Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Cosmogramma / Flying Lotus
2010年 05月 03日 (月) 20:27 | 編集

" Cosmogramma " / Flying Lotus

 3rdアルバム。近年最も注目を集めるビート・ミュージックシーンの寵児フライング・ロータス。WARPに移籍し、ますます注目を集めているようだ。そんな彼が作り上げた今作が表すのは、ジャズ、ヒップホップ、エレクトロニカなど(そしてトム・ヨークまでも)を飲み込む、情報量多めにしてカオティックな音世界。確かにそれは「宇宙を表現した」という彼の言葉通りの内容である。だが、単に情報量が多いだけの音楽ということではないのが彼の寵児たる所以である。エレクトロニカという基本形を保ちながら、ハープ、ストリングス、サックスなどの印象的なフレーズを随所に登場させることによって幽玄さを獲得。そしてそれは、飛び道具的というよりむしろ、最早最初から同列のものとして扱われたかのように自然に存在する。また、ほぼ全曲でエレクトロニカ的な硬く、緻密なビートが刻まれることによって緊張感が持続する。結果、ここに存在する全ての音の一つ一つが有機的に絡んでいるようで、最後までその生命感は失われないのだ。まるで今まさに細胞分裂をしているのを見ているような、はたまた新種の生命体のようなアルバム。今作を聴けば頭一つ抜きん出ていると同時に、2010年代を迎え撃つに相応しいものだと確信出来るはずだ。ただ、唯一の不満があって。それは、全体を情報量多めでエネルギーを感じさせるものにしたことと反比例して、前作にあった官能性が後退している点だ。これは好みの問題ではあるんだけど、自分は前作を聴いた時にその官能性に最も惹かれた部分であったので残念だったかな。まあ今作を見るに、もうそんなところを遥かに超越して別次元にいるのかもしれないが。

★★★★ ( 2010 )
Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) Deep Impact all rights reserved.
designed by polepole...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。