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音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Strength In Numbers / The Music
2008年 06月 08日 (日) 12:36 | 編集

" Strength In Numbers " / The Music

3rdアルバム。ザ・ミュージックのこれまでの道のりをざっくり言えば、1stが「音楽好きな若者
が自然に(だからこそ恐ろしい)生み出した野生のグルーヴを結晶化した1枚」、2ndは「アメリ
カンロックとの融合を基点に、幅の拡大、洗練を目指した1枚」と言えるだろう。このような1枚
目でスタイルが完成しているバンドほど、2ndの評価が著しくないものだが、このバンドも例に
漏れない。残念ながらバンド側までも、周囲の状況に併合してしまったとして、2枚目を「失敗
作」と位置づけている(個人的にはこれには納得できない。中には模索と葛藤が良い形で表
れている曲もあった)。だからこそ今回のブランクが4年間とかなり長くなってしまったのだろう。
どうやらこの4年間は、ツアーに疲弊したり、レーベルをクビになったりで、かなり苦しい状況だ
ったよう。このアルバムでは、その期間の苦悩とそれに打ち勝つ意思が音から十分に感じら
れる。一言で言えば「客観化の1枚」。

先にも述べたとおり、彼らの音楽はあくまでも自然発生的に生まれていた。それを今作では、
彼らの音楽を一度解体し、研究し、またそれを別の方向へ持ち直し・・・と、そりゃあ鳴らすべき
音を探していたら4年も経つわなぁ。だから、鳴らしっ放しを超えて、曲構成や音の配置、音作り
(ベースがかなりキモチイイ)で「持っていく」ことが可能になっている。特に音の配置に関して、
エレクトロがかなり導入されていて、エレクトロ畑であるFloodと元OrbitalのPaul Hartnollの
プロデュースが功を奏したのかもしれない。また、今回では初めて、アルバムトータルとしての
完成度がある(曲順にもかなり気を配ったに違いない)。これらのことを考えると、恐らく今作の
作業と言うのは、地道で、一つ一つ確認しながら行われたのではないかと思われる。だから、
「ザ・ミュージック帰還!」っていうアルバムではなく、堅実に一、二歩前に進んだという方が正
しいし、誤解が少ない。正直に言えば、もっと色んなこと出来たんじゃないかと思わなくもないの
だが、とりあえずカムバックと、彼らの苦悩を考えると、祝福したい気持ちの方が強い。肉体的
なグルーヴのみならず、精神にも「クル」楽曲を制作することの出来た彼らの未来は明るい
だろう。というかそうであって欲しい。

★★★★ ( 2008 )
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