Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Artist Pickup 11 : Nine Inch Nails
2007年 02月 27日 (火) 06:21 | 編集
勝手気ままにお気に入りのアーティストを紹介する企画「アーティストピックアップ」です。
今回は今ノリにのっている(?)・・・


最新の写真。トレントさんが勇ましいです。

Nine Inch Nails!アメリカ出身のバンドです。ただバンドとはいっても全てのことに対して
イニシアティブをとっているのはトレント・レズナーだけ。NINはトレントの世界観を描く(あるいは
増幅させる)媒介という見方も出来るかもしれません。そのためアルバム毎にレコーディングの
メンバーが違ったりします。そして今年はNINイヤーと呼んでも過言ではない年になりそうです。
というのは、2月にDVD発売、4月に新作"Year Zero"の発表、5月に来日公演が控えているから
です。前作が発表されたのが2年前。新作を出すまでに毎回5年ぐらいかかっていたトレントさん
としては今までにない働きぶりです。一体どうしちゃったの?と逆に心配するぐらい(笑)また、
NINは個人的に見ても5本の指に入るぐらい好きなので、今の精力的な活動は嬉しい限り。はっ
きり言って聴いたこと無い人は勿体無い、人生を半分ぐらい損している!(これは言い過ぎ)



97年ごろのトレントさん。カッコよすぎて笑える。彫刻みたいに美しい・・・。

■出会い
NINとの出会いは"The Perfect Drug"のPV。当時リンプ、リンキン、マリリンマンソンあたりのヘ
ヴィロックにはまっていた時期にMTVでこれを見て、ヘヴィさの奥にある繊細さ・狂気に痺れてしま
いました。また映像も強烈に印象に残りました。でもそこでアーティスト名を控えるのを忘れて、し
ばらくそのままになっていました。でもだいぶ経った後ににそれがNINであったことを知り、名作と
の噂であった"The Downward Spiral"を聴き、"Closer"の中毒性のあるサウンド、"Hurt"の美
しさ(最終曲だからまた良いんですよね)に触れしだいにのめり込んでいきました。そして実際にの
めり込んでしまった今、週に3回はNINのアルバムを通し聴きするほどです。

■魅力
身も蓋も無い言い方をすると、NINの魅力っていまいち分からないんですよ、こんなに好きでも。
インダストリアルとかヘヴィロックとか色々な言われ方をしているけど、どれもが当てはまっている
ような気もするし、どれもが外れているような気もするし。そういう音楽性の部分ではなく、トレン
ト・レズナーという人間
に大きな魅力があるように感じます。時にはこの上なく歪ませた
音で武装して怒りを叫んだりする、でも一方でハッとするような繊細で美しい世界も見せてくれる。
その辺の不安定さと言うか、危なげな雰囲気がたまらないのかもしれません。またあまり言われ
ませんが、トレントの歌声も大いに魅力的だと思います。巧さを見せ付けるような歌い方で
はないけど巧いです。ライヴ映像などを見るとよく分かります。また叫ぶような歌の場合、本当に
心から叫んでいるようで胸に響くんですよね。美しい曲は美しい声で映えますし。

■ヒストリー


" Pretty Hate Machine " (1989)

現在でも十分に聴く価値のある、またそれに耐えるだけのクオリティーをもつ1st。インダストリア
ルというよりはエレポップと言う感じで、この後の作品から比べればはるかに聴きやすいです。で
もその反面薄っぺらいという批判もありますね。でも個人的には全体から醸し出される繊細なダ
ークさとでもいいましょうか、そういうものが溢れているように感じられるので好きです。特に
"Something I Can Never Have"が大好きで、この曲を聴くためだけにこのアルバムを取り出し
たりします。今でもライヴでプレイされている曲もありますから、聴いておいて損は無い作品です。
ただ未聴なら後回しでも良いかもしれません。


" Broken " (1992)

前作の後、TVTレコードからの移籍を決意した際、それが裁判沙汰になってしまいます。レコー
ディング禁止命令が出されましたが、偽名まで使って作られたのがこのミニアルバム"Broken"
です。そんな時期に作られた作品なので、前編メタル的で、とにかく怒りに満ちていて攻撃的で
す。またNINの作品の中ではもっとも直線的で、ロック然としているので入門盤に相応しいかもし
れないです("Wish"で心が動かなかったらNINは無理かも 笑)。そして皮肉にもこれがブレ
イク、グラミー賞まで獲得してしまうというすごい事態に(トレント自身はこの受賞をあまり快く思
ってなかったそう)。


" The Downward Spiral " (1994)

そしてインダストリアルの代表作、90年代の傑作、ロック史の傑作、なんとでも呼ばれるほどの
傑作アルバムです。自分も最終的にはこの作品を選ぶような気がします。トータルコンセプトも
素晴らしい、捨て曲無し&名曲の位置が絶妙、時折見えるポップさがまた最高・・・・とこのアル
バムを褒めだしたら軽く一時間はかかりそうです(笑)でも一聴しただけでは難解で、自分もこの
作品を好きになるまでには何回も聴きなおしました(逆に言えば難解でも幾度となく聴かせられ
る妙な魔力を持っているということ)。ちなみにこの頃のトレントさんの私生活はドロドロだったそ
うなので、クリーンになった今ではもうこういう作品を出すことは無いかもしれませんがそれでも
良いのです。この作品が墓碑銘のように時代に打ち付けられていますから。


" The Fragile " (1999)

そして前作以上にドロドロになり、難解になり、誇大妄想的になり、パラノイア的になった2枚組み
のアルバム。はっきり言って今でも通して聴けば気が滅入りますし、未聴の方にはお勧めできま
せん。ですが、NINの歴史をこのアルバム無しに語ることは出来ませんね。激しさも、繊細さも美
しさも前作を遥かに凌ぐものであり、全体的な深みはそりゃ凄いモノです(その分バランスを欠い
ていますが、それすらも嵌ればたまらなく好きに。)。もっと言えば、トレント・レズナーとはここま
で凄い感性を持った人間なんだ!と感動してしまうんですよね。カリスマとはこういう人のことを
言うのだと一人で納得してしまいました。墓場まで持っていきたいアルバムです。


" And All That Could Have Been " (2002)

内容的にベスト盤と呼んでもおかしくないライヴ盤です。DVD、ライヴCDのみ、CD+特典Disc
"Still"付きの3パターンで発売されています。手に入れるならDVDと特典付きの2点を手に入れ
てほしいところであります。というのは、この作品は映像と音源を合わせて見ることで世界観が
完結するような気がするというのと、特典Disc"Still"が素晴らし過ぎるという2つの理由からで
す。まず、ライヴ盤は「完璧」と言えるような内容でNINのライヴの魅力を実感するのにはもって
こいかと。そして・・・"Still"。ピアノやインストで過去作のアレンジ+新曲で構成された1枚。なん
となく「デモ」っぽい感じですね。シンプルなアレンジが証明しているのは、トレントの高いソング
ライティング能力、そして「音を歪ませなくても曲に狂気が宿っている」ということです。言い換え
れば剥き出しの狂気。これは是非聴いてほしいです。


" With Teeth " (2005)

前作から6年の間、ドラッグ中毒から脱却、精神的に回復を果たしたトレントが鳴らした再生の
証です。本当に吹っ切れた気持ちで制作したようで、トラックは最初にラフに作ったものをあまり
いじらなかったそう。その分、全体的に歌が響くアルバムとなっております。本人は自信を持てた
からこういう作品を作れたと語っています。大げさでも何でもなんでもなく前作のまま行ってたら
死んでしまっていたと思うので(笑)、こうして再生を鳴らしたと言うのはファンとしては嬉しい限り。
確かに暗く重い作品も大好きですけど、この「次」を感じさせるような作品も好きです(だけど内容
自体はそこまで明るくないと思います)。また、ラストへの持って行き方は過去最高に素晴らしい
と思います。"Beside You In Time"なんてすんごい曲ですよ、ホント。

■Nine Inch Nailsの3曲
・" Hurt "
以前にも紹介したことありますが、これだけは抜かせないので。もうホントに何度も救われている
曲です。ここまで自虐的な歌詞に救われるなんて皮肉ですね(この曲だけは意味を感じながら
聴いてもらいたいです)。ジョニー・キャッシュが歌ったヴァージョンも聴く価値ありです。このヴ
ァージョンのPVも素晴らしいんですよね・・・監督はCloserを撮ったマーク・ロマネックという人で
す。来日公演で是非聴いてみたい曲ですね。絶対泣きますね(笑)

・" The Perfect Drug "
かっこいい、これしか言うことが無いです。ホントどうやったらこんなにかっこいい曲が思いつくん
でしょうか。全体的に聴きやすいメロディーで構成されていながら、バックトラックはかなり壊れて
て(とくに間奏は神)。また、最後に長いアウトローで終わるのが余韻が残って最高です。PVに関
してはこれもマーク・ロマネックですね。色の使い方がキレイな監督さんなんですよね~。途中に
出てくる飲み物が良い味出してます。

・" The Day The Whole World Went Away "
これは" The Fragile "の[Left]の2曲目に収録されている曲(実質的には1曲目って言う感じがす
るんですがどうでしょう)。イントロの不穏な雰囲気からノイジーなサウンドになだれ込み、そして
そのまま暗黒世界へ。最後の「ナナーナー」という合唱は最早悪魔の笑いか何かにしか聴こえま
せん。なんかこの曲を聴いていると、自分の中の様々な感情が一気に搾り出されるような感覚を
覚えるんですよね。そういうのをカオスって呼ぶのでしょうかね。ちなみにリンクしているヴィデオ
はファンが編集したもの(?)なかなか良い仕事してます。

■year zero



そして全米で4/17に発売される新作"Year Zero"の全貌もだんだん明らかになってきました。
続々リークされているのはもちろん(リークされている分は全部聴いてしまったー!いかんで
す!)、ジャケット(↑)もトレーラーも公開。このジャケットとトレーラー両方に出てくる「ものの
け姫のアレ」みたいなやつはなんでしょうかね。何かを意味しているんでしょうか。まぁとにもか
くにも期待大です。"Quite Noisy"というトレントさんの言葉を信じてます。
Comment
この記事へのコメント
今私この最後の画像をデスクトップの壁紙にしております(笑)ジャケットなんですね、これ。

私も選ぼうって思ったけど3曲って難しすぎて断念しました(笑)でもThe WretchedとBeside You In Timeは個人的にすごく好きなのではずせません。The Day The World Went AwayはStillバージョンもすごくすごく好きです。
2007/ 02/ 27 (火) 22: 44: 02 | URL | きょん # -[ 編集 ]
>きょんさん
なかなか良い壁紙ですねこれ。車から撮っているっていうのが良いですね。

自分も3曲選ぶのは困難でしたねー。結局代表曲になっちゃいましたし。The Wretched、Something I Can Never Have、Just Like You Imagined、And All That Could Have Been、La Merなどなどまだまだ好きな曲がたくさんあります。

といってもまだリミックスとか全部持ってませんけど(苦笑)今シングルと同時進行で集めまくってるんですよー!
2007/ 03/ 01 (木) 07: 21: 06 | URL | Fafnir # VzwKY6.k[ 編集 ]
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