Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] Our Inventions / Lali Puna
2010年 06月 27日 (日) 19:16 | 編集

" Our Inventions " / Lali Puna

 4thアルバム。Valerie Trebeljahrを中心とするドイツのエレクトロニカ・ユニット、Lali Puna。今やMorr Musicの代名詞的な存在となっていて、数多くのエレクトロニカ・アーティストに影響を与えている。そして、今作も彼ららしいインディーロックと電子音を同居させた温かみのあるサウンド、ウィスパー・ヴォイスは健在。音を積みすぎず、過激にならない、耳をなぞるようなこの低温ポップはやはり心地いい。いわゆる生音エレクトロニカをいち早くやっていた人たちなので、安定感は抜群。というか技術的側面だけでエレクトロニカやってた人達はことごとく逆境に立たされていると思うので、そういう意味でも常に正解の道を歩んできたんだなぁと再確認した。過去作よりも比較的ミニマルで静謐になったぶん、音のひとつひとつに集中して味わい楽しむことが出来る。別にいえば、音数が少なくとも聴かせられるという自信が見えるような。全編通して革新的な音や驚きは存在しないが(高橋幸宏をフィーチャーするという結構なトピックはあるけどあくまでも流れの中の一つになっている)、ふとしたときに聴きたくなる好盤。驚きが無いのは恐らくテーマである「テクノロジーに浸水し、発展という強迫観念に消費された現代社会」というものに沿った敢えてのもので、技術的革新ばかりが取りざたされているエレクトロニカのフィールドに警鐘を鳴らしているのかも。

★★★☆ ( 2010 )
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[Review] Further / The Chemical Brothers
2010年 06月 22日 (火) 23:31 | 編集

" Further " / The Chemical Brothers

 7thアルバム。即効性の強いロック的なトラックに、他ジャンルを巻き込んだ豊富なゲスト。ケミカル・ブラザーズのアルバムはいつだって楽しい。絶頂期にあった2nd~3rdあたりは言うに及ばず、賛否両論であった近年の作品に関してもそう思える。長いキャリアがありながら毎度のこと新しい音を探して、コンスタントに活動を続け、ライブもやって、駄作を作らず、サバイブし続ける姿に尊敬さえしていた。だが作を追うごとに驚きは少なくなり、今後期待以上のものを出してはくれないのだろうな、このまま緩やかにフェードアウトしていくのだろうなという思いも確実に強まっていて。だから今作も「とりあえずチェックしておくか」という感じで、正直言ってあまり期待せず惰性で手に取ったわけだが、良い意味で裏切られた。否、してやられたといった方が正しい。まさか今になって、彼らがこんな凄いもの出すなんて思わないじゃないか。
 ゲスト無し、歌モノ無し(コーラスだけ)、音の純度で勝負するサイケデリック・ジャーニー。アナログシンセと現代エレクトロを合わせたスペーシーな音使い、緩急つけた飽きさせない曲展開、全曲に登場する印象的を超えた必殺のフレーズ。タイトル通りどこかへ飛んでいってしまいそうな高揚感、恍惚感が存在する。中でも、1曲目から2曲目への流れと"Swoon"は白眉。前者は世界観へとグッと引き込む役割を十二分に果たしているし、後者に関しては最早反則と思えるぐらいのキラートラックとなっているのだ。そして今作はライブ/フロアを意識して作られたシームレスなものであるのだが、それがアルバム全体の統一感へ大きく貢献している。結果、リスニング作品としても完成度の高いものになっていて、隙が無く、あっという間に最終曲へたどり着いてしまう。彼らのアルバムでここまで聴き疲れしない、曲毎の落差が無いのは史上初じゃないだろうか。色々と揶揄されてきたけれども、ここへきて時代に叩きつけるような名盤を作ってくるとは。やはり王者は王者だった。

★★★★★

( 2010 )
[Review] AMBITIOUS / Dragon Ash
2010年 06月 18日 (金) 07:14 | 編集

" AMBITIOUS " / Dragon Ash

 ドラゴンアッシュ×スポーツと外しの無い組み合わせがまた生まれた(こういうオファー多いんだろうな)。昨年の夏フェス時期に発表された"Callin'"と同様にとても開かれた楽曲だ。性急なビート&ドラムンベース、ラテン要素、ラウドなギターが鳴る彼ららしい多層的なトラックに乗せられる、開放的な西海岸的メロディー。言葉も「あざだらけで描いてこそ勝ち」と実に降谷建志らしい乗り越えが示されている。うん、実にドラゴンアッシュというイメージに合う、ど真ん中を行く楽曲ではないだろうか。カップリングの"Beat Surf"も盟友のPES、VERBALを呼び(何気にドラゴンアッシュ名義でこの二人をフィーチャーするのは初めて)、ノリで押し切るパーティーソングになっている。こうやって期待されたものをポンと出せるのには毎度ながら感心させられるなあ。近年、敢えてど真ん中を避けてきた彼らだが、"FREEDOM"以降ミクスチャーというのを背負って勝負に出ているように思える。新しい音楽を見つけ自らに再編を課すという彼らのオルタナティヴ精神に惹かれている自分にとっては正直面白くない展開ではあるのだが、今後も追っていこうと思わせるには十分な求心力のあるシングル。さて、アルバムはどういうことになるのか。

( 2010 , Single )

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[Review] "FREEDOM"
[Review] How to Destroy Angels / How to Destroy Angels
2010年 06月 15日 (火) 22:15 | 編集

" How to Destroy Angels " / How to Destroy Angels

 Nine Inch NailsのTrent Reznor、その奥さんであるMariqueen Maandig、 "With Teeth"以来NINを支えてきたAtticus RossによるプロジェクトHow to Destroy Angels。昨年にNINがツアー終了宣言をして以来のカムバックである(NIN名義で鉄男のサントラへ新曲提供というのもあったけど)。そして、カムバックと共に発表されたのがこのEP。なんと"The Slip"に続いてのフリーダウンロード、つまりはタダ。毎度のこと気前が良すぎて心配になるのだけど、創作自体を楽しんでいるという地平にたどり着いているんだろうか。
 その音を聴いただけでトレント・レズナー節が炸裂していて微笑ましい。基本的には後期NIN(まだNINは終わってないのだが暫定的にこう呼ぶ)のシンプル/ミニマルなバンドサウンドで、通低として"Ghost I-IV"の静謐さやあり、飛び道具的に"YEAR ZERO"のエレクトロなノイズがあると言った感じ。後期NINを聴いている人なら容易にサウンド想像出来るであろうし、同時にあまり衝撃が無いのが分かってもらえると思うが、かといって今作がつまらないということはない。それは奥様がヴォーカルをとっているからで、NINの表現とは違う妖艶さや気だるさに少なからず新鮮さを感じる。ヴォーカルが女性に変わると、陰鬱さが少しマイルドになって耳触りが良くなりもするような。マッチョさが理由で後期NINを敬遠していた人なら、むしろこっちの方を選ぶのではないだろうか。2011年の初頭にはフル・アルバムをリリースする予定らしいが、これはこれで面白くなりそうだ。

( 2010 , EP )

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[Review] TO THE LOVELESS / Boom Boom Satellites
2010年 06月 14日 (月) 02:58 | 編集

" TO THE LOVELESS " / Boom Boom Satellites

 7thアルバム。「愛なき者へ」、彼らにしてはやけに直接的に意味を考えさせるタイトルである。ただこれはいわゆる愛のことを差しているわけではなく、没個性化した音楽業界や我々の音楽の聴き方に対して一石を投じるという志を表しているらしい。確かにこのアルバムの作りこみは凄い。製作期間2年、収録時間70分を超える本作の一音たりとも妥協は感じられない。
 強靭なドラムサウンド、ノイジーなエフェクト、ピアノやアコースティックなどの生音、ストリングスなど耳を澄ませばどこまでも音が積み上げられているのが分かる。それがバリエーション豊かなメロディーと共に拡散していく瞬間はたまらなく快楽に満ちている。ヴォーカルもますます自信たっぷりと歌い上げており、聴き手を鼓舞しているかのようだ。"BACK ON MY FEET"から始まる前半の疾走感溢れるブンブン流ロックな楽曲も素晴らしいし、"STAY"に顕著な後半のスケールが大きいスペーシーな楽曲も素晴らしい。いちいち展開が仰々しく長尺なのだが、アルバム全体の流れが良いのでそれが苦にならない。
 "Full of Elevating Pleasures"から進めてきたロック路線と、それ以前の意識の深層部へ問いかけるような内省が合わさっているような集大成とも言える圧倒的な作品だ。聴き手を選ばないキャッチーさを持っていながら、自分達の世界観も深化させているという理想的な着地点に到達しているのではないだろうか。最早10年選手になることすら難しい現在のシーンの中で、ここまでブレずにかつリスナーが肥大化していくという存在は稀有。職人気質なクリエイターの底力を見た。

★★★★☆ ( 2010 )

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"19972007"レビュー
[Live Report]MIKA ( 2010.06.08 )
2010年 06月 13日 (日) 23:53 | 編集
・MIKA IMAGNATION TOUR 2010 @ Zepp Tokyo ( 2010.06.08 )



 まず、開演時間が40分ほど押してくれたことに感謝したい。サラリーマンになって初めてのライヴだったのだが、やはりサラリーマンにとって平日はきつい。ライヴのオープニングと言うのはとても大切な瞬間であると思うので、しっかりと目に出来たことは素直に嬉しい。

 才能が溢れまくってて、歌唱も抜群で、スター性も凄かったのは言うまでもない。やはりポップス界に生み落とされた怪物に違いない。ただ前回との違いを語るとすれば、11月のライヴが(宇多田ヒカルまでをも動員した)一大ファンタジー祭りで、今回は彼らしい世界観が反映されたライヴであったと言える。彼の世界観と言うのは、彼の言葉を借りれば「歓喜に満ちた音楽とダークな歌詞という相反する要素がマジックを生む」ということ。つまりは第一級のメロディーや歌声で一見楽しげなことをやってみせて、実はえげつないことを歌っていると。そうすることでただのポップスではありえない推進力とエモーションが彼の音楽には存在するのだ。それが今回は分かりやすい形で、ショーとして完成度がより高く提示されていた。
 今回のライヴには死を連想させるものが多い。セットの十字架や髑髏、バンドメンバーをひとりづつ殺し自分に銃弾を放つ(ふりをする)演出など。満月を連想させるスクリーンに映される映像も底抜けに明るいものは皆無で、彼の闇や絶望をしっかりと見せていた。そうすることによって前述のエモーションが生まれ、単に「楽しい」や「良い曲」を超えていく。これこそがポップ・ミュージックの最大の魅力にして真髄であり、彼がそれを分かっているからこそスターであるのだ。こんな最高に楽しくて最高に悲しいライヴなら何度見たって飽きないだろう。次の来日公演はいつになるか分からないが、絶対に足を運びたいと思う(出来れば休日にお願いします)。
 ただ、唯一の不満は未だにハコが小さいことだ。これは前回の来日の際も書いたことだが、この才能にライヴハウスは狭すぎる。アリーナやスタジアムで見るとモニュメンタルなものになるような気がするのだけど。3rdアルバムこそ真価を発揮するものになってほしい。

-Set List-
01. Relax (Take It Easy)
02. Big Girl (You Are Beautiful)
03. Stuck in the Middle
04. Dr. John
05. Blue Eyes
06. Good Gone Girl
07. Billy Brown
08. Touches You
09. Rain
10. Blame it on the Girl
11. Happy Ending
12. Love Today

- Encore -
13. Toy Boy
14. Grace Kelly
15. Lollipop

16. Relax (Take It Easy)

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MIKA ( 2009.11.30 )
[News] FC2がiPhoneアプリを公開
2010年 06月 11日 (金) 07:00 | 編集
FC2がブログ投稿用 iPhoneアプリを公開しました。機能としてはこちら↓

【主な機能】
●FC2ブログの投稿・過去の記事の管理
●カメラで撮影した画像の投稿
(iPad、iPod touch はフォトアルバムからの投稿)
●コメント・トラックバックの管理

iPhoneユーザーとしては嬉しい限りなのですが、使いますかねぇ?これ。文の量が多いので投稿するのが大変そうな気がします(笑)短く書くんだったらTwitterがありますしねー。一応登録はしておきますが。
ただ、記事の投稿はしなくてもコメントの管理には便利そうですね。今までだと携帯からはすごく面倒くさかったですからね。

iPadからだとすごく便利そうですね!まだ写真だけみたいですが。
[Review] Neutron Star Collision (Love is Forever) / Muse
2010年 06月 10日 (木) 07:18 | 編集
muse_loveisforever.jpg
" Neutron Star Collision (Love is Forever) " / Muse

 映画トワライト・シリーズの最新作、第3章「エクリプス」のサントラからの楽曲(なんでも原作者がミューズを聞きながら執筆していたらしい)。毎度むりくり既存の楽曲を使用していたけれども、今回はれっきとした書き下ろしの新曲。映画もベタベタな展開なら、楽曲もまたベタベタな展開なのは言うまでもない。何しろミューズで、このタイトルなのだから。今の時代、こんなダサいタイトルを惜しげもなく付けてくるのは彼らぐらいだからね。もちろん褒めてます。
 イントロのピアノに導かれるようにして展開していくミューズ流一大絵巻。映画というスケールに負けないようにか、メロディーもギターの旋律もドラマチックな仕上がり。歌詞も赤面するような文句をバシバシと言い切っている。スタジアムでガツーンと鳴るのが似合いそうな実に「らしい」曲で、聴くたびにニヤリとしてしまう。ミューズが素晴らしいのはこういうのを大真面目にやるところで、だからこそ00年代でも希少なモンスターバンドに成長したのだろう。絶賛配信中。

( 2010 , Single )

2010年5月の購入記録
2010年 06月 02日 (水) 22:15 | 編集
2010年5月の購入記録です。今になってこれをつける意味があるのか疑問になってきました(苦笑)

201005
新作
・" IRONMAN 2 " / AC/DC
・" TO THE LOVELESS " / Boom Boom Satellites
・" Doing Dark Side of the Moon " / The Flaming Lips
・" DJ FUMIYA IN THE MIX " / DJ FUMIYA
・" Where Did The Night Fall " / UNKLE
・" 鉄男 TETSUO THE BULLET MAN 完全オリジナル サウンドトラック盤 "

音楽6点と、5月病まっしぐら?でもそれぞれ良い味出してます。
6月は結構リリースが多いので財布と相談ですね。Amazonの輸入盤2枚で
10%OFFに結構助けられてます・・・。
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