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[Review] Plastic Beach / Gorillaz
2010年 03月 09日 (火) 16:11 | 編集

" Plastic Beach " / Gorillaz

 昨年のブラー再結成、それにまつわるドキュメンタリー&ライヴ映像の影響か、ブラー再評価というのが自分の中で起こっていて。やっぱデーモンと言えばブラーでしょ!ってぐらいのテンションになってしまい、今作のリリースが発表されても「あっ、ゴリラズ出すんだー」ぐらいの認識で留まっていた。だが、ゴリラズが動く、というのは言うまでも無く大事件であり、またしても壮大なる遊びが全世界レベルで展開されるということである。先行して公開された"Stylo"のビデオを見れば分かるとおり、ブルース・ウィリスまでもを動員したちょっと頭おかしいんじゃないの?っていうぐらいのクオリティーと遊び心は健在。もうそれだけで期待は膨らむわけだが、アルバムの方も史上最高の遊び心で埋め尽くされている!
 今作は00年代以降のメインストリーム/オルタナティヴが鳴らすべき音を体現するようなもの、又はその進化系になっている。つまりは、ジャンルと個人の趣向の細分化が進むところまで進んだ現代において、他ジャンルを飲み込んだ真なるミクスチュアリング感覚を生み出すと言うことである。ゴリラズの過去作、レディオヘッド、ミューズ、タイヨンダイ・ブラクストン、デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノなど00年代の優れた作品はまさにそういったものであった。今作に付属されているメイキングでデーモンが「作り手は作品に責任を持たなければいけない。今はプレイリストで曲毎に聴く時代、だから変化に富んだものを作るんだ。」というような主旨のことを語っていたが、その通りで彼の批評性は流石だなと思わせる。そして、実際に鳴らされるサウンドはどうかと言えば、デーモン・アルバーンの集大成とも言うべき混合サウンドの極致。ゴリラズのテーマとも言えるヒップ・ホップ、現在のシーンを象徴するエレクトロ、モンキーなどの活動で培ったクラシック、第三世界への探求から導いたエスニックなど前述の通りの多様性が存在する。更に、客演陣もジャンルや世代がバラバラで、この理想的なサウンドにもう一段階上の彩りを加えていく(ボビー・ウーマックとデ・ラ・ソウル、グリフが良い!)。そして今作で最も重要なのは、ひたすらに敷居が低いことだ。ここまでごった煮のサウンドを展開しておきながら、あくまでもポップスに落とし込んでいて誰もが=どんなジャンルが好きだろうがアクセス可能。相変わらずのポップなキャラクターもあり、地下から始まったこの遊び心は最早存在自体がシーンへの有効な回答になっていると言ってもいいんじゃないだろうか。やはりデーモンは紛れも無く天才だ。
 プラスティック・ビーチとは何なのか、正直言ってそのコンセプトはあまり分かっていない。プラスティックなど人工物の塊ということで環境問題や、今作のエレクトロとの関連がありそうだが、もっと何かあるようような。それはたぶん今後ビデオなどで明らかにされていくだろう。何はともあれ、この壮大な遊びに最後まで付き合っていくつもりだ。

★★★★★ ( 2010 )


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