Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] Oversteps / Autechre
2010年 03月 20日 (土) 08:07 | 編集
"autechre_oversteps.jpg
" Oversteps " / Autechre

 今になってオウテカとエイフェックス・ツインとの比較が有効なのか分からないが、それでも比較するとオウテカは頭でっかちな音楽であると思う。リチャードの変態的なトラックは自分のような凡人には理解が出来ないけれど、ふんだんに快楽に満ちているのに対して、オウテカの音楽は理知的で技術で作っているようなのだ(特に"Confield"以降)。それはまるで職人的なポップ・ミュージック以上に、精密な「工業製品」かのよう・・・。そんな認識があるからこそ自分は未だに彼らに対して苦手意識が拭えないのだろうし、「複雑にすればパイオニア/革新的なのかい?」という邪推が頭の片隅に残ってしまうのだろう。一言で言えば、無機質に感じられるということ。
 ということで、10thアルバム。近年の作風であったビートをとにかく複雑化していたものから、長いトンネルを抜けて、ちょっと突き抜けたなと思わせるものになっている。初期のアンビエント、近年のビート感がかなり高次元なところで緻密に作りこまれていて、メロディーが耳に残る「聴きやすい」部類に入るもののそれだけでは終わらない。耳を澄ましてみると、音響空間が非常に豊かなことが分かる(配信限定の24bit WAVだともっと凄いのかも)。オウテカが持ち合わせていた静謐さと攻撃性が両方感じられるような、確かに近作の中では白眉の出来かと。流石20年続くユニットの最新型だなと思わせるようなところはあるのだが、やはり問題は職人気質過ぎるところ。勿論、好きな人にはたまらない作品だと思うが、自分には「マイノリティーによる、マイノリティーのための音楽」という風に感じられて、一生相容れないのかなぁという諦めの念が沸いてきた。いつか自分も長いトンネルを抜ける日が来ると良いのだけど・・・。

★★★☆ ( 2010 )


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この記事へのコメント
名前はこちらで
こんにちは。
実は私もオウテカが苦手、というか耳に合わないというか。
イマイチ乗り切れないのです。ミュージシャンというよりエンジニアって印象で。。。
2010/ 03/ 21 (日) 19: 12: 35 | URL | nerazuri # -[ 編集 ]
Re: 名前はこちらで
>nerazuriさん
コメントありがとうございます。

>実は私もオウテカが苦手、というか耳に合わないというか。
>イマイチ乗り切れないのです。ミュージシャンというよりエンジニアって印象で。。。

よく分かります・・・確かにエンジニアって感じですよね。
物凄く革新的なことをやっているのもわかっているのですが、やはり音楽的な楽しさ
が二の次にされているんじゃないかと思ってます。

自分は暗くても明るくても、面白いとか楽しいとか凄いとかそういう音楽がやっぱり好きです。

またお越しください!
2010/ 03/ 26 (金) 00: 09: 22 | URL | fafnir # -[ 編集 ]
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