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音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Punkara / Asian Dub Foundation
2008年 04月 11日 (金) 15:56 | 編集
asiandubfoundation_punkara.jpg
" Punkara " / Asian Dub Foundation

6thアルバム。確かレイジのトムだったと思うが、雑誌のインタビューでこんなことを言っていた。
「アフリカ系のアメリカ人が、公園で遊び始めるときから、人種差別を意識せざるを得ない」。こ
の意識と、培われた政治意識、チカーノがヴォーカルということでレイジはあそこまで人種差別
に対する反対をしていったのだと思うが、インド・バングラデシュ系のメンバーによって構成され
ているADFもきっとそうなのだろう。チャリティーなどで「アフリカの子供達を救おう!」と笑顔で集
金するのとは別の、「鳴らさずにはいられない音」(決してチャリティーを批判しているわけではな
いので、誤解せずに)。だからこそ、ADFの音楽は歌詞、音楽共に攻撃的だ。その点に関してこ
の「パンカラ」というタイトルがあまりにも如実に彼らの位置を示している。パンク+バングラという
造語なのだが、聴く前からこのアルバムがアグレッシヴ、パンクな姿勢を持っていることを表して
いるし、響きも良い。ある意味、セルフタイトルと言っても良いのではないかというぐらい、素晴ら
しい。

ADFの何が良いかというと、それは政治思想でも、人種のるつぼという事実でもなく、やはり音
楽だと思う。個人的には政治思想を声高に叫ぶバンドの、その意思を100%汲み取ることは出来
ないし、殊人種差別においては「理解」が難しい。というか理解はこの国に暮らしている限り、本
質的には無理なんだろうと思ってしまう(もちろん絶対必要な要素だとは思うけど)。音楽も確か
にダブやブレイクビーツ、ギター・サウンドを駆使した攻撃的なものだ。だけど、その攻撃性が向
かう先は快楽だ。だからこそ聴いていて気持ち良いし、ライヴではあそこまでアグレッシヴで、
誰も傷つけることなく、音楽的祝祭感に満ちているのだと思う。もしかすると、緩やかに共闘と似
た意識になるのかもしれない。なんでこんなことを書いたかと言うと、何かと政治思想と結びつけ
て語られて音楽は「無国籍サウンド」と片付けられるのが嫌だから。人種云々を抜きにした、この
ジャンルレスな音楽感覚が凄いのだ。ここまで雑多で、しかも分かりやすい音楽を作る彼らは
「音楽集団」として優れている。「最も入りやすいダブ」という認識は彼らを知ったときから、今ま
で変わっていない。今作もそれがぶれていないからこそ彼らは最高なのだ。

★★★★☆ ( 2008 )
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