Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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邦楽の境界
2005年 04月 15日 (金) 20:49 | 編集
 このサイトを割りと長く見てくれている人や、知り合いの人はわかっていると思うのだが、僕は洋楽リスナーであり、邦楽リスナーでもある。もちろん比率で言えば洋楽のほうに傾いているのは言うまでもない。こういうことを言うと、最近では洋楽がチャートに入り込んでいるし、「邦楽リスナー」、「洋楽リスナー」という線引きは意味を成さないじゃないか、という意見も出そうだが、周りの人間を見ているとまだ明確な境界線があるように思われる。邦楽リスナーで洋楽をほとんど聴かない、洋楽リスナーで邦楽を聴かなくなってから長い時間がたっているという人、というのは少なくない。そんな中、僕は洋楽も邦楽も聴く。洋楽に限りなく近いバンド ( Boom Boom Satellites , The Mad Capsule Markets など ) はもちろん、いわゆるポップスもである。でもそれは「俺は普通の洋楽リスナーとは違ってあらゆる音楽を聴いているんだぜ!」というたいそうなものではなく、単に周りの人が邦楽しか聴かないのである程度聴いていないと話についていけない、カラオケで困ったことになる、というようなたあいのない理由である。もちろんその中でも気に入るものと気に入らないものがある。どうしても好きになれないものもある。では、なぜ同じ邦楽という括りの中でも気に入るものと気に入らないものがあるのか。それを探っていきたい。

 その差を解き明かすために好きなアーティスト、好きではないアーティスト(「嫌い」ではない。ちゃんと聴いていないのに嫌いというのは失礼 )の具体的な例を挙げてみたい。

好き               好きではない
Dragon Ash            ORANGE RANGE
L'Arc-en-Ciel           GLAY
宇多田ヒカル             浜崎あゆみ
中島美嘉               平井堅
Supercar              BUMP OF CHICKEN

と、対比しやすく挙げてみた。すると、あることが浮かび上がってくる。そう、僕は「音楽」が好きだったのだ。どういうことかと言うと、僕が好きだと挙げているアーティストに比べて好きではないと挙げたアーティストは音楽性よりもメッセージ性、ファッション性、言動、行動などが先行しているように思う。ここで気付いたのが、僕はCDを聴くときに歌詞をあまり重要視していなかったことである。それよりも優れたメロディ、優れたグルーヴ、優れたフォーマットつまり優れた音楽に目が行っていたのだ。それが幸せな聴き方かどうかはわからないが、そうなのである。Dragon Ashのメッセージ性の強い時期よりも今の音楽性のほうが好きなのも、L'Arc-en-Cielがいまいち過小評価されているような感覚を持っていたのも納得できる。さらに、どうもハイロウズやスピッツやMr.Childrenを好きになりきれないのも同様の理由が考えられる。言葉の割合が高すぎるのだ。言葉を重視しない僕にとってあまり伝わらないのだ。そう考えるとこの国で受け入れられている音楽のほとんどは音楽性だけというよりもそれに付加するものも含めてすべてで評価されているように見える。だから演奏が下手でも、歌が下手だったりしても売れたりする人がいるのである。これなら音楽を最優先として考える洋楽リスナーが邦楽を聴かなくなるのも、邦楽リスナーが歌詞やその人間性がいまいちわからない洋楽を聴かないのもわかる。つまり僕は本当の意味で邦楽を聴いていなかったのである。よく考えてみれば僕が好きな邦楽バンドはかならず洋楽的な音楽性を持っているし歌詞にその人物がはっきりとは現れてこない、抽象化されているものばかりである。なんでラルクが聴けてGLAYが聴けないのか、長いこと疑問だったのだがその理由がわかったような気がする。

 と、偉そうなことを言ってきたが、意外とこのことは僕以外の洋楽リスナーにも当てはまっていると思うのだがどうだろう。でも、もし全く当てはまらなく、この文章を読んで不快になっている人がいるのなら申し訳ないが、ただの戯言だと思って流してもらいたい。初めて書いたコラムなので、文章の下手さは目をつぶってもらえるとありがたい。これからもネタがあったら書きたいと思うのでよろしくお願いします。
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