Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Artist Pickup 10 : Dragon Ash
2007年 01月 06日 (土) 15:04 | 編集
新年の挨拶を除けば2007年一発目の記事です。アーティストピックアップです。
この企画も今回で10回目。勝手気ままに書いてきた記事なので記念でも何でもないですが
とにかく10回目です(笑)そして10回目のアーティストは・・・


彼らの写真の中では最も気に入っている一枚。和やかなんだか真剣なんだか分からないところが。

Dragon Ash!もうこのブログを見ている人なら、お分かりかと思いますが自分は彼らの
かなりコアなファンであります。一番優れているバンドとは思いませんが、一番好きなバンドの
ひとつというのは一生変わらないと思います。そして自分の音楽的な原体験にして、洋楽への
橋渡しをしてくれた、そんなバンドでもあります(言わば、人生を変えられたといっても)。今なお、
フルボリュームで聴き続けている数少ないバンド。そんな彼らも今年でデビュー10周年。2/21に
はそれを記念するようなアルバムもリリースされますし(ほぼ確定情報)、それに伴うツアーもさ
れます。でも周りの人に聞いてみると「存在は知ってるけどちゃんと聴いたことがない」という人
がほとんど。そんな人達のためにこの記事を書いてみたいと思います。たぶん最も思い入れの
ある記事になると思うので、覚悟してください(何を)。ちなみに10回目の記事を彼らにするとい
うのは実はかなり前から決めてました。


超初期の一枚。髭が無い降谷建志もカッコいい。ちょっとキムタク似(笑)

■出会い
彼らとの出会いはまさに音楽との本格的な出会い。出会った曲はそう、" Deep Impact "。まさ
にタイトルそのまんまって感じで、それまでチャートの音楽や歌謡曲しか聴いてこなかった自分
の耳には衝撃でした。ただのイライラした中学生だった自分にはこの曲が精神性の部分というよ
りも、ただ単に爆音がキモチイ、イライラを吹っ飛ばす、そういう肉体性の部分で惹かれていたと
思います。でも他の曲、アルバムと聴き進めて行くうちに、この曲には無い叙情性や、雑多な音
楽性が見えてきて。宝探しをする子供のような気持ちでどんどんのめり込んでいきました。そして
アルバムを買い、ライヴへ行ったところで(人生初ライヴ)彼らが欠けがえの無いものとなりまし
たね。ちなみにこのブログのタイトルもここから取ったのですが、これに深い意味はありません。
まーなんていうか原体験だしこれにしとくかーぐらいの軽い気持ちで(笑)あんまりカッコいいタイ
トルじゃないですよね正直('・ω・`)

■魅力
彼らの魅力は進化し続ける音楽性でしょうね。ロックを出発点としながらもヒップホップ、
パンク、エレクトロニカ、ラテンまでを取り込んでしまうその吸収力には驚き。毎回次は何だ?と
期待と不安が混じったような思いを抱いているのですが、毎回良い意味で裏切られます。個人的
には彼らがアイデア不足、予定調和に陥ったことは一度も無いと思います。ですが、一方で「良
いとこ取りの根無し草」という批判もあります。確かに、ずっと変わらないことをやるバンドは素晴ら
しいですが、毎回自分たちを再定義するバンドも実験精神に溢れてて素晴らしいと思いますよ。
レディオヘッドとかブラーもそうじゃないですか(笑)そして、事実上イニシアティブを取っている
降谷建志の人間性も大いに魅力です。時にリスナーを煽るような曲を書くかと思えば、心
象風景のような曲も書く。ポジティブな言動をしたかと思えば、ネガティブなことを言う。また、フッ
と手癖で信じられないぐらい良いメロディーを書く。つい目が離せないような、持って生まれたカリ
スマ性がある人だと思います(バランス感覚も)。あと、ライヴ時の彼も魅力的ですね。鋭い眼光に
握る拳、それを解き放つときに流す涙など、その動作のひとつひとつに浸ってしまいます。またそ
んな彼の元に集まるメンバーも魅力的でないはずはありません(馬場さん人気スゴイです)。

■ヒストリー

THE DAY DRAGGED ON
" The Day Dragged On " ( 1997 )

Public Garden
" Public Garden " ( 1997 )

彼らはこのミニアルバム2枚でデビューしました(同時発売じゃないですけど)。このときはまだ上
の写真の3人組時代。今の音楽性に比べると遥かに荒削り(というか殴り書きに近いと本人談)で
青臭いです。マッドやブルーハーツなんかに影響を受けたハードコアなサウンドで本気でこれで
売れようかと思ってたのかと思うほど(笑)でもメロディーはひたすらポップでキラキラ光っている
のがアンバランスで不思議な魅力を放っています。音楽的にはあまり触れることがないので(ぇ)、
エピソードをひとつ。この頃の降谷建志は相当やんちゃだったらしいです。バンド名の由来に「バ
ナナです」と答えたり、取材バックレたり。ま、若気の至りでしょうね。てかバナナって(笑)

Mustang
" Mustang " ( 1997 )

そして同じ年に出したフル・アルバム(リリース量がすごい)。前2作よりも音楽性、メロディーとも
に遥かに幅が出た作品です。全体に流れるのはハードコアというよりもスマパンのようなオルタナ
ティブロックの雰囲気ですね。一見当たり障りの無いような曲が並んでいますが、音楽的な雑食
性は結構評価できると思います。あと初期の名曲"Fever"はかなりヒップホップに接近した曲(ま
だうまく消化してない感じがするけど)。後のドラゴンアッシュの片鱗がここに見えますね。今再度
聴きなおしてみると実は凄い曲なんじゃないかと思ってきます。というのはギターサウンドにラップ
を乗せ、しかも歌詞が「ありふれた全てのものに感謝」という内容。日本のヒップホップというのは
元来自己の存在を(やや誇張して)宣言するような内容が多かったわけですが、この曲はなんとい
うかもっと文学的というか情けない。この時点でそんなことやっている人はいませんでしたから、実
はこれって降谷建志の発明なのかもしれませんね。他のラップをするグループの中でブレイク出
来たのはここら辺が理由かもしれません。でもこの時期は全く売れませんでした。

Buzz Songs
" Buzz Songs " ( 1998 )

そして鳴かず飛ばずだった彼らが解散の瀬戸際まで追い込まれて作った曲"陽はまたのぼりくり
かえす"が大きく彼らの状況を変えることになります。目立ったチャートアクションは無かったもの
の口コミで噂が広がり、このアルバムはなんと初登場5位を獲得!プロモーションなどほとんどや
らない、ましてやTVにも出ないこういうバンドが記録する順位としては凄いものです。さて、アルバ
ムとしてはどうかというと、なんで売れたのか分からないほど好き勝手やってます(笑)でも凄くバ
ランスがいいのかもしれないですね。BOTSがサポートになった分ヒップホップ色は強くなってます
が基本的にはロックですし。ポップな曲が良い所に配置されてますし。このアルバムまでを初期
とするならば、個人的にはこのアルバムが初期で一番好きです。このとき降谷建志はまだ10代
(!)そしてこの後、ドラゴンアッシュは現象へと発展して行きます。

Viva la Revolution
" Viva la Revolution " ( 1999 )

ドラゴンアッシュが本格的にブレイクしたアルバムです。家族愛を歌った"Grateful Days"が一位
を獲得、その後発売されたこのアルバムも当然一位を獲得。最終的には200万枚を超す大ヒット
となりました。DJ BOTSが正式加入したこともあってよりヒップホップに接近。特に最初の6曲なん
かは「ドラゴンアッシュのヒップホップ」を体現しているようにも聴こえる(だからといって自分たちの
ことを本物のヒップホップだと言ったことは無いんですけどねー。叩かれちゃいましたねー・・・)。
でも後半がストレートなロックなのが意外で面白い。アルバムがいくつかの部分に分かれている
よう。やっぱり個人的には後半の流れが好きですね~、ライヴで聴いて思い入れがあるって言うの
もあります。"Freedom of expression"なんかは地味だけど聴き応えがありますし。でもなんとい
ってもこのアルバムの名曲は"Viva La Revolution"でしょうに!世代感を引き受け共闘を歌った
歌詞、フックの強いメロディー、繰り返されるサンプリング音で紡ぎだされる降谷建志の「素」。
ホントにこの曲には何度も励まされました つД`)

ドラゴンアッシュ自身には関係ありませんが、この後チャートは激変しましたね。文字通り革命を起
こしたのかもしれません。ラップが当たり前のようにチャートに入るようになり、よく言えばジャンルの
垣根を無くし、悪く言えば消費されてしまい、意味の無いグループも氾濫しました。まー別にアンダ
ーグラウンドという名の売れてないヒップホップの人達の嫉妬のように「偽者め!」なんていう気は
さらさら無いんですけど、敬意が無い使い方はいけないと思うんですよ。ジャ●ーズや●ー娘。の
ラップだけは未だに許せないんですよねー(笑)関係ないのでこれぐらいにしますが。

Lily Of Da Valley
" Lily Of Da Valley " ( 2001 )

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでさらに突き進んだDAが選んだのは重厚なサウンドと雑多な音楽性
の高次元でのミックス。前作が「ロック」「ヒップホップ」とジャンル分け出来たのに対し、今回は「
ミクスチャー」としか言えないような曲が並びます。全体的に技術力もアップし、「ドラゴンアッシュ
らしさ」というものを力強く押し出しているような印象を受けます。まぁちょっと力強い分、歌詞とか
にダサさ(はっきり言っちゃいます)とかマッチョさが出ていて賛否両論ではありますが・・・。でも
このミクスチャー感覚(トラックがなかなか凝ってます)は今でも評価できますし、ところどころで
女性的な繊細な部分も見えますので個人的には気に入ってます。そういえば、彼らのアルバム
で最初に聴いたのはこれでしたねー。ホンッとに良く聴いてました、これ。

詳しくは触れませんがこの後、ドラゴンアッシュはホントーに色々なことがありまして、長い沈黙
期間へ入っていくのです。あの時は解散かも?って思ってました。

Harvest
" Harvest " ( 2003 )

色々なものを失って、でも音楽は捨てられなくて、霧のようなじめじめとした暗さを切り抜けてたど
り着いた地平、それが"Harvest"だと思ってます。以前にあった少年性、世代感は無くなり、手に
入れたのは今まで以上に加速した音楽的進化と説得力。新たにギターのヒロキが加入してスペー
シーなギターが増えたのも面白いが、それ以上に特筆すべきはリズムトラックの緻密さでしょう。
ドラムンベースを駆使してダンサブルに仕上がった曲群は最早過去のミクスチャーロックではなく、
ドラゴンアッシュという音楽の誕生、そう言ってもいいかもしれないです。ちょっと評価しすぎなの
で、あえて苦言を呈するとすれば、このアルバムはリスナーに求めるハードルが高いですね。た
ぶんJ-POPしか聴かない人はなんじゃこれ状態なんでしょうね。だからこれは名盤ではないこと
は確かです。ですが、個人的には凄まじい完成度を誇る作品だと思っていて彼らの作品の中で1
枚選べといわれれば間違いなくこの作品を選びます。色々な音楽を聴いてきた人にこそぜひ聴
いてみて欲しい作品ですね。

Rio de Emocion
" Rio de Emocion " ( 2005 )

そして現時点での最新作。前作は確かに素晴らしいですがドラゴンアッシュが有機的に機能す
るには足りないものがありました。それはエモーション。彼らは新たな武器としてラテンを導入し、
タイトルの日本語訳「感情の川」そのままの情熱的な世界観を作り上げました。やや頭でっかち
になりつつあったところに、ラテンは風穴を開けたようですね。前作から比べれば遥かにラフに、
リラックスして作られた今作。随所に「隙間」があって感情の入り込む余地があり、「グッとくる」
ポイントがあります。事実このアルバムの曲はかなりライヴ向きです。このアルバムを聴く前は
前作を超えるアルバムなんて作れるはずが無い、そう思っていました。でも蓋を開けてみれば
前作に決して劣らない傑作だといえると思います。

Ivory
" Ivory " ( 2006 )

そして2006年、"Ivory","few lights till night","夢で逢えたら"を発売。前作のラテンを引
き継ぎ、さらに洗練させ、なおかつメロディアスにした印象です。"夢で逢えたら"なんてかなり
「普通に」良い曲です。これらの曲からアルバムを予想するなら、今回は「ドラゴンアッシュとし
てのスタンダード」というものを作ろうとしているのではないかと思います。近年は音楽的進化
に躍起になってきた彼らですが、今回はちょっと違うのかなと。まぁでも降谷建志のやることで
すから期待とは別のものがやってくるんでしょうけど(笑)とにかく楽しみですね。

■ドラゴンアッシュの3曲
・" 陽はまたのぼりくりかえす "
ドラゴンアッシュを語る上では欠かせない名曲にして、90年代邦楽の中でもかなり重要な曲。
最初他の曲をシングルで出そうとしてボツにされ、苦労の末書かれた曲。彼らのシングルの中
ではもっともドラマティックな楽曲のひとつ。降谷建志は「分かりやすくすること」をあまり好きで
はないようですが、この曲に関して言えばそれがこの曲を名曲たらしめていると思います。そし
てイヤと言っているわりには降谷建志はこの曲をライヴでやる時必ず泣きます(笑)↑の動画
でも泣いています。建志だけでなく馬場さんも泣いていて、非常に感動的な場面ですね。

" morrow "
"Harvest"収録曲。この曲は長い沈黙の末出された曲で、「世代感を引き受けてリスナーを鼓
舞する」というそれまでのドラゴンアッシュのイメージとはかなり違う曲になりました。初期のよう
な心象風景を描いた歌詞、より重視されたトラック。トラックのやさしく紡ぎ出せれるラップ(最早
歌ですけど)に、抑え気味のコーラス。そして最後はドラゴンアッシュらしく激情へ。このときの
PVの演出が最高に好きです。これは合成ではなく実際にスクリーンを使用したんですよね。床
に写る映像がきれいです。↑で見られますのでよければドウゾ。

" crush the window "
アグレッシヴな曲をひとつ選ぶとすれば自分はこれ。ドラゴンアッシュのアグレッシヴな曲という
と数ありますが、これが一番カッコいいと思います。何故かといえばラップの巧さと後半のドラム
ンベースの壊れっぷりがツボで(笑)まぁこれはある程度限定された楽しみ方ですが、ちゃんと邦
楽的なメロディもあるので非常に聴きやすいです。というかこれはモロに「ドラゴンアッシュ!」っ
て言う曲なので気に入らないわけがありません。ちなみに↑の動画はインタビューです。探して
もPVが見つからなかったので。制作者の意図を知るためにはいいと思いますよ。

■最後に
普段洋楽を聴かない人には洋楽への橋渡しに、普段洋楽を聴く人には洋楽には無いものを与え
る、そんなバンドだと思います。未だ聴いたことが無いけれど、この記事で興味をもたれましたら
ぜひ聴いてみてください。とりあえずニューアルバムは買ってみるとか。そしてライヴへ足を運ん
でみるといいですよ。彼らのライヴは曲を知らなくても楽しいですから。あー、長かった(笑)
Comment
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます!
これも愛ですね~笑
自分もDeep Impactには相当衝撃うけました!
やっぱDAは日本の音楽シーンを劇的にかえた先駆者と言えるとおもいますね。
3曲えらぼうと思って考えたけど、すごい難しいですね。。。多作家だし、多彩だし。
2007年の活動に期待です。
2007/ 01/ 06 (土) 17: 53: 44 | URL | タケウチ # -[ 編集 ]
>タケウチさん
あけましておめでとうございます!これは完全に愛ですね(笑)一番思いいれたっぷりの記事になったのではないでしょうかね。

シーンを劇的に変えたのはまさしくそうだと思います。ラップ増えましたからねー。そうなんです、3曲って難しいです・・・。"静かな日々の階段を"とか"Canvas"とかまだまだ紹介したい曲がたくさんあります。

アルバムが出ますので良かったらぜひ!
2007/ 01/ 07 (日) 16: 26: 00 | URL | Fafnir # sT6JgqCc[ 編集 ]
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