Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] Existence / Detroit Social Club
2010年 08月 29日 (日) 19:23 | 編集

" Existence " / Detroit Social Club

 1stアルバム。英国ニューキャッスル出身の6人組、デトロイト・ソシアル・クラブ。フジロックRED MARQUEEでの新人らしからぬ堂々とした(偉そうな)パフォーマンスに思わず興奮してしまったので手に取ってみた。ジャケットは思いっきりメタル風だが、内容はプライマル・スクリーム、カサビアンの系譜となる伝統的UKグルーヴ・ロック。オアシスが最後のオープニング・アクトとして抜擢し(ノエル好きそうだもんなぁ)、プライマル・スクリームの前座も務めたというエピソードも納得出来る。落ち着いて聴いてみると思った以上にそつがなくて、「真新しさ?そんなもん知らねぇ」なんて声が聞こえてきそうだ。歪ませ、多層的なサウンドしつつも結局はメロディーと勢いで何とかしてしまうとこなんかもまんまカサビアンの初期を思わせる。他にもザ・ヴァーヴやハピマンを想起させるところもあったりして、何となく参考にした年代というのが分かってしまうような。とはいえ、やはりこの手のサウンドが大好物であるのは疑いようの無い事実であることは確か。何年かに一度の「超ド級新人!」なんていう文句に食傷気味になりつつもついつい手を伸ばしてしまうんだな、これが。惜しむらくはシングル・ヒットしそうな楽曲に欠けることで、インパクトが足りないことか。でももしかすると2ndで化けるタイプかもしれない・・・少なくともそういった得たいの知れなさを醸すような存在であるのかな。ちなみにフロントマンはデヴィッド・バーンだが、本家とは何の関係も無し。

★★★ ( 2010 )

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[Review] The Dance / Faithless
2010年 08月 29日 (日) 18:28 | 編集

" The Dance " / Faithless

 6thアルバム。フェイスレスのアルバムが出た!と騒いだところで、この国では閑古鳥が鳴く。ここまではっきりと日本で人気が出ないダンス・アクトも珍しい。ケミカル・ブラザーズやアンダーワールドが当然のようにトリをやり、ペンデュラムのような新人が次々と取り沙汰されるというなかなかのダンス/クラブ・ミュージック大国なのにね、一応。なので説明しておくとフェイスレスは、ダイドの実兄でありほとんどメディアに姿を見せない黒幕的存在ロロ、女性DJシスター・ブリス、ジャマイカ出身仏教徒のMCマキシ・ジャズの三人組(ジャケに描かれているのが後二者)。 本国UKでは今作も第2位を記録し、ダンス・アクトとして確かな地位を誇っている。
 フェイスレスの最大の特色と言えば、王道感のあるいわゆるダンス・ミュージック的な音の構築と、マッシヴ・アタックにも通じるような呟きMCと虚ろげな雰囲気、その両方が存在すること。精神性と肉体性を行き来する際に訪れる高揚感と恍惚感は彼らにしかできない表現であろう。シングルともなっている"Sun To Me"、"Not Going Home"はまさにフェイスレス印のキラー・チューンと呼べるものになっている。しかし、今作の魅力はそれだけではなく後半の女性ヴォーカル3連打はもう一つのハイライトに。ミア・マエストロをフィーチャーした"Love Is My Condition"、ダイドをフィーチャーした"Feelin' Good"、"North Star"のひんやりとしたアンビエンスは非日常的空間へと誘ってくれる。タイトル通り全編通すとダンサブルな印象が強いが、途中レゲエも飛び出したりと仕掛けもあり、ベテランならではの余裕と風格が感じられる納得の出来。

★★★★ ( 2010 )

[Review] Pilgrims Progress / Kula Shaker
2010年 08月 19日 (木) 22:59 | 編集

" Pilgrims Progress " / Kula Shaker

 4thアルバム。ブリット・ポップ期にデビューし90年代に異才を放ちながらも解散し、そして2006年に再結成を果たしたクーラ・シェイカー。今作が復帰後第2作となる。チェロの響きとクリスピアンの歌声から始まる今作は、初期のはっちゃけたロックンロールでも無ければ、前作のフォークでも無い。妖艶な雰囲気が全編に渡る、大人のサイケ。アレンジが派手になることも無い、良い意味で地味で、メロウな楽曲たち。今作を聴いていると、イギリスが物語の国であったことを思い出す。静かに、しかし確かに曲が流れていくさまは、まるで語り部が紡いでいく物語のようだ。そのあまりにも自然なストーリーテリングに思わず耳が離れなくなってしまう。
 ここにかつてあった熱量は無いが、なんともいえない磁場が存在する。いや、マジックとさえ言ってもいいだろう。そのマジックが起こった理由は二つ。セルフ・プロデュースであることと、ベルギーの「昔の精霊が住んでいるような魅惑的な森の中」にスタジオを建てレコーディング作業を行ったことだ。誰にも邪魔されずマイペースに制作されたからこそ、世俗を超える普遍的な魅力に満ちているのだろう。ロック・アルバムが環境に大いに影響されることは良くあることだが、その中でも好例と言えるのではないだろうか。間違いなくライブでは受けないだろうが(実際にフジではあまり受けてなかった)、作品自体はオリジナリティーに溢れている。キャリアを俯瞰してみても、個人的にはかなり上位に来る快作だ。

★★★★ ( 2010 )


- 関連記事 -
・[Revew] "Strangefolk"
[Review] GOOD TIMES / RIP SLYME
2010年 08月 18日 (水) 22:19 | 編集

" GOOD TIMES " / RIP SLYME

 2005年の"グッジョブ! "に続く、ベストアルバム。リップ・スライムももう10周年ということで、新曲を交えつつ彼らの10年間を総括した内容になっている。2001~2007年をEARLY TIMES、2007~2010年をMODERN TIMESとする2枚組。
 EARLY TIMESとMODERN TIMESを比べてみると大きな違いは、やはりDJ FUMIYAの立ち位置か。まず、EARLY TIMESは4MCのラップも当然素晴らしいのだが、それ以上にDJ FUMIYAのトラックが主張している。ヒップ・ホップはもちろん、ファンク、ドラムンベース、ボサノヴァまで網羅した緻密で大胆なトラックはそれだけで聴き応えがあり、音楽的に面白い。FUMIYAの存在がグループを和製ファーサイド及び日本語ラップシーンという狭いところから脱却させ、ポップフィールドへと押し上げたと言っても過言ではないだろう。革新的でかつ聴き易く流行に流行った楽曲を聴いていると、彼らの功績がいかに大きいものだったか再認識させられる。しかし、FUMIYAが体調を崩し流れは大きく変わってくる。そして、MODERN TIMES。FUMIYAが主導権を握っているのは変わりないのだが、他のメンバーが彼を補うかのようにトラックを持ち寄り、集合体としてやりたいことを好きなようにやっているように思える。ここにはヒップ・ホップ然としなければならないというルールからも解き放れた開放感さえ漂っていて、良い感じに力の抜けた「大人の夏休み」かのようだ。それは"BEAUTY FOCUS"(ILMARI監督)や"マタ逢ウ日マデ2010 ~冨田流~"のPVにも表れていて、楽しそうだなーという羨ましささえ感じてしまうほど。
 ベストとはいえあまりの充実ぶりに、全32曲あっという間に聴けてしまう。「これでいいのだ!」というぐらい、自信の選曲になっているのではないだろうか。そしてこれからも負けず劣らずと、「マジやばいくらい いいぜ」っていう音楽を届けて欲しいと願う。

( 2010, Best Of )


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[Review] "JOURNEY"
[Live Report] DANCE FLOOR MASSIVE III ( 2008.11.13 )
[Review] The Wild Trapeze / Brandon Boyd
2010年 08月 13日 (金) 23:12 | 編集

The Wild Trapeze / Brandon Boyd

 群れから離れた一羽のカラスのように独自の道を突き進むUSバンド、インキュバス。そのフロントマンであるブランドン・ボイドによる初ソロ作。日本では驚くほど話題になっていないので、スルーしている人も多いかと思う。というかまず売っているところを見つけるのさえ骨が折れるかも、ネットでは問題ないかもしれないが。さて、ブランドンといえば、ハンサムかつ高身長で、歌も上手く、絵も描けて詩も書けるというパーフェクトな男であることはご存知の通り(あとよく上半身裸になってるね、今作のジャケット然り)。そんなねじ曲がっていない男が自由気ままに作ったような開放感と宅録感が今作にはある。
 まず、目を引くのはバンドとは違うパーカッションの使い方。ライブでジャンベを叩いていたのが思い起こされるような生々しい音が響く。なんたって、音が割れているぐらい生々しい。ギターなどの他の楽器に関しても、生楽器のアコースティックな響きが美しいというものではなく、そのままぶち込んだかのような粗さがある。そして、そこに乗せられる歌声は相変わらず伸びやかだが、普段よりも雄叫びのような野生さがプラスされているような。全編渡って敢えてサウンドはプライベートなものにされていて、創作意欲が止まらない彼がとりあえず作ってみたという印象な一枚。バンドのファンに対するサービスなんてものはほとんど感じられないので悪しからず。それでも楽しめるというのが今作の恐ろしいところなのだが、やはり聴いていると本隊のバンドのことを考えてしまう。こうしてバンドメンバーの1ピースだけを抜き出してみると、いかにインキュバスというバンド一塊の完成度が高いかが逆説的に理解できる。

★★★☆ ( 2010 )

[Review] How I Got Over / The Roots
2010年 08月 11日 (水) 07:17 | 編集

" How I Got Over " / The Roots

 生演奏ヒップ・ホップの雄、ザ・ルーツの9thアルバム。これは多くの人が一聴して「良いアルバムだ!」と確信できるものになっているのではないだろうか。ここ最近のハードでシリアスな政治的路線から、甘さの香るスムースな音楽へ。今作には、元来備わっているジャズ+ヒップホップから、ソウル、そしてインディー・ロックさえもカバーする幅広さがある。そして、それらが柔らかいが確かな演奏で以って支えられている(やはりドラムが素晴らしい)。また、ゲスト陣も多彩でダイス・ロウやジョン・レジェンドといったまさにというところから、ダーティー・プロジェクターズの女性3人、モンスターズ・オブ・フォーク(マイ・モーニング・ジャケット)という変り種まで10組以上が参加(ゲスト陣の多彩さは彼らがハウスバンドを務めたテレビ番組"Late Night"の影響が多分にあるらしい)。個人的には特に女性ヴォーカルの楽曲が素晴らしい思っていて、全体のスムースな流れに上手く嵌っていると感心した。彼らは一貫して生演奏+ヒップホップというスタイルにのみ固執することなく、良い音楽とは?ということに視点を広げていたが、今作はキャリアの中でも際立って音楽観の確かさが伺える作品かと。ヒップ・ホップファンのみならず、むしろ自分のようなヒップ・ホップに明るくない人にこそオススメ。約40分という収録時間の短さも手伝ってか、ついついリピートしてしまう。

★★★★☆ ( 2010 )
[Review] M A Y A / M.I.A.
2010年 08月 10日 (火) 10:22 | 編集

" M A Y A " / M.I.A.

 3rdアルバム。先行で公開された"Born Free"で、アルバムの期待値はマックスに上った。叩きつけるようなパーカッションに重ねられる聴き手を鼓舞するベースライン、「私達は生まれながらにして自由だ!」と叫ぶ高揚感、ショッキングなPVに興奮し、アルバムはさぞ凄いことになっているだろうと。・・・しかし実際にはあまりのめり込めるものではなく、彼女の才能に対していくばくかの疑問符がついてしまったというのが正直なところだ。今作が過去の作品と大きく違うのは、スタジオでの音源にフォーカスした結果全体のサウンドが硬質となっていること。加えて、攻撃的な曲では耳を劈くようなノイズが多用されていること。彼女の音楽は大雑把に言えば、民族的なビートを世界に紹介/証明しながら、エレクトロニックな処理を施しポップ・ミュージックへと昇華させたものであった。それでも余りある攻撃性というか、一見能天気に気持ち良く聴けても実はえげつないというところが素晴らしかったわけで、こうあからさまだと表層的に思えて仕方が無い。もっと言えば、ノイズが文字通りノイズとなって彼女の声や言葉をかき消している印象さえある(簡単に言えば聴きづらい)。逆にメロディアスな"XXXO"や"It Takes A Muscle"は過去の衝撃には及ばないものの、彼女の母性や優しさというパーソナルな部分が垣間見えて安心出来るのだが。シーンを見渡してみればこの音楽が特異であることには変わりないのだが、個人的には今作に停滞を強く感じてしまった。

★★★ ( 2010 )
[Live Report] FUJI ROCK FESTIVAL 2010
2010年 08月 08日 (日) 14:55 | 編集
・FUJI ROCK FESTIVAL 2010 @ 苗場スキー場



念願かなってのフジロック、ついに参戦することが出来た。有給が上手く取れなかったので二日目と三日目のみの参戦。初めてのフジロックは予想以上に天気が悪く、キャンプサイトは過酷で、坂が多く、泥だらけの場所だった。音楽を聴く中でこれ以上不自由な環境は無いというぐらい。だが、そこに音楽と自然しか存在しないからこそ、圧倒的な非日常が味わえる天国のような場所でもあった。まだ夢見心地は続いているけれども、何とか言語化していこうと思う。詳細なレビューはもっと文章力のある人に任せるとして、軽い気持ちで書いていくのでよろしくどうぞ。
≫ "[Live Report] FUJI ROCK FESTIVAL 2010" の続きを読む...
2010年7月の購入記録
2010年 08月 03日 (火) 19:47 | 編集
2010年07月の購入記録です。

新作
・" Move Of Ten " / Autechre
・" Dark Night Of The Soul " / Danger Mouse And Sparklehorse
・" Star Tiger Star Ariel " / Delays
・" Recovery " / EMINEM
・" Renegades " / Feeder
・" How to Destroy Angels " / How to Destroy Angels
・" KoRn Ⅲ - Remember Who You Are " / KoRn
・" Pilgrim's Progress " / Kula Shaker
・" M A Y A "/ M.I.A

音楽9点とリリースラッシュらしい新作だらけの月ですね。しかもどれも重要作のような。殆どレビュー出来ていないので、暇を見つけてレビューしますよ!8月はあまりリリースも無いので、聴き込めますしね。

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