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Manafon / David Sylvian
2009年 10月 02日 (金) 13:48 | 編集

" Manafon " / David Sylvian

やはり前作"Blemish"でのデレク・ベイリーとの共作は相当実りがあったのだろう。そこに今後の
自分の表現があると確信を得たのか、今作では即興音楽、電子音楽へとより深くのめり込んでい
る。まず、参加ミュージシャンが凄い。全曲に参加したクリスチャン・フェネスの他、ジョン・ティルバ
リー、エヴァン・パーカー、大友良英、中村としまる、Sachiko M、秋山徹次。まるで即興/電子音楽
家の博覧会のようだ。そこで広がるのは、深遠な、まるで森の中のような音世界(アートワークにか
なり助けられているが)。それぞれの楽器が成す整合性は無いに等しく、ひたすらにその響きに耳
を傾けているようだ。ただ、これがいわゆる難解さを盾に取る極めて退屈な、つまり有り触れたアン
ビエント作品でもなければ、眠気を誘う(ある種の)ヒーリング/リラクゼーション作品でもない。今作
がそこに陥ってないない理由は一つ。デヴィッド・シルヴィアンの歌の存在である。その歌は、この
音世界と完全に同居し纏め上げる指揮者のようでもあるし、この奥の見えない音響世界への案内
人のようでもある。この歌があることによってより全体に視野が広がるというか、音の一つ一つが
際立つような気がするのだ。この音像に歌を乗せる事さえ凄いが、音の間さえ把握していくのは本
当に特異な才能だと溜め息しか出ない。勿論、歌声自体も無敵で、以前にも増して朗々と響き、
その圧力だけに思わず鳥肌が立ってしまう。何気なく聴いていても、この静かでそれゆえに緊張感
と内なる熱気を帯びた世界観にグイグイと引き込まれていくのに気付く。こんなに興奮する音楽体
験は久しぶりで、個人的には彼の作品の中でも指折りの傑作であると思う。

★★★★★ ( 2009 )

追記: こんなに素晴らしい作品なら限定盤を買っておけばよかった・・・。


-関連記事-
David Sylvian @ 渋谷Bunkamuraオーチャードホール (レポート)
Steve Jansen @ Meguro Persimmon Hall (レポート)
Comment
この記事へのコメント
David Sylvianプロデュース映像作品『Amplified Gesture』に加え、新たに本人がナレーションを加えたイントロダクション・フィルム(世界初公開)を日本語字幕付きで上映決定!
とのこと!!!
詳細:http://www.epiphanyworks.net/(News内)
2010/ 10/ 19 (火) 19: 49: 10 | URL | POKO # -[ 編集 ]
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