Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Minutes To Midnight / Linkin Park
2007年 05月 24日 (木) 00:50 | 編集
linkinpark_mtm.jpg
" Minutes to Midnight " / Linkin Park

3rdアルバム。リンキン・パークの登場を衝撃だと受け取ったのは自分だけではないだろう。ロック、
ヒップホップ、インダストリアル、エレクトロニックなど様々なサウンドを緻密さと大胆さを以ってブレ
ンドし、更に普遍的なものへと昇華させていく手法。オリジナルアルバムだけではなくリミックス盤、
企画盤でも発揮され、増す怪物性。ラップ+ロックという構図、「良いトコ取り」を遥かに超えた高度
なミクスチュアリング感覚は明らかに2000年代のエポック・メイキングと言える。しかし、3作目とも
なる今作では勝利の方程式―言わば「リンキンらしさ」を敢えて解体させた。ラップ、ヘヴィ・サウン
ドの減少(ラップがあるのは2曲のみ)、それに対するチェスターのパートの増加。それに加えて、
音の隙間が多く、メロディアス。おそらく個々の曲の羅列ではなく一枚の作品としての完成度とよ
りオーガニックな響きを志向して作られたに違いない。その挑戦意欲を軽く受け流すことは出来
ないし、評価出来る。

だが、その思惑が今作の中で全て実っているかと言われれば、首を傾げざるをえない。隙間を作
ったことがバックボーンの浅さや、生バンドとしての未熟さを露呈してしまっているし、若干音の選
び方がいびつな曲もある(クラップ音やギターソロなど)。過去の再生産をしたくないという意思は
感じられるのだが、それが目的化してしまった感があるんじゃないだろうか。この辺にメガ・セール
スを記録してしまったバンドの路線変更の難しさを感じてしまう。今後彼らがどういう風に転がるか
はちょっと分からないが、ミクスチャーの代表格としてこのアルバムがシーンに与える影響は自分
達が考えているよりも大きいと思う。その影響を考えると今作を過渡期とし、次に期待なんていう軽
々しい断定は出来ない。もしかしたら彼らへの強い思い入れがそうさせているのかもしれない―
なにせ彼らが自分に外国音楽への橋渡しをさせてくれたのだから。もしかしたらそういう複雑な思
いが消えていって頭がクリーンになった状態で聴き返してみたら、思いの外、心に響くアルバム
なのかもしれないな。

★★★☆ ( 2007 )
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