Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Kamaal the Abstract / Q-Tip
2009年 10月 23日 (金) 19:22 | 編集

" Kamaal the Abstract " / Q-Tip

 2002年に発売される予定だったものの、レーベルの判断でお蔵入りにされていた幻の2nd
アルバム。何故このタイミングでのリリースに至ったかは詳しく知らないけれども、やはり去年の
"The Renaissance"があっただろうか。現在もメイン・ストリームを席巻するHip-Hopシーンの中
で、その意味を問い、発展させていこうとする気概を感じる素晴らしい作品だった。そして、その
孤軍奮闘な作品が、ヒットした(全米初登場11位)。その背中を見てレーベル側も慌ててリリー
スに踏み切ったに違いない。
 で、今作だけども今聴いても全く色褪せてないというか、新作なのにクラシックとすらいえる風
格が漂う。サンプリングを排除し、ジャズやロックなどの生演奏のみで構成されたトラックの上で、
独特のラップが冴え渡る。しかも演奏をネタとして扱ってない、逆に言えばバンド側もかなり気合
を入れて演奏していて、そのグルーヴ感が心地良い(敢えて演奏を長尺にしている曲もある)。
とはいえ、演奏にしてもラップにしても派手さは皆無で、ひたすらに渋~い音。それがまたカッコ
良かったりする。これは「まったく新しいものを作りたかった」と本人が語るようにHip-Hopの域で
収まる作品では無いし、だからこそ他のジャンルのリスナーにもフレンドリーな作品だと思う。む
しろダブとかダウン・テンポとかが好きなリスナーこそ嵌る作品じゃないかな?ちなみに自分は
Hip-Hopに関しては、本当に浅い知識しか持ち合わせていない。
 今でこそ、N.E.R.Dやマボロシのような生演奏Hip-Hopは市民権を得ているが、これが実際に
2002年にリリースされていたらどうなってたんだろう。確かに賛否両論は生んだだろうが、結果
的に音楽的評価は高まったんじゃないかなぁ。もしかしたらその道のパイオニアとして君臨して
いたかもしれないし・・・レーベルも勿体無いことしたもんだ。でもこうして正規盤がリリースされ
ただけでも十分としましょうか。

★★★★ ( 2009 )
Comment
この記事へのコメント
初めまして。
ザ・ルーツというヒップホップ・グループが90年代から生バンドでやってます。なので基本的に生演奏ヒップホップみたいなものはルーツ以降という感じだと思いますよ。ライブも1度見ましたが生演奏のヒップホップっていうのは本当に格好よかったです。

このアルバムはいいですよね。でもやっぱり2002年に出して欲しかったなぁと思いました。 
2009/ 11/ 07 (土) 10: 17: 01 | URL | ラジオあたま # -[ 編集 ]
> ラジオあたまさん
初めまして。お越しいただいてありがとうございます。

ああ、ザ・ルーツが居ましたねぇ。もちろん存在も知ってますし、アルバムも持ってます・・・そして好きです。レビューを書いている時点でそれが浮かばなかったのは残念です(苦笑)ザ・ルーツはロック畑の人でも惹かれるよさがあると思います。

まあ、苦し紛れの弁解になりますけれども、このアルバムの「ヒップホップであることに拘らないヒップホップ感」というのが面白いかなぁと。生演奏というだけではなく、時にはラップさえも後手にまわしてしまう潔さというか。その後出てきた人たちもジャンルレスで面白い音楽をやってますしね。

何はともあれ、このアルバムは素晴らしいということですね。
2009/ 11/ 08 (日) 21: 31: 45 | URL | fafnir # eqP7eH0Y[ 編集 ]
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