Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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A Posteriori / Enigma
2006年 10月 13日 (金) 09:55 | 編集
A Posteriori
" A Posteriori " / Enigma

6thアルバム。音楽に限らず映画でも漫画でも何でも良いが、一目見ただけ(または一聴して)
でその人の作品だと分かるというのは理屈抜きに素晴らしいことだと思う。それはつまり独自性
の確立によって他の追随を許さない、いわゆる唯一無二の領域に入った人達のことであるが、
彼らの作品というのは世間の評価やシーンとは関係なく自分の胸を打つし燦然と輝きを放って
いる。このエニグマというアーティストもまさにそれに属している。エニグマはルーマニア出身の
マイケル・クレトゥによるソロ・プロジェクト。グレゴリオ聖歌とダンスビートの融合で存在を知らし
めたわけだが、ロック的なギター、民族楽器、オペラ、そして最近ではアンビエントまで導入する
意外と多様な音楽性である。でも彼の作品から感じる匂いというのは絶対に変わらない。それ
は何故かといえば表現しようとしていることが実は変わらないからではないんだろうか。

だが彼が表現していること、つまりエニグマの核のようなものはいくら彼の作品を聴いても分かる
気がしない。というか、今作を聴いて「一生理解できない」ということに確信を持った。エニグマは
永遠の漂流者である。音楽的な根を持たず、一度作ってきたものを破壊しては、それを再構築し
て匂いだけを残す。それが時には崇高な過去へ、前作では世界へ、グルグル回って今作ではと
うとう宇宙へ(いずれも非日常というのが素晴らしい)。一曲目の「地球」のダンスビートの中で我
々は中心の無い宇宙へ放り出され、振り回される小惑星のように思考する間もないままアンビエ
ントの闇へ。次に光を見るのは最終曲" Goodbye Milky Way "。これがまた信じられないぐらい
素晴らしい曲で、銀河の煌きというか、宇宙の誕生というかそんな感じの曲である。ヒーリングミュ
ージックと呼ぶには重過ぎる、プログレッシヴと呼ぶには土着的過ぎる、だが何ともいえない魅
力を放つまさにエニグマ<謎>と呼ぶべきアーティスト。アートワークも秀逸。

★★★★☆ ( 2006 )
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