Deep Impact
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[Review] TO THE LOVELESS / Boom Boom Satellites
2010年 06月 14日 (月) 02:58 | 編集

" TO THE LOVELESS " / Boom Boom Satellites

 7thアルバム。「愛なき者へ」、彼らにしてはやけに直接的に意味を考えさせるタイトルである。ただこれはいわゆる愛のことを差しているわけではなく、没個性化した音楽業界や我々の音楽の聴き方に対して一石を投じるという志を表しているらしい。確かにこのアルバムの作りこみは凄い。製作期間2年、収録時間70分を超える本作の一音たりとも妥協は感じられない。
 強靭なドラムサウンド、ノイジーなエフェクト、ピアノやアコースティックなどの生音、ストリングスなど耳を澄ませばどこまでも音が積み上げられているのが分かる。それがバリエーション豊かなメロディーと共に拡散していく瞬間はたまらなく快楽に満ちている。ヴォーカルもますます自信たっぷりと歌い上げており、聴き手を鼓舞しているかのようだ。"BACK ON MY FEET"から始まる前半の疾走感溢れるブンブン流ロックな楽曲も素晴らしいし、"STAY"に顕著な後半のスケールが大きいスペーシーな楽曲も素晴らしい。いちいち展開が仰々しく長尺なのだが、アルバム全体の流れが良いのでそれが苦にならない。
 "Full of Elevating Pleasures"から進めてきたロック路線と、それ以前の意識の深層部へ問いかけるような内省が合わさっているような集大成とも言える圧倒的な作品だ。聴き手を選ばないキャッチーさを持っていながら、自分達の世界観も深化させているという理想的な着地点に到達しているのではないだろうか。最早10年選手になることすら難しい現在のシーンの中で、ここまでブレずにかつリスナーが肥大化していくという存在は稀有。職人気質なクリエイターの底力を見た。

★★★★☆ ( 2010 )

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2010/06/14(月) 23:17:54 | 新しい世界へ・・・
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