものから既に離れているあたり悪戯心が見える)。
 過去最高に音の素材自体はポップ・ミュージックに接近しつつも、アウトプットは豪快で実験的で恐ろしい。従来のファンタジーに、ビッグバンばりのダイナミックさ/悪魔のような攪乱を併せ持つ一大叙事詩。WEG、またもや大傑作。

★★★★★ ( 2010 )


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