Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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映画 : ヒトラー ~最期の12日間~
2006年 06月 11日 (日) 21:29 | 編集
アルバイト先がレンタル業ということもあり、激安でDVDが借りられるので早速利用してみました。
最初の利用がこれとは少々物好きという気がしますが、ずっと見たかった作品だったのです。最近
のハリウッドには無い「主張ある作品」で面白かったです。これからもたくさん借りてくると思うので
面白かった作品はこうして感想を述べたいと思います。それではドウゾ。



「ヒトラー ~最期の12日間~」 ( Der Untergang )
監督 : Oliver Hirschbiegel
出演 : Bruno Ganz , Alexandra Maria Lara
( 2004 )

-Story-
1945年4月20日、ベルリン。ソ連軍の砲火を避けるために、ヒトラーはドイツ首相官邸の地下要塞
に退却していた。すでに正常な感覚を失っていたヒトラーは部下に実現不可能と思える作戦を熱く
語っていた。離れてゆく側近、近づくソ連軍。ついに敗戦が目の前に来ていた・・・。


僕はナチズムを支持してはいないが、ヒトラーという人物については非常に興味がある。ヒトラー自
身に関してのみならず、ヒトラーを生んでしまった背景、ユダヤ人大量逆殺:ホロコーストなどにも
興味があって過去の様々な著作を読み漁ったりしているぐらいである。20世紀最大の狂人として世
界中に知れ渡っているヒトラーだが、本当にそうだったのか。実際の人間像はどうだったのか。この
映画では、それをヒトラーの秘書や側近など、周りの人々のの目を通して描いていく。

結果から言ってしまえばやはりヒトラーは狂人である。戦況が劣勢になってからは誇大妄想的な
狂言を繰り返すし、とても常人とは思えない感情的な意見を部下に叩きつける(この辺のブルー
ノ・ガンツの演技は本当に素晴らしいと思う)。だが、同時に今まで語られなかった人間的な部分も
かなり多く描かれている。冒頭のシーンの秘書を面接した時の優しそうな笑顔からして今までのヒ
トラー像からはかけ離れたものだが、次々明かされる事実に驚きを隠せなかった。だからといって
ヒトラーは許されるべき人物ではないし、今作でもそういう風には語られていない。

今作で語られているのはこの戦争の責任はヒトラーだけにあるのではなく、ヒトラー政権を生んだ
国民にもあるという至極シンプルな考えだ。実はナチス党というのは合法的な方法で政権をとった
政権である(人道的に酷い行いをしたというのはまた別のこと)。正式な選挙の手続きを踏んでいる。
だから、まさにドイツ国民が選んだ政党なのである。その事実をドイツ人の監督がこうして自己批判
を含めて描くというのはとても勇気がいることだろう。実際に批判的な意見も相当あったらしい。僕は
その勇気を称賛したい。だが、「今更ヒトラーを描いてどうするの?」と思った人も多いに違いない。

が、それは違う。現在のアメリカを考えてみて欲しい。2003年からブッシュという男がイラク戦争を
推し進め続けている。大量破壊兵器の発見、イラクに秩序をもたらすとして派兵したはずが、結局
大量兵器も発見できず、平和には程遠い現状がある。兵士が疲れ果て、ようやく支持率も低下の一
途をたどっているが、ブッシュを選んだのも間違いなくアメリカ国民である。この映画ではその現
状をも辛辣に批判しているような気がしてならないのだ。逆に、半世紀以上も前の出来事が未だに
有効性をもって現在に語りかけるというのは、すごく悲しい事実である。1945年ドイツと共に敗戦した
国として、また現在イラク戦争に多大な支援をしている国の人間としてこの映画を見るべきだと思う。
Comment
この記事へのコメント
ブログジャンキーから来ました。
アルバイト先がレンタル業って羨ましいですね!
映画館は音が大きくて行かないし、
レンタルもしてないなぁ...
2006/ 06/ 14 (水) 22: 57: 21 | URL | omnivora # -[ 編集 ]
どうも初めまして。レスが遅れてすいませんでした!

レンタル業はそんなに素晴らしい仕事ではありませんし、時給も良くないです
が(笑)、レンタルは安すぎるのでそれ「だけ」は本当に良いですよ。

音が大きくて行かないんですか?自分は逆に「音も画面もおっきいや~最高だぁ」
って感じになるんですが(笑)久しぶりに映画でも見てみてはどうですか?
2006/ 06/ 16 (金) 22: 50: 45 | URL | Fafnir # xIqsLYqQ[ 編集 ]
映画館にはしばらく行って無いですね~。
たぶん3年前に行って以来...

>「音も画面もおっきいや~最高だぁ」
そうなんですか。
高校生の時にアルバイト中に閉店の片付けを
してたら、電気が消えて、真っ暗になって、
バイトメイトが急に後ろから「ワァ!!」って
やって、ビックリして生まれて始めてその時に
"腰をぬかす"という体験をしました。
その時から、大きい音に弱くなってしまいました。
大きい音が鳴るって分かっていれば、
イイんですけど、映画とかって、急になったり
しますよね?それがチョット苦手です(_ _

でも映画などの芸術に触れると
幅が広がるので沢山見たいとは思っています。
長文&乱文でスイマセン!
2006/ 06/ 17 (土) 01: 52: 58 | URL | omnivora # -[ 編集 ]
ずいぶん、長いこと行ってないんですね~。

そんな軽いトラウマ的な体験があったとは知りませんでした(笑)でも、映画館で見る
映画だけが映画ではありませんから問題ないと思いますよ。家でくつろぎながらDVD
を観るっていうのも凄く豊かな時間ですし。時間も選べますしね。

映画でも音楽でも絵画でもなんでも芸術に触れるというのは自分にとって、かけがえ
の無い時間です。単につまらない日常から逃避に留まらず、生きる糧になりますからね。
2006/ 06/ 18 (日) 22: 47: 02 | URL | Fafnir # Cv2s2L.A[ 編集 ]
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