Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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BEST FICTION / 安室奈美恵
2008年 08月 09日 (土) 04:50 | 編集
amuronamie_bestfiction.jpg
" BEST FICTION " / 安室奈美恵

安室奈美恵の何が凄いかってそれは、「可愛くて、カッコいいこと」だ。もちろんそれは
彼女自身、そして周りのスタッフによる演出なのだけれど、それが様になっているのは
日本ではこの人ぐらいだ。ある時から安室奈美恵は自分を憧れの自分に近づける表現
から、憧れを憧れと表現し、そしてそれを愉しむ表現へと変わった。その方向転換という
か覚悟から、彼女の表現には不自然さが払拭され、否、不自然さをも演出の一部とする
貫禄を身につけた。その意味で"BEST FICTION"というタイトルはまさにだし、エアブラシ
=虚構で描かれた彼女の笑みには凄みを感じる。このタイトルとジャケットには現在の
表現を勝ち取るまでの闘争が見えるし、更に言えば、自分は所詮商品だと言うことを自
覚した上で笑うことが出来る位置まで来ているということを表現しているように思えて仕
方が無い。その自由を勝ち取る闘争の6年間が見事に凝縮された素晴らしいベストアル
バムである。普段はベストアルバムに「素晴らしい」なんて表現は使わないのだが、ここ
までコンセプチュアルで、一作品として成り立っているものに対しては使わざるを得ない
だろう。このアルバムは寄せ集めを超えている。

音楽の話をしていなかったが、当然、音楽も重要。本場のR&Bに無くて、安室奈美恵に
あるものは何か。それはキッチュさとファンシーさだ。語弊を恐れずに言えばヴォーカルの
実力では本場のR&Bの足元にも及ばないと思う。だが、日本人らしい緻密なトラックや言
葉回しによって、「可愛さ」というのを獲得している。グウェン・ステファニーが1stアルバム
で目指したものだ(そういえば演出に日本語とか東洋人のバックダンサーを使ってたな)。
だがそれがあることによって独創性と日本人が奏でられるR&Bというのを体現していると
思う。決して「モノマネ」の域で止まっているわけではない。

一度世間から消えかけた人が、またこうやって返り咲いていると言うのは努力の賜物だ。
素直に凄いと言う言葉しか出ない。興味の沸いた人は、映像もまた彼女なりのフィクショ
ンをたっぷりと見ることが出来るDVD付きがオススメ。

( 2008 , Best of )
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