Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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All Days Are Nights: Songs for Lulu / Rufus Wainwright
2010年 05月 04日 (火) 11:56 | 編集

" All Days Are Nights: Songs for Lulu " / Rufus Wainwright

 6thアルバム。前作"Release The Stars"がポジティヴィティ溢れる、日曜日の朝のような音楽であったので今後はその方向性で行くと思っていた。が、やはり一筋縄ではいかないのが芸術家。今作はオペラやクラシックからの影響を今まで以上に顕著に示すものとなっている。まず、タイトルはシェイクスピアの"Sonnet 43"のことであるし、それを歌った曲も3曲ある。サウンドもほぼピアノだけで構成され、最早ポップスとは呼べないものになっていたり(初期のフォークの要素もない)。そこに乗せられる彼の歌声は相変わらず魅力的なのは言うまでもないが、ひたすらに私小説的で、まるで独白をしているかのようだ。別の言い方をすれば、彼の歌声は常に憂いを帯びながらも逞しいものであったが、今作では憂いの方が目立っているかのよう。そんな今作を聴いていて思い出すのは、昨年に発表されたAntony and the Johnsonsの"The Crying Light"。どちらも歌声の魅力が最大限に活かされている、否、歌こそが全体を支える骨格になっているような、近年を代表する「声」の持ち主である。もっと言えば、世俗を離れて、内に秘める感情を歌にこそ表す姿に芸術と言うものをみてしまうような非凡な才能を持ち合わせている(まさに)アーティスト。今作は彼の歌声のファンは勿論、歌声の持つ磁場にたまらなく魅力を感じる人なら手にとって損をすることはない作品。だが、全英2位を獲得した前作に比べるといまいち注目を浴びていないようだ。確かにファン以外に訴求しないのかもしれないし、取っ付きにくい内容でもあると思うのだが、もう少し注目されても良いんじゃないだろうか・・・。

★★★☆ ( 2010 )
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