Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Celebration / Madonna
2009年 09月 30日 (水) 15:17 | 編集

" Celebration " / Madonna

 マドンナ姐さん初のオールタイム・ベスト。とは言っても彼女の場合、まだまだ現役で頑張りそう
なのでもう2枚ぐらい企画されそうだが。とにかく、30年間音楽業界でトップをひた走り続けている
人のベストと言うだけあって、その密度たるや凄まじいものがある。全曲グットソングであることに
留まらず、時代を語るというか時代そのものになっている。今年はキング・オブ・ポップがいかに
偉大であったか実感させられすぎた年だったが、同じ年にクイーン・オブ・ポップの偉大さも思い
知らされる年になるとは。というかビートルズ・リマスターも含め、20世紀の音楽は本格的に総括
されてきたということなのだろうか。
 マドンナの凄いところは時代に合わせて自らに鍛錬を課していることだろう。その鍛え抜かれ
た筋肉同様、音楽的にも常に革新を図り、そしてそれをポップというフィールドで華を咲かせる。
シンセから、アンビエント、ヒップホップなど、主にクラブ・サウンドを吸収し、常に時代の最先端
を駆け抜けている姿は非常に眩しい。メイクや髪型もまた然りだ。ちなみに自分が一番好きなの
はメイクも含め、"Ray of Light"(ウィリアム・オービットのプロデュースとの相性は素晴らしい。
"Frozen"のPVのマドンナなんて最高に綺麗だし)。新曲"Celebration"もバッチリベストに嵌って
いて、まだまだ止まる気配は無し。これからも時代を駆け抜けちゃってください、姐さん。

( 2009 , Best Of )
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Tummaa / Vladislav Delay
2009年 09月 26日 (土) 11:21 | 編集

" Tummaa " / Vladislav Delay

フィンランド出身、LuomoやUusitaloなどの名義でも活躍するSasu RipattiによるVladislav
Delay。2年ぶり9作目のアルバムということだが、久しぶり感は全くない。パートナーであるAGF
との共作や、最近ではMoritz Von Oswald Trioへの参加など、いたるところで目にしていたの
で。今作を聴いて少し驚いたのが、以前のカオティックな音像がかなり抑制されていること。持
ち前のダブ/エレクトロニック・サウンドは健在なのだが、その上に乗せられるのが金属的なイン
ダストアル・ノイズではなく、パーカッションだったりドラムだったりといったものにシフト。時にはピ
アノも遠くから聴こえるようで(しかも弾いているのはクレイグ・アームストロング師匠なんだなこ
れが)、生音の優しい音像がやたら耳馴染み良い。耳馴染みは良いんだけど、依然として孤独
感や哀愁といったものが感じられて、ただのイージーリスニングになっていないのは流石だなぁ。
ただ、聴いている途中であれ?これディレイ名義だよな、The Dollsとかコラボレーション作品じゃな
いよな?と錯覚することも。間違いなくVladislav Delay印の音が鳴ってはいるんだけど、主張が
ちと足りない気が。他への参加作は良いんだけど、本名義にはもっと高次元を期待してしまう。

★★★ ( 2009 )

-関連記事-
"AGF"
"Whistleblower"レビュー
" Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2009 Japan " / 坂本龍一
2009年 09月 24日 (木) 21:53 | 編集

" Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2009 Japan " / 坂本龍一

 教授の今年の活動に関してはまずオリジナルの"out of noise"があり、自伝があり、「ユリイ
カ」があり、北海道限定シングル"noid"があり、ツアーがあり、その24時間以内配信があり、NHK
-BSでの放送があり、YMOとしてのWORLD HAPPINESSがあったと。最後のひとつ以外熱心に追
いかけていた自分にも驚きだけど、確かに今年の教授の活動は確かにそうさせるぐらいの熱さを
持っていたと思う。で、今作なのだけど正直後の祭りだと思っていて、あまり能動的に聴く気にな
らなかった。なんだけれども、何気なく再生しているとiTunesでの音源との違いに耳を自然と吸い
寄せられてしまって。まず、音が格段に良い(まあ、とりあえず配信だ!っていうのとちゃんと商品
として出されるものに差があるのは当然だが)。さらに、ちゃんとライブCDらしい緊張感や臨場感
も内包していて、数ある他のピアノ作品との違いもある。そして、きっちりと「今」の総括になって
いる・・・やはりこの時期リリースというのは正解なのか。教授さすがです。
 ただ、パッケージに関しては少々不満があって、良くも悪くもコモンズらしい「スタイリッシュ」な
作り。CDが出しにくいのはいつものこと、あまりに簡素なクレジット。せめて、なんでその公演の
その曲を選んだかのぐらいコメントがあっても良かったと思う。500曲以上の中からわずか27曲
を選んだんだからさ。そこに関してはツアーのパンフレットに付いているCDの方が楽しめたかなぁ
、あれは読み物としても面白かったし。今作に関しては純粋に音楽を楽しんで欲しいということな
のだろうか。あとこれだけは言っておきたいのだが、折込ポスターは要らないっ!

( 2009 , Live Recordings )

-関連記事-
北海道限定シングル"nord"レビュー
ryuichi sakamoto playing the piano 2009 -saitama/kawaguchi 042409 レポート
"out of noise"レビュー
The Boy Who Knew Too Much / Mika
2009年 09月 24日 (木) 06:46 | 編集

" The Boy Who Knew Too Much " / Mika

 2ndアルバム。先行シングルである"We Are Golden"を初めて聴いたとき、真っ先に頭に浮か
んだものがある。それはドラクエのレベルアップ時の効果音、「チャラララチャチャッチャーン♪」。
二枚目のジンクスなんてなんのその、ミカはあくまでもミカ流を貫く。気に入ってくれればどうぞ聴
いてくださいなんて甘っちょろい姿勢ではなく、耳をこじ開けでも聴かせようとする楽曲の力強さに
心底感動した。そして彼が一人部屋の中でパンツ一丁で踊りまくるPVも素晴らしくて、私達がポ
ップミュージックに受ける影響を露にするとともに、ミカ自身もまたポップミュージックに影響され、
虜になっていることを高らかに宣言しているようだった(「僕らの未来は希望に満ちている」という
歌詞もらしくて良い)。
 アルバム全編、彼のポップ職人としての才能がこれでもかと咲き溢れている。グルーヴをより強
化し、コーラスワークを強調したサウンドは、1stがデモかと思うほどの隙間の無い鉄壁さ。カラフル
でバラエティに富んだサウンドと、これでもかと美しくて儚いメロディーの相乗効果には当然凄まじ
い高揚感が伴う。「ひとりハイスクール・ミュージカル」でもやってんのかって言うぐらい、聴いててウ
キウキする楽曲が連続するのだ。加えて、ミカの言う「歓喜に満ちた音楽とダークな歌詞という相反
する要素がマジックを生む」という手法が徹底的に実践されている(そういえば前作の"Grace
Kelly"も音楽業界に切れて生まれた曲だったな)。楽しいものは最高に楽しく、悲しいものは泣きた
くなるぐらい悲しく、その振り幅がここまでエモーショナルな音楽を生むのだろう。この爆発力にこそ
ポップ・ミュージックの真髄があり、自分がポップ・ミュージックを聴き続ける(必要とし続ける)理由
がある気がする。
 マイケル・ジャクソンが亡くなった時、気になったのは他のポップ・ミュージックとの落差だった。そ
れは楽曲の優劣という意味ではなく、ポップ・ミュージックとしてのマジックの大きさ―踊りたくなっ
て、泣きたくなるような感覚。実は、その落差が一番小さかったというかほとんど無かったのが、自
分にとってはこのミカで。だからといって次なるキング・オブ・ポップはミカに他ならない!なんて大げ
さな話ではないのだけれど、このミカが真のポップ・ミュージックを体現しているという証明にはなっ
ている、と思う。この時代にもう一人、こういう人が現れたということが本当に嬉しくて仕方が無い。

★★★★★ ( 2009 )

-関連記事-
前作"Life in Cartoon Motion"レビュー
The Prodigy ( 2009.09.20 )
2009年 09月 23日 (水) 00:54 | 編集
The Prodigy -WARRIOR'S DANCE FEST- @ 幕張メッセ ( 2009.09.20 )



一応、フェスという形で開催されている今回の「WARRIOR'S DANCE FEST」。だが、他のアクトに
対する興味の薄さ、そして何より体力的な問題でプロディジーだけを見ることにした。いや、他の
アクトがライブをしている間も会場には居たのだけれど、お酒&ご飯タイムにして駄弁ってたので
・・・飲み屋のBGM的に聴いてしまって申し訳ない。

客のプロディジーへの期待がいかに高まっていたかは一曲目の時点で明らかだった。音楽に没
頭するとはまさにあのことで、凄まじい爆発力をもつ彼らの楽曲に乗せて、体全体で「開放」を表
現する。それは単なる暴れたいという欲求満たすだけのものではなくて。確かにその辺のロック・
バンドよりも数段に激しいモッシュやダイブが繰り広げられる彼らのライブだけれども、良い意味で
物凄くカオティックな空間になっている。縦ノリのロック・ファンもいれば、横ノリで踊り狂うクラバー
もいて、とにかく飛び跳ねる人もいる。本当にプロディジーの音楽が好きだからこその祝祭感が
物凄く心地良かった。客層も老若男女実に様々で(いや、お年寄りはいなかったかな?)、彼ら
のファンベースの層の厚さを物語るようだ。

やはりそれを可能にするのはリアムの天才的なサウンド・プロダクションのおかげ。レイヴ・サウン
ドやロック、ヒップホップなどを見事に構成する緻密さと、それを完全にライブ対応にさせる爆発力。
簡単にカテゴライズさせないその豊かな音楽性は、こういう大型イベントでこそ真価を発揮する、と
いうかそりゃ売れるわと。一時はそのアートフォームがあまりに完成していたばかりに、表現に苦
しんだようだが、現在はそれを乗り越えて余裕や貫禄を感じさせる。まあ残念ながら幕張メッセの
劣悪な音響(しかも前方)ではその全体像を聴きこむことは出来なかったが、生バンドなどを引き
連れより爆発力に特化した音像になっていることでライブとしては大正解。そして音源からは完全
にはみ出すキース&マキシムの存在感。「お前達がウォーリアーだ」、「もっと欲しいか!」、
「("Smack My Bitch Up"のここぞという部分で)座れ」→爆発などなどとにかく煽る、そして自ら
も踊り狂う(マキシムのステップって物凄く映えるよね)。音とパフォーマンスのダブル攻撃で、
こんなの見て盛り上がらない人間がいるのかと・・・。

1時間30分の間、新旧織り交ぜたセットリストだったが、盛り上がらない曲はひとつも無く、
下り続けるジェットコースターのような、はたまたシートベルトの無いスペースシャトルで大気圏
突入!って感じのライブだった。本当にあっという間、無敵のライブアクト。また近いうちに来日
して欲しいな、キースの嫁が日本人なのでそう遠くは無いはず?

-Set List-
01. World's on fire
02. Breathe
03. Omen
04. Thier law
05. Poison
06. Warriors dance
07. Firestarter
08. Run With The Wolves
09. Voodoo people
10. Omen Reprise
11. Invaders must die
12. Diesel Power
13. Smack My Bitch Up
 
- Encore -
14. Take Me To The Hospital
15. Out of Space


-関連記事-
・"Invaders Must Die"レビュー
"Their Law : Singles 1990-2005"レビュー
The Resistance / Muse
2009年 09月 18日 (金) 09:20 | 編集

" The Resistance " / Muse

5thアルバム。ずっとマシューが作りたかったアルバムなんだろうなぁ、という気がする。全編に
渡るコンセプト、組曲を含めたクラシカルな内容、そして何よりもロック的なものとクラシカルなも
のの調和された美学。1stの実力不足からくる焦燥感もあれはあれで味があるけれど(マシュー
はあの頃色んな意味でやんちゃだった)、今作に関しては10年掛けてここへ来たという感慨さえ
沸いてくる。クラシカルな音楽や方法論の導入については少なからず批判があるようだが、自分
は前作の時点で「量的な肥大化は終わった、これは質的な変化だ」と書いた。その意味ではギ
ター・ロックからこの方向へ推し進めていくことは極めて自然なことだと思えるし、現在のミューズ
だからこそ出来る表現だという確信さえある。
 しかし、2ndアルバムの日本盤に「過剰の美学」のコピーをつけた人は今でも偉いと思う。わず
か5文字でまさに!という表現だし、現在でもミューズの本質であるからだ。当時とは表現の方法
は随分と変化しているのだが、過剰という一点においては全く変わっていない。クイーン的な歌唱
とショパンの完コピを何故かくっつけた意味不明な"United States Of Eurasia"、パイプ・
オルガンの響きが神々しいなと思っていたらメタル的な展開を見せる"Unnatural Selection"、
古きよきアメリカ音楽のミューズ的解釈(?)で、若干ディズニー的なファンタジーを見せる"I
Belong to You"、そして終盤の"脱出創世記”三部作(邦題が全体的に素晴らしくダサいのだが、
ミューズ的にはアリなのかな)。全くもって過剰である。だが、以前の過剰さと異なるのは今作が
メンバーによって完全にコントロールされた状態で表現されていることだろう。理知的に、積み重
ねるように、様々な音楽性からヒントを得た今回のミューズは、妙な洗練を帯びている。ハイブリ
ッドな音楽としての完成度を誇っているし、音像がまるで新円のような丸みがあるのだ。だからこ
そ、いくらプログレばりにコンセプチュアルになっていてもキャッチーな感覚を失わないのだろう。
まあ、それによって以前のはみ出すような爆発力と(ロック/メタル的な肉体的表現という意味で
はない)、良い意味でイカれた感じというのは後退しているとは思うが。セルフ・プロデュースには
常に功罪両方が存在するものだ。
 確かに今作は外部の音楽の影響がかなり分かりやすい形で見えてはくるものの、結果的には
ミューズの音楽以外の何者でもない、強烈な個性を見せ付けている。ベッタベタに仰々しくて、
素晴らしくダサくて、怖いものなし。シーンの動向なんて彼らには無縁。ひたすらに自分達の美学
を磨き続けるその姿勢は00年代バンドとしてはやはり破格。しかも自分には今作すら今後のため
の通過点のような気がしてくるから、このバンドのポテンシャルは末恐ろしい。

★★★★☆ ( 2009 )

-関連記事-
・ライヴ盤"H.A.A.R.P. "レビュー
・前作"Black Holes and Revelations"レビュー
Bitte Orca / The Dirty Projectors
2009年 09月 11日 (金) 21:10 | 編集

" Bitte Orca " / The Dirty Projectors

5thアルバム。ブルックリン発、男女6人組(元々はDavid Longstrethのソロ・プロジェクトで、
現在の編成になったのは前作かららしい)であるダーティー・プロジェクターズ。まあブルックリン
といえば現在のUSインディーロックの震源地とも言える場所で、Animal Collective、TV On The
Radio、MGMT、そして今年ではGrizzly Bearなどが注目されている。言わば、「ブルックリンに面
白い音楽あり」とまで言える状況になっているということ。その中でも真打といわれているのが彼
ららしい。とは言うものの、個人的にはあまりブルックリン・シーンというかUSインディー自体、俯
瞰で見られるほど聴いていないので何ともいえないのだけど・・・。だが、今作はシーンだとか
流行といったことは関係なしに、素晴らしいといえる作品だ。

2000年代というディケイドにおいて、ここまで自由と呼べる音楽、自由と感じさせる音楽が存在
することが驚きだ。サイケというのが根幹としてあり、ポスト・ロック、オルタナといったような近年
の硬い音像からフォークやカントリーのような柔らかいルーツ・ミュージックまでを網羅する。しか
もそれが渾然一体になっているというよりはびっくり箱のようで、不意に飛び出す様々な音楽性
は次の曲展開を予想させない(いきなりハードロック的なギターが鳴るのには笑った)。また、男
女のコーラスワークとリズムの相互作用による歪さが気持ちよく、中毒性がある。そして何より凄
いのが、この音楽が途方も無くヘンテコにもかかわらず、難解さに陥っていないことだ。実に無邪
気に、天真爛漫に奏でられているからこその、開放感が備わっている。これが他のバンド達とは
一線を画す所以で、これは宇宙人の仕業か、はたまた突然変異体かっていうぐらいに突き抜けた
表現に思える。まさか、2000年代の終わりになってこんな自由な音楽が出てくるとは予想も
してなくて、度肝を抜かれるとともに、心から喜びを感じる。

★★★★☆ ( 2009 )
090909
2009年 09月 09日 (水) 01:01 | 編集


全ロックファンの皆様(というか全人類の皆様?)、とうとうこの日がやってきますよ!
ビートルズのリマスター発売であります。一部店舗では00:00に発売するらしいです。
そのほかにもイベントなどがあり、盛り上がってますね。自分もステレオ・ボックスを
購入予定です。なかなかの出費ですが、まあリマスター待ちをしていたぐらいですので
人生の必要経費ということで(笑)

で、14枚という多い枚数なので保管場所には非常に困るところなのです。ボックスは
どうせラックに入らないだろうし、かといってボックスを物置に入れてCD一枚一枚を
ラックに収めるのはもったいない!タワレコに一万円するCD入れみたいなのが売って
ましたが、ケースに1万は払えない・・・。ということで自分はこんな保管方法を検討中。



いわゆるウォールポケットというやつですね。壁に掛けられて、15枚のポケットが
ついているタイプです。ビニールで少々安っぽいのが気になりますが(実際に1800
円と安い)、ビートルズの歴史をバン!と一目で見られるのは良いなぁと。
まあ、あとジャケットが面陳でインテリア的にも良い感じかと。皆様もいかがでしょう?

もちろん音源も非常に楽しみですね。自分は後期が好きで、「リボルバー」が一番好き
なのでそれから聴き始めようかなと。下半期はビートルズ三昧になりそうです。
Box Emotions / Superfly
2009年 09月 02日 (水) 22:25 | 編集

" Box Emotions " / Superfly

2ndアルバム。まるでスキップしているような、余裕綽々の第二歩である。プレッシャーなど微塵
も感じさせない高クオリティーな楽曲の連続、貫禄さえ感じさせる越智志帆の歌声。そして、1st
よりもゴージャスに、マッシヴにアレンジされたことでより全方位なアーティストへと変貌している。
「60、70年代ロックの現代的ポップス解釈」というニッチなところではなく、より広範囲で高い機能
性を持つポップ/ロックスとして受けいられるだろう。そこに一抹の寂しさを覚えるだとか、ポップな
のはカッコ良くないだと言うのは野暮ってもんだろう。確かに自分も前作なら"i spy i spy"、"マニ
フェスト"が好きだし、前作のときに「コンセプト・アルバムを作ってみても良い」なんて書いたりした
ものだが、この歌を現時点でそんなところへ収めとくのはもったいない。既に彼らはZeppではなく
武道館やドームなのだ。今作の煌びやかさを前にすると、渋くて唸るような楽曲なんてもっと年取
ってからやりゃいいじゃんと思えるのは彼らに対する贔屓目からくるのだろうか。インパクト絶大で
あった1st然り、よりカラフルになった今作然り、非常に堅実に、正しい道を進んでいる。
ただ、そんな真面目さが裏目に出ているのが歌詞の部分で、20代の女の子の気持ちを素直に
歌うのは良いが、少々凡庸すぎる気が。時折入ってくるギターの音色にオッと思うように、もう少
しドキッとするようなフレーズなんていうのを入れてみても良かったかもしれない(基本的に越智
志帆って言う人が素直な人だと思うので、あまりその気は無いのかもしれないが)。
もう「破格の新人」では無い、何万人もの視線と期待に答える存在として仁王立ちしている。
これは安心感なんてやわなものではなくて、早くも次への渇望へと変わる。今後の展望がます
ます楽しみだ。

★★★★ ( 2009 )
Riceboy Sleeps / Jonsi & Alex
2009年 09月 02日 (水) 11:16 | 編集

" Riceboy Sleeps " / Jonsi & Alex

シガー・ロスのヨンシーと彼のパートナーであるアレックス(男性)によるアルバム。アレックス
が"Takk"のヴィジュアルなどを手がけた人であるが、音楽も出来るとは知らなかった。とは言
っても、ヨンシーのソロという側面が強い今作。奏でられるのは想像とはあまり違わない、やは
りアイスランドの音楽である。なんとなく、"Takk"のイントロを推し進めた作風と言えるだろうか。
ビートを廃し、アンビエントに更に近づいていて、ひたすらにピュアで自然を喚起させる。また、
不意に振ってくるメロディーが、ただただ綺麗で心が洗われるよう。ロマンチックとすら言えるそ
の音を聴いているだけで、アイスランドへの憧れが自然と増幅されてしまう。シガー・ロスやビョー
クなどを聴いていて毎回思うのだが、アイスランドの音楽って言うのは何でこんなにも美しいん
だろうか。彼らの音楽って土着的な表現の極みのような気さえしてくる。
ただ、シガー・ロスとは違うのが、全編アコースティックで、音が寄り添うように優しいということ。
シガー・ロスが、現実に抵抗するノイズとして、厳しさを伝えていたのに比べると、やはり恋人同
士で作られた作品らしい幸せな感情が前面に出てきているような。良い意味で仕掛けの無い、
極上のアンビエント作品。夏は暑さを忘れ、冬には暖炉の前のような温かみを感じることが
出来るだろう。

★★★☆ ( 2009 )
2009年8月の購入記録
2009年 09月 02日 (水) 10:21 | 編集
2009年8月の購入記録

☆はサンプル
※は中古商品

新作
・" Pox On The Pioneers " / Andrew Weatherall
・" Ambivalence Avenue " / Bibio
・" Working On A Dream " / Bruce Springsteen ☆
・" Sounds Of The Universe " / Depeche Mode ☆
・" Bitte Orca " / The Dirty Projectors
・" Hyde " / Hyde ☆
・" Riceboy Sleeps " / Jonsi & Alex
・" No more stories Are told today I'm sorry They washed away No more stories The world is grey I'm tired Let's wash away " / Mew
・" Street Sweeper Social Club " / Street Sweeper Social Club
・" Lifeboats and Follies " / Tommy Guerrero
・" I Love Unicorn. Fan Best " / ユニコーン ☆

旧作
・" Things Falling Apart " / Nine Inch Nails ※
・" Original Soundtrack 1 " / Passengers ※
・" Ten (Legacy Edition) " / Pearl Jam ※
・" Vs. " / Pearl Jam ※
・" Pearl Jam " / Pearl Jam ※
・" World Citizen -i won't be disappointed- " / ryuichi sakamoto + david sylvian ※
・" The Swell Season " / The Swell Season

ダウンロード
・" Callin' (Single) " / Dragon Ash
・" The Fixer (Single) " / Pearl Jam
・"Good Day Adidas Original Remix By DJ FUMIYA (Single) " / Rip Slyme

音楽18点、ダウンロード3点と数は中々ですが、サンプルと中古が多いため値段は
あんまり。いまさらながらパール・ジャムに嵌ってしまい、過去作を集め始めました。
新作も出るようなので楽しみですね。9月はビートルズなど、かなりのリリースラッシュ
なので心して掛かりたいと思います。ミューズとミカが楽しみすぎる!
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