Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
The Boy with No Name / Travis
2007年 05月 12日 (土) 16:25 | 編集
travis_theboywithnoname.jpg
" The Boy with No Name " / Travis

5thアルバム。トラヴィスというバンドがなぜここまで大きなバンドとなったか、それを語るには時代
はブリットポップまで遡らなければならない。あの空前絶後の空騒ぎが残したものは虚無であった
と思う(「思う」と書くのはリアルタイムで経験しているわけではないからだ)。中身の無いバンドが泡
のように消えていく中、求められた純粋な楽曲の良さ。1stは青春の一ページとしてそれに結び付け
ないとしても、2nd、3rdあたりの純粋さはガチッと時代に嵌った。後にコールドプレイなどがブレイク
したのもその流れだろう(また、別の流れとしてダンス・ミュージックの隆盛というのがあるのだがこ
こでは触れないでおこう)。しかし、03年に発表された4thはドラマーの事故、悪化する世界情勢、
トップバンドで居続けることの重圧、様々な要因が影響し、一部のファンの期待を裏切りかねないシ
リアスな作品となった。もっとも、個人的には彼らの新しい一面が見られた、ポジティヴィティも確か
にそこに存在するといった理由で佳作だと評価できる作品だと思っているのだけれど。そして深読
みするぐらいタイミングが良すぎるベストを出した後、4年近く彼らの新音源は世に出なかった。

しかし、トラヴィスは帰ってきた。ただ単に作品を発表したと言う意味ではなく、心から「おかえり!」
と言いたくなるようなそんな作品なのだ。再びナイジェル・ゴドリッチと手を組み、長い歳月を以って
練り上げられ、磨き上げられた楽曲達。普段自分たちが簡単に口にしてしまう、「キャッチー」だとか
「捨て曲無し」という言葉が一瞬にして崩れ落ちてしまうぐらい圧倒的なソングライティング力。この
辺にはやはり「あの頃」のトラヴィスが宿っているのかもしれない(時々出るフレッシュな感じは1stの
ものか)。でもそれと同時に今までに無かったモノも、はっきりではないけれど感じられる。敢えて言
葉にするなら「枯れと力強さ」。相反する言葉かもしれないけれど、このアルバムには混在している
ような気がするのだ。長いバンド活動がもたらす良い意味でため息をつかせるような感じと、長く活
動しているからこそ先を見ようとするポジティヴィティ。自分は今作のそんな部分が純粋に面白い
と思った。トラヴィス、心に染み渡っていくようなこの感じを出せるのはやはり彼らだけだ。

★★★★☆ ( 2007 )
Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) Deep Impact all rights reserved.
designed by polepole...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。