Deep Impact
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The Boy Who Knew Too Much / Mika
2009年 09月 24日 (木) 06:46 | 編集

" The Boy Who Knew Too Much " / Mika

 2ndアルバム。先行シングルである"We Are Golden"を初めて聴いたとき、真っ先に頭に浮か
んだものがある。それはドラクエのレベルアップ時の効果音、「チャラララチャチャッチャーン♪」。
二枚目のジンクスなんてなんのその、ミカはあくまでもミカ流を貫く。気に入ってくれればどうぞ聴
いてくださいなんて甘っちょろい姿勢ではなく、耳をこじ開けでも聴かせようとする楽曲の力強さに
心底感動した。そして彼が一人部屋の中でパンツ一丁で踊りまくるPVも素晴らしくて、私達がポ
ップミュージックに受ける影響を露にするとともに、ミカ自身もまたポップミュージックに影響され、
虜になっていることを高らかに宣言しているようだった(「僕らの未来は希望に満ちている」という
歌詞もらしくて良い)。
 アルバム全編、彼のポップ職人としての才能がこれでもかと咲き溢れている。グルーヴをより強
化し、コーラスワークを強調したサウンドは、1stがデモかと思うほどの隙間の無い鉄壁さ。カラフル
でバラエティに富んだサウンドと、これでもかと美しくて儚いメロディーの相乗効果には当然凄まじ
い高揚感が伴う。「ひとりハイスクール・ミュージカル」でもやってんのかって言うぐらい、聴いててウ
キウキする楽曲が連続するのだ。加えて、ミカの言う「歓喜に満ちた音楽とダークな歌詞という相反
する要素がマジックを生む」という手法が徹底的に実践されている(そういえば前作の"Grace
Kelly"も音楽業界に切れて生まれた曲だったな)。楽しいものは最高に楽しく、悲しいものは泣きた
くなるぐらい悲しく、その振り幅がここまでエモーショナルな音楽を生むのだろう。この爆発力にこそ
ポップ・ミュージックの真髄があり、自分がポップ・ミュージックを聴き続ける(必要とし続ける)理由
がある気がする。
 マイケル・ジャクソンが亡くなった時、気になったのは他のポップ・ミュージックとの落差だった。そ
れは楽曲の優劣という意味ではなく、ポップ・ミュージックとしてのマジックの大きさ―踊りたくなっ
て、泣きたくなるような感覚。実は、その落差が一番小さかったというかほとんど無かったのが、自
分にとってはこのミカで。だからといって次なるキング・オブ・ポップはミカに他ならない!なんて大げ
さな話ではないのだけれど、このミカが真のポップ・ミュージックを体現しているという証明にはなっ
ている、と思う。この時代にもう一人、こういう人が現れたということが本当に嬉しくて仕方が無い。

★★★★★ ( 2009 )

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前作"Life in Cartoon Motion"レビュー
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