Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Forth / The Verve
2008年 10月 02日 (木) 19:11 | 編集
theverve_forth.jpg
" Forth " / The Verve

4thアルバム。去年から続いていると思われる再結成ブーム。レイジやマイブラ、
ジザメリ、スマパン、クーラ・シェイカーなど主に90年代に活躍したバンドが次々と
再結成を果たしている。もちろん再結成自体は世界中で喜ばれてはいるものの、
発表した新作が以前と同じ水準で賞賛されているバンドは少ない。またはライヴ
活動を主軸にして新作を発表しないバンドも多い。これらから分かるのは再結成
バンドが「前へ進む」のが如何に困難かを示している。そりゃあ何年も一緒に作品
を作ってこなかったメンバーと再会したすぐ後に作品を結晶化するというのは難し
いだろう。例えるなら、同窓会で流れるあの若干気まずい空気感か(規模も責任も
天と地の差だが)。人は数年会ってないだけで、以前のようには戻れなくなる。
だがしかし、今作でヴァーヴが示しているのはタイトル通り紛れも無く「前進」だ。

まず分かるのはサウンドを支配するのが初期に見られたノイズサウンドやサイケサウ
ンドだということ。世界的に評価された前作"アーバン・ヒムズ"に見られたシンガロング
系の作品では無い。再結成なのに一切媚びてないのだ。「音楽を楽しむために再結成
した」と語るリチャード・アシュクロフトの言葉は本当だろう。更に、単なる焼き直しになっ
てないのは、今作のサウンドが、ノイズが内に塞ぎこむようにしてではなく、落ち着きと
確かさを以って奏でられているからだろう。ニックのギターは幻想的かつ結構ぶっ飛んで
いるのだが、体に染み渡るように優しく鳴る。リチャードのヴォーカルも渋みが増していて
今作のサウンドにバッチリ嵌っている。自分達らしさを提示しながらもリスナーを選ばない
音楽性、再結成と言えども紛れもなく前進を示す新作、年輪がしっかりと見える円熟した
世界観・・・とかなり完璧に近い着地点ではないだろうか。2000年代のバンドたちは彼ら
を見て喜ぶと共に心の中では青ざめているに違いない。再結成でここまで時代にとって
有効な音楽をやられては太刀打ちできないと。

★★★★☆ ( 2008 )
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