Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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The Eraser / Thom Yorke
2006年 07月 07日 (金) 18:59 | 編集
The Eraser
" The Eraser " / Thom Yorke

"The Eraser"は現在、世界で最も影響力のあるロックバンドの一つであるレディオヘッドのフロント
マン、トム・ヨークの初ソロアルバム。このソロアルバムの一報はまさに寝耳に水といったところで
レディオヘッドの新作が待たれる中で突然発表された。何しろあのトム・ヨークのソロアルバムなの
だ、2006年最大の事件だといっても良い。そこで、それはそれは壮観な世界観が広がっている「待
望のソロアルバム」と期待する人もいるかもしれないが、間違いなく大きな肩透かしを食らうだろう。
なぜなら、このアルバムはそういった思惑を回避する、言わばレディオヘッドでいることのプレッシ
ャーから逃れるために作られたからである。そういう待望だとか、傑作だとか、駄作だとか、そういう
評価を受けるべき作品ではない。もっとプライベートでラフで、聴けること自体が奇跡的な作品だ。

サウンド的に言えば、前評判のとおり、ビート感が強調され、出来るだけミニマムに構成された全編
エレクトロニカ。一聴し、" KID A "期を思い起こしたが、耳に響く感触はあの時期のそれとはかなり
違う。あの時期特有の世間を突き放したような冷たさは無く、どこか暖かみを感じるサウンドになって
いる。もしかすると、予想外に「歌っている」ことがその暖かみを発しているのかもしれない。今作で
は、近年の彼らの作品では聞けない、じっくりと歌い上げられる、ポップなメロディを聴くことが出来
る。ただ唯一のサプライズといえば、それぐらいで後は全てが予想範囲のサウンドである。この作品
では全く新しい世界を見せてはくれない。だが、それで良いのだこのアルバムは。これは、トムには
レディオヘッド存続のための精神安定剤として機能し、来るべき新作を待つ頭に血を上らせたファン
には一時的な冷却剤として機能するのだから。そういう割り切った視点で鑑賞するのが良いだろう。
ファン以外は正直聴かなくても良い、だがファンには避けては通れない作品であることは間違いな
い。さて、重荷を取り払った怪物は次はどんな世界を見せてくれるのだろうか。

★★★☆ ( 2006 )
Comment
この記事へのコメント
>この作品 では全く新しい世界を見せてはくれない。
>だが、それで良いのだこのアルバムは。
そのとおりですよね。私は逆にこれを聞くと安心します。トムだけでなく私にとっても精神安定剤のような音楽に感じられます。ミニマムに構成された穏やかな世界、いいですよね。
2006/ 07/ 08 (土) 00: 40: 33 | URL | きょん # -[ 編集 ]
なんとなくトムを身近に感じることが出来ましたね~、このアルバム。音的にツボって
いうものありますけど、すごく落ち着きますよね。あんまりミニマム・ミュージックとかって
詳しくないですけどハマると抜け出せなくなりそうですね。

でも白状するとやっぱり自分は本体の新作を早く聴いてみたいです(笑)来年までガマン・・。
2006/ 07/ 08 (土) 06: 49: 53 | URL | Fafnir # 7khjXzW.[ 編集 ]
TBありがとうございました。こちらからもお願いします!
トム・ヨークのソロ、最初はさらっと聴いていたのですが、現在は結構はまっています。少し肩の力を抜いたトムも好きです。

あと、こちらのブログリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?結構好きなアーティスト重なっているような気もしますし、読み応えのある記事ですし!相互リンク歓迎とあったので、とりあえずリンクしちゃいます。ダメなら、スミマセンが連絡ください。
2006/ 07/ 08 (土) 16: 34: 07 | URL | kid d # -[ 編集 ]
こんばんは!
今回のソロアルバムは、Radioheadを知る人なら与しやすいアルバムでしたね。
僕も今作には新鮮な驚きは無いものの、「Kid A」を初めて聴いた時とは比較にならない「暖かさ」や「心地良さ」を感じました。
でも、Radioheadを知らない人が触れると、どんな感想を持つのかっていう所が気になりましたね。

あと、本体のアルバムが今秋っていう(ロッキンオンにまで出てた)ニュースは何だったのかと。
新曲はライブで結構やってるみたいですけど、一旦はリリースが現実的になっただけに、来年早いうちに聴けるといいなぁと思いますね。

あと、記事TBさせて頂いてます。
2006/ 07/ 09 (日) 03: 04: 03 | URL | K # -[ 編集 ]
>kid dさん
こちらこそTB&コメントありがとうございます!
自分も最初はあまりにも予想通りだったので微妙かな、とも思ったんですけどやっぱり
この音、この声と来ると何回も聞いてしまいます。何気にメロディラインはポップですし。

リンクはもちろん良いですよ~。というかこちらからもリンクしておきますね。
これからもよろしくお願いしますね。

>Kさん
今作はファンならほぼ間違いなくすんなり入れるアルバムなんじゃないでしょうか。
でも個人的には入り口にはならないような気がしますね~。いくら本体よりはポップ
に聴こえるとはいえ、全編エレクトロニカですから。

新作の情報は周りが言ったんじゃないでしょうか。来年出るっていうのも来年には
出したいというだけで、実際は具体的には決まってないみたいですよ。現在、彼ら
はどことも契約していないですしね。でも良い作品が聴けるならいつまでも待ちますよ!
2006/ 07/ 09 (日) 13: 03: 46 | URL | Fafnir # YkROB9OY[ 編集 ]
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(KID Dの独り言) ここ数日は、このアルバムばかり聴いているのですが、やっぱり・・・素晴らしい!!聴けば聴くほど、好きになっていきます!トム・ヨークが事前に「『The Eraser』のサウンドは「ビートや電子音の方が多いが、(それでも)歌ではある」と語っていた通り、
2006/07/08(土) 16:28:48 | KID A + DのROCK数珠繋ぎ
Radioheadのヴォーカリスト、Thom Yorkeのソロアルバム「The Eraser」を購入しました。 この作品はエレクトリックなサウンドが基調となっており、ギター、ベース、ドラムといったバンド形式のサウンドでは再現が難しい位の音響効果が散りばめられ、 各パートに複雑な加工が
2006/07/09(日) 02:45:21 | Sing A Song
もうあちこちでレビューされているとおり、これはRADIOHEADというバンドに所属するThom Yorkeという人物がバンドから切り離されて一人で自由に作った、その言葉どおりの音楽です。同じような精神・空気を持ちながらもRADIOHEADほどの緊迫感や冷酷さ・攻撃性はありません
2006/07/09(日) 12:28:22 | Sing & Shout
Steven Wilson の現在のお気に入りアルバムである Playlist が更新されました (左カラム下掲載) 。 SW が 「本当のプログレッシヴの意味」 を語る時、引き合いの筆頭に出すフェイバリット・バンドが Radiohead なわけですが、その ヴォーカリスト : Thom Yorke の最新作
2006/11/11(土) 03:50:32 | Steven Wilson JPBO
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