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音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Cendre / Fennesz + Sakamoto
2007年 04月 11日 (水) 22:36 | 編集
fenneszsakamoto_cendre.jpg
" Cendre " / Fennesz + Sakamoto

人形に魂を宿すが如く、電子音に感情や人間的な要素を表現した傑作"Endless Summer"
で一躍脚光を浴びたウィーンのエレクトロニカ・アーティスト、フェネス。そして日本人なら知ら
ぬものは居ない坂本龍一(本当に彼の音楽が広く知られているのかは疑問だけれど)。この二
人が長い年月を経てコラボレーションして生み出された"Cendre"。制作はインターネット上での
データ交換を通して行われたそうだ。その辺に人の日記や手紙を勝手に見てしまうような悪戯な
好奇心を煽られる感じがするのだけれど、どうだろう。どうでも良いですかそうですか。さてこの
作品、教授自身「ロマンティックな作品」と語る通り非常に感情豊かな作品である。

基本的にはフェネスの作ったトラックに、教授のピアノが乗るというシンプルなスタイルで進んで
いく。川の音、風の音、葉の擦れる音、石がぶつかる音などが所詮雑音だけど心地良く響くのと
同じように、フェネスの作ったノイジーで繊細なトラックも心地良い。その美しさ・雄大さには自然
と一体化するような感覚さえ覚える。その未開の地に新しい足音を付けていくような、うとうとして
いるときに覚醒するような、印象的な教授のピアノも素晴らしい。しかもそれらが互いに干渉しす
ぎることなく、絶妙のバランス感覚で成り立っているというのは、やはり才能あるもの同士から生
み出されたものということだろう。年代も国籍が違うのにここまで相性が良いっていうのは珍しい
し、面白い(だからこそ長年共作をしているのだろうけど)。今更、電子音が無機質で無感情的な
ものという考え方の人はあまり居ないだろうけど、やっぱり電子音でここまで感情的なものを作
るって言うのは改めて凄いことなんじゃなかろうか。この作品を聴いていたら、そんなことを考え
てしまった。この手の音楽を聴くきっかけにもお薦め。

★★★★ ( 2007 )
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2007/04/12(木) 22:30:01 | Tokyo Experiment
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