Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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PAST<FUTURE / 安室奈美恵
2009年 12月 29日 (火) 05:52 | 編集

" PAST<FUTURE " / 安室奈美恵

 安室奈美恵という人は今何をやっても許されるという立ち位置にいる。"STYLE"で第二期の
黄金期を(模索しつつも)スタートさせた後、"Queen of Hip-Pop"、"PLAY"と右肩上がりのク
オリティを実現、その闘争の歴史を時系列で詰め込んだ"BEST FICTION"。この近年の活動
で、攻め続けることで何かを獲得することが出来ることを証明したといっても良いんじゃないだ
ろうか。そして今作"PAST<FUTURE"、相変わらずタイトルが上手い。あれだけ支持された
"BEST FICTION"さえも過去に葬ってしまおうという挑戦精神、恐れのなさを誇示するかのよう。
その意味でジャケットも自信たっぷりさと驚きを伴った素晴らしいものだと思う。だが素晴らしい
がゆえ、アイデアが似すぎちゃったのが残念だけれども・・・(オマージュにはならないよなぁ)。
日本的に踏み絵とか、もしくはもっとセンセーショナルに写真が炎上しているとかっていう方法も
あったかもね。
 さて、音楽面でも過去最高に攻めまくっている。日本的R&Bを打ち出していた過去作から、
ロック、クラシック、エレクトロなど他ジャンルを飲み込みより全方位的なポップへ。シングルであ
った"Dr."のエレクトロ/ボレロの何でもあり感は言うに及ばずだが、デジタルで固めつつもアナロ
グの質感を残す"FAST CAR"、リズムはっちゃけトラック"COPY THAT"など実に挑戦的なトラッ
クが満載。そして、聴きやすさ重視のバラード"The Meaning Of Us"が後半にしっかりと用意され
ていたりそつが無い。どのトラックも完成度が高く、彼女のスキャットも嵌っていたり、最早勘ぐる
気にさえならないほど。しかしこれだけ振り幅が広いとアルバムがとっ散かった印象になりそうな
ものだが、カッコいい女性を表現するという一点で全てが繋がっているためか不思議と統一感が
ある。今何をやっても許されるという立ち位置にいるということを自覚しているからこそ出来るこの
貫禄。演技力を味方に付けた女性はここまでも凛々しく、強くなるということを見せ付ける力作。

★★★★☆ ( 2009 )


- 関連記事 -
"WILD/Dr."レビュー
"Best Fiction"レビュー
"PLAY"レビュー
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2009年12月の購入記録
2009年 12月 26日 (土) 22:10 | 編集
2009年12月の購入記録です。00年代もこれにて終了。

新作
・" Two Phazed People " / Horace Andy and Alpha
・" The Catalogue " / Kraftwerk
・" Them Crooked Vultures " / Them Crooked Vultures
・" The Unforgettable Fire (リマスター) " / U2
・" PAST < FUTURE " / 安室奈美恵

旧作
・" Sheer Heart Attack " / Queen ※
・" A Night at the Opera " / Queen ※
・" The Game " / Queen ※

DVD&Blu-ray
・" グラディエーター (Blu-ray) "
・" 交渉人 (Blu-ray) "
・" ブレード・ランナー クロニクル (Blu-ray) "

※は中古商品

音楽8点、映像3点と年末にしてはまあまあの購入。念願のクラフトワークリマスターを
BOXで購入。ゆっくりと聴いていきたいと思います。本当はドイツ語版も欲しい所なのですけど。
さて、00年代は終わり、来月から2010年代に突入です。
eyja / 原田知世
2009年 12月 10日 (木) 21:07 | 編集

" eyja " / 原田知世

 これがあの「カフェオレのCMの人」と同じ人物とは思えないぐらい、音楽的にとても豊かな
作品だ。伊藤ゴロー、鈴木慶一、高橋幸宏、大貫妙子、高木正勝に支えられ作られた前作
"music & me"から高橋幸宏によるpupaを経て、近年の彼女は所詮アイドル/女優を超えた
音楽的開花を遂げている。今作"eyja"のレコーディングはアイスランドでも行い、前作に引き
続き伊藤ゴローがプロデュース、細野晴臣、大貫妙子、いしわたり淳治、ムーム、(ビョー
クを手がけた)ヴァルゲイル・シグルドソンをゲスト陣に。日本でもこれだけの面子を呼べる
人はいないっての。
 さすがアイスランド・レコーディング、その音の鋭さだとか自由度は凄くて、最早オルタナ
ティヴ・ミュージックと言っていいほど。もの悲しげなストリングスのサウンド、構築された
エレクトロニカのサウンドまで飛び出す。何度も言うが、本業は女優だからね、彼女は。でも
アイスランドでレコーディングしたからといって、あの寒々しい音像をそのまま持ってきたと
いう類のアルバムではない。確かにその影響は色濃く出ているのだが、そこに乗せられる日本
語詞と馴染みやすいメロディーによって独特な柔らかさを醸す(しかも作詞は殆ど本人)。
彼女の歌も相変わらず素晴らしくて、ウィスパー・ボイスとサウンドの親和性は抜群。母親に
絵本を読んでもらっているような歌声を聴いていると、自分の原風景を掘り起こされるよう。
 アイスランドへの憧れと、日本人らしい言葉を大事にする感覚が上手く調和した作品。今の
日本の音楽業界を考えると、この自由な音楽はちょっとした奇跡的かもしれない。

★★★★ ( 2009 )

-関連記事-
"floating pupa" / pupa レビュー
Two Phazed People / Horace Andy and Alpha
2009年 12月 06日 (日) 16:39 | 編集

Two Phazed People / Horace Andy and Alpha

 マッシヴ・アタックファンにはお馴染みのホレス・アンディと、元エンジニアにしてマッシ
ヴのレーベルにも参加していたアルファという二組によるコラボレーション・アルバム。この
組み合わせってターゲットがものすごく分かりやすい、「マッシヴ繋がり」で買う人が殆ど
じゃないの?そしてこのアルバム、構想から8年経っているようでそのマイペースさ(仕事の
遅さ)も繋がっているよう。
 素敵なジャケットの前面にもホレス・アンディが出ている通り、内容的にはホレス・アンデ
ィが前面に来ている印象。ホレス・アンディの声はやっぱり唯一無二で、耳の奥に直接音が
響いているような存在感がある。一回聴いたら忘れられず何度聴いても良い、そんなヴォ
ーカルで流石の貫禄。音的には、アルファ名義で見せていた、キラキラとしたエレクトロニ
カの音像って言うのはあることはあるのだが主張はしてなくて、全編に巡らされるのはルーツ
&ダブ・サウンド。アルファ関連でここまで低音部がブンブンいっているアルバムは初めて
じゃないだろうか。やはりホレス・アンディの声に緻密で繊細なエレクトロニカって言うのは
水と油だろうし(全てかき消される気が・・・)、こういうサウンドにしかならないのかな。
重鎮に配慮しているのが見えてくるような気がする。あまり驚きは無いんだけれども、00年
代最後のブリストル・サウンド(この言葉を最近聞かない)ということで、結構楽しめる一枚。

★★★ ( 2009 )
MIKA ( 2009.11.30 )
2009年 12月 02日 (水) 19:20 | 編集
・MIKA @ 新木場 Studio Coast ( 2009.11.30 )



どんなバンドであれ、ライヴという行為(現象)自体は非日常的なものである。何千人、何万人
が集まり、音楽に合わせて踊り、歌う。そんな様子はどう見たって日常には存在しない光景だろ
う。そんな非日常感を凝ったステージセットと演出で完璧なファンタジー世界へと作り上げてし
まったのがこのミカである。宇宙服、ビッグ・ガールと呼ばれる体格の良い女性達、ポップな衣装
(しかも客席に投げてたな)、紙吹雪。それぞれはそこまで目新しいものではないが、相乗効果で
ディズニーランド顔負けの空間になっていた。しかし彼の放つファンタジーがまるでグリム童話の
ような毒々しさを内包していることは、オープニングのスペース・シャトル打ち上げ「失敗」とい
う演出からも分かる。彼のファンタジーは負から始まるからこそ、またそこから昇華するからこそ
力強く、そして感動的なものになるのだ。

そしてパフォーマンスがそのファンタジー空間に負けていないどころか、そこからはみ出すぐらい
のモンスターぶりを発揮。才能というものがここまで客席に訴えかけるライヴは初めてで、歌、客席
とのコミュニケーションの取り方、スター性、どれもがパーフェクト!しかもいちいち自分のMCを翻
訳するほど日本語を喋るし、一体何なんですかこの人は。セットリストも素晴らしく、本編後半
人気曲/アンセムの怒涛の連打には凄すぎてちょっと涙が出そうになってしまった(やはり"We Are
Goldenの合唱は凄いことになっていた)。はっきり言ってライブ・ハウスではもったいない、日本でも
スタジアムに通用するほどのライヴ。是非日本でも人気がもっともっと出てもらいたいものだ。
ゲスト出演した宇多田ヒカル経由で人気出たりしないものだろうか・・・う~ん。

本当にあっという間に時間が過ぎてしまって、20曲近くもやっていたなんて信じられないほど。
で、ライヴ終わってふと頭に浮かんだのは、彼が「まだ2枚しかリリースして無いアーティスト」
であること。ちょっと異常なぐらいの貫禄が備わってる。時期尚早だけれども3rdアルバムの発売
、次回の来日が今から楽しみで仕方ない。

・Set List
01. Relax (Take It Easy)
02. Big Girl (You Are Beautiful)
03. Stuck in the Middle
04. Dr. John
05. Blue Eyes
06. Touches You
07. Pick Up Off The Floor
08. One Foot Boy
09. Blame it on the Girl
10. Happy Ending
11. Let It Snow (with 宇多田ヒカル)
12. Billy Brown
13. I See You
14. Rain
15. Love Today
16. We are Golden

- Encore -
17. Toy Boy
18. Grace Kelly
19. Lollipop
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