2010年
07月
20日
(火)
01:44 |
編集

" Korn III: Remember Who You Are " / Korn
9thアルバム。デビュー後2作がそのままニューメタルの、90年代の名盤となり、様々なバンドに影響を与えた彼ら(個人的な好みは"Issues"なのだけど)。その後もコンスタントにアルバムをリリースし続け、意識的に自分達のサウンドや表現を変えつつも、時代に併合することなく自らの可能性を伸ばしてきた。そんな彼らが今回目指したのは原点回帰。1st、2nd以来であるロス・ロビンソンのプロデューサー起用、子供の写真を用いたジャケット、そして何よりⅢというタイトル。実は、彼らが原点回帰と銘打ったのは初めてではないのだが("Take A Look In The Mirror"期)、ここまで明示的にやったのは初めてで本気振りが伺える。
確かにここ数作の音を積み重ねた作風から一転、バンド・サウンドの生々しさを感じさせる。特にリズム隊が素晴らしい。ベースはベキベキで激しく重く、新ドラマー・レイが叩くドラムは手数が多く躍動と新鮮味をもたらしている。ジョナサンのヴォーカルは基本的に最近培ってきた歌心路線なのだが、時折けれん味のある笑い声などを披露してその多彩さに磨きが掛かっているようだ。ただ、原点回帰をしているかといえばそれは疑問。初期のおどろおどろしさというか明らかに様子がおかしいといった感じここには無いし、劈くようなギターのリフがかなり後退している。あくまでも現在の彼らを示すものとして今作を見れば納得がいくのだが、原点回帰というキーワードがノイズとなっていまいち乗り切れないのが正直なところ。中途半端に期待値を挙げるようなサービスをしたのは失敗だと思わざるを得ない。変わることを良しとしてきたのだからこういう過去を振り返るやり方ではなく、新生コーンとしての新しい景色を見せて欲しい。それが出来る数少ないバンドなのだから。
★★★ ( 2010 )
home
...
この記事へのコメント
僕も同じように思いました。
原点回帰というから相当な期待を胸に挑んだ訳ですが、これはせいぜいissuesくらいの頃までの原点回帰で初期二作へは全く戻っておらず、今のコーンが昔やっていたことをちょっとやってみましたレベルだなと感じました。正直なところ、近作とそんなに変わらないというのが感想です。
原点回帰というから相当な期待を胸に挑んだ訳ですが、これはせいぜいissuesくらいの頃までの原点回帰で初期二作へは全く戻っておらず、今のコーンが昔やっていたことをちょっとやってみましたレベルだなと感じました。正直なところ、近作とそんなに変わらないというのが感想です。
>かおもじさん
コメントありがとうございます。
原点回帰というのが変に期待値を上げてしまうんですよね。いちロックアルバムとしてみれば中々高水準だとは思うのですが。
コメントありがとうございます。
原点回帰というのが変に期待値を上げてしまうんですよね。いちロックアルバムとしてみれば中々高水準だとは思うのですが。
2010/
08/
08 (日)
14:
58:
34 |
URL |
fafnir #
-[
編集
]