2009年
05月
26日
(火)
06:10 |
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" 21st Century Breakdown " / Green Day
8thアルバム。前作"American Idiot"からのブランクが5年。それだけを抜き出しても前作が
如何に奇跡的な作品であったか、そしてそれがどれほどのプレッシャーになったかが伺える
(息抜きにフォックスボロ・ホット・タブスなんかをやっていたし)。確かに前作は、語るべき物語
を見つけたこと、そしてそれをパンク・オペラという手法に具現化できたこと、ブッシュ再選で皆
がアメリカというものについて考え始めたことなど、様々な要因が相乗効果というよりは竜巻が
全てを飲み込むように肥大化していった。その結果、00年代の名盤にして最も共感を呼ぶ作品
となった。実際、自分も本当に前作には夢中になり、貪るように毎日聴いていた。だからこそ、
今作を前作と比較したくもなるのだが、そこは敢えて分けて考えたい。
パンク・オペラというコンセプトを引き継いでいること、グロリアとクリスチャンという登場人物を
登場させていることなど「コンセプト・アルバム」としての風格がある今作だが、実はものすごく
良く出来たポップソング集なのではないだろうか。正直前述の二人がセイント・ジミー以上の役
割を与えられているとは思えないし、組曲形式も後から付けられたように思えるぐらい楽曲の粒
が大きい。要は必然が見えないのだ。これは確実に「あなたと私」のアルバムであり、叙事詩で
はなく日記である。そうした視点から見てみると今作の音が柔らかくなっていること、しなやかに
ポップに鳴っていることに納得が行くような気がする。なぜなら、彼らのポップさというのは力強さ
と同義であり、人を奮い立たせるものだからだ。だからこそ、より悲惨な現状を人一倍認識した上
で希望を鳴らさなければいけないのであり、どこまでも煌びやかなメロディーを紡いでいかなけれ
ばならないのだ。もっと言えば、ストーリーではなくポップな楽曲で鼓舞するというか、説き伏せる
には18曲70分という多さ/長さが必要だったのではないだろうか。この世界を見て、こんなに説得
力を持つポップ・アルバムを作れる人たちがどれだけ居るんだろう。彼らの責任感というか使命
感には胸の奥底が熱くなる。ジャケットに関してもまさに!で、正直今年これを超えるジャケットに
はめぐり合えないと思う。
★★★★ ( 2009 )
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