Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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Sigur Ros ( 2008.10.26 )
2008年 10月 28日 (火) 15:07 | 編集
・Sigur Ros @ 東京国際フォーラム ホールA ( 2008.10.26 )



ライヴをじっくり見るということに関して、恐らく東京では国際フォーラム以上
の場所は無いと思う。席はあるし、ちゃんと傾斜もつけられているし、ステージ
から遠くないし。他にも色々ライヴを行う場所はあるけれど、本当にここは
見やすい。音響とかそういうことは抜きにして。

見やすいということは演者としては一挙一動全て見られてしまうということだ。
ノリとか雰囲気とかでは誤魔化せない、アーティストとしての本質を見られて
しまう。だからこの日のシガー・ロスが明らかに不調だったことは観客のほと
んどが分かったんじゃないだろうか。バンド自体不調だったが、特に辛そう
だったのはヴォーカルのヨンシー。ファルセットは上手く出ないし、咳き込むし、
表情から辛さも伝わってきて、見ていて可愛そうになるほど。

それで最後まで続いてたら非難轟々だが、嬉しいことにそうではなかった。
具体的にどの曲からか分からないが(たぶんMed Blodnasir)、ヨンシーの
「今日は風邪で声が最悪なんだ。良かったら一緒に歌ってくれないかな」
というMCの後からは凄かった。劇的に調子が良くなると言うわけでは無かっ
たが、良い意味での開き直りが感じられた。「風邪だし、今日最後だから
やり切っちゃえー!」と思ったのかどうかは分からないが、開き直りからくる
気迫というものが見られ、楽曲に命が吹き込まれたかのようで、鳥肌と
感動が止まらなかった。その際に頑張ったのはドラムのオーリー。正直
シガー・ロスの楽曲でドラムを気にして聴いたことは無かったのだが、あれ?
こんなにパワフルなドラムだったっけ?と思うほど力強いドラミングで他の
3人を導いていた。ライブDVDを見てもそんなに感じなかったのに。やはり
生で見なければ分からないこともあるんだなぁ。そのクライマックスが
新作の1曲目"Gobbledigook"。会場がほぼ全員立ち上がって、手拍子
をしていたということもあって、それまでの空気を払拭するポジティヴな
雰囲気が漂っていた。

結果的には大満足のライヴ。美しさと内包する熱、それをしなやかに柔らか
に表現するシガー・ロスの音楽はやはり素晴らしい。次は、絶好調の状態で
夜空の下で体感したいな。

- Set List -
01. Heysatan
02. All Alright
03. Glosoli
04. Ny Batteri
05. Fljotavik
06. Vid Spilum Endalaust
07. Hoppipolla
08 .Med Blodnasir
09. Inni Mer Syngur Vitleysingur
10. Saglopur
11. Festival
12. Gobbledigook

( Encore )
13. Svefn-G-Englar
14. Popplagid
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Love & Hate / RIP SLYME
2008年 10月 24日 (金) 16:30 | 編集

Love & Hate / RIP SLYME

オンエアされていたもののリリースされていなかったリップの新曲が、何故か
このタイミングでの配信開始。でもこれが素晴らしい。何で"太陽とビキニ"じゃ
なくてこっちをシングルとしてリリースしなかったのかと思うほど。というのも自
分的にはカップリングを含めて"太陽とビキニ"は結構疑問が残るシングルで、
リップは何処へ向かっているんだ?とちょっと考えてしまったので。完璧な歌モ
ノ路線、トラックも凡庸で、リップらしくないというか、リップがやる必要が無いな
~これと。でも今回の"Love & Hate"は、"黄昏サラウンド"と同系の「生音系メ
ロウチューン」でまさにリップらしい空気感を内包した曲になっている。また、こ
の曲には余計な気負いと言うものが良い意味で感じられなく、シンプルな構成
になっているので何回リピートしても大丈夫。例えれば、肉ではなくサラダでも
なく、お茶に等しく、何倍飲んでもお腹いっぱいにならない感じ。ただやはりPES
が完璧フック担当だったり、SUがラップをしていなかったりと、課題は残る。
"FUNFAIR"がものすごく良いアルバムだったので、次にも期待したいがまだ
要素は出揃ってないのかな。でも今作がリップにしか成し得ない「リップ流
ヒップホップ」をささやかに体現する素敵な曲なのでしばらくこれだけで良い。

( 2008, Single )
Uphill City / I Am Robot and Proud
2008年 10月 21日 (火) 15:59 | 編集

" Uphill City " / I Am Robot and Proud

エレクトロニカっていうジャンルが既に革新では無くなっている現在、定着か
衰退かどちらに向かっているかは分からないけれど、とりあえず淘汰は確実
に起きていると思う。でも毎年確実に良い作品が出てきていると思うので、
どちらかと言えばシーンはより健全な方向へ向かっているのでは無いだろうか。
そこで残っているもの、未だ聴かれているものは何なのかを考えると、「感情」
がキーなのかもしれない。機械を操作すればいくらでも曲が出来るとは言った
って、やはり無味乾燥な音楽に感動は覚えない。ロックやその他のジャンルの
音では表現し得ない音で、如何に情緒や懐かしさ、狂気など様々な感情を出す
かそこが重要。エイフェックス・ツイン、フェネス、などに自分が強烈に惹かれて
いる理由もそこにあると思う。そこで今作―カナダ在住の中国人ショウハン・リー
ムのソロ・ユニット、アイ・アム・ロボット・アンド・プラウドの4thアルバム―だが、
まさに感情のアルバムである。「フワフワ」だったり「ピコピコ」など何とも可愛ら
しい形容詞が似合うその音が示すのは、懐かしさや暖かさ、そして(半径5mの)
幸福感。毎回基本的な路線変更は無いが、それが退屈に繋がらないのは、ク
オリティーの高さと、お家芸とも呼べる独自性が備わっているからこそ。あと、
比較的生音が増えている気がするからか、この音楽が普通のポップスとして響
いているような思いすら沸いてくる。これはpupaの作品でも思ったし、書いたこと
だが、時代がそちらに向かっているのかな。こうなってくると、ただ機械を弄くれば
良かった時代と比べて表現するのが難しくなっているのかもしれないが、彼の
音楽と言うのはお手本になるのかもしれない。

★★★★☆ ( 2008 )
Nattura ( feat. Thom Yorke )/ Bjork
2008年 10月 21日 (火) 07:42 | 編集
bjork_nattura.jpg
Nattura ( feat. Thom Yorke )/ Bjork

10/20から配信開始のビョークのシングル。自身主演の映画"ダンサー・イン・
ザ・ダーク"のサントラ盤"セルマ・ソングス"に収録されていた"アイヴ・シーン・
イット・オール”以来となるトム・ヨークとのコラボ。「コーラスで参加」となっていた
ので若干話題先行だろうなという予感がしていたが、その通り。ぶっちゃけ言わ
れないとトムとは分からない、もしくは言われても分からないぐらいの背後霊ぶり
。というかサンプリングじゃないのこれ?なんて贅沢なトム・ヨークの使い方なんだ
ろう。まあでも何回か聴いているとコーラスが薄気味悪さとかおどろおどろしさを
演出しているような気もしてきたりするのだが。楽曲としては、"ヴォルタ"よりも更
にアグレッシヴなビートに負けない気迫で歌うビョークを見て、これだよこれ!、と。
"ヴォルタ"の楽曲よりもカッコ良いんじゃないかな。"Nattura"はアイスランド語で
“自然”という意味を持つようで、確かにこの大きさと攻撃性は自然の脅威とも言え
る出来。結局、コラボ云々というよりビョークの新曲として印象に残った。トム・ヨーク
の他にはマシュー・ハーバートがシンセとベースで、ライトニング・ボルトのブライアン
・チッペンデールがドラムで、マーク・ベル(LFO)がエレクトロニック・ビーツでそれぞ
れ参加。現在iTunesで配信中。

( 2008 , Single )
Journey to the West / Monkey
2008年 10月 19日 (日) 09:40 | 編集

Journey to the West / Monkey

この「猿」という文字と、いぶかしげにこちらを見る文字通り猿のドアップだけでは
なんのこっちゃ分からないと思うので、以下HMVの商品説明を抜粋。

ブラーのデーモン・アルバーンと、「Tank Girl」の作者であるコミック・アーティスト、
ジェイミー・ヒューレットがゴリラズの次に始動させた新プロジェクト=モンキーの作品
が遂にリリース!2007年に英マンチェスター・インターナショナル・フェスティヴァルで
初演された“西遊記”をテーマとしたサーカス・オペラ「Journey To The West」を基盤
に制作したのがこのアルバム。何度も中国へ渡りインスピレーションを受けた2人は
現地のミュージシャン総勢100名以上とレコーディングを行い中国の様々な楽器の音
色をサンプリング。中国の音楽家と会って伝統音楽についても学び、典型的な五音
音階を忠実に守って曲を作ったりと、結果正統派な中国のアレンジとエレクトロニック
な要素も入った作品となったとのことです!


要はデーモンの現在の興味と錆びない音楽的才能を堪能できると言うわけ。ゴリラズ
ではヒップホップやダブを独自のポップスへと昇華、アフリカ・マリの現地ミュージシャン
とセッションした"Mali Music"などブラー以外の活動で色々と興味深いものを表現して
きたデーモンだけど、今度は中国。またこれが、なかなか面白い。日本人でも耳にした
ことあるようなザ・中国的な音楽に、エレクトロが足されていくというモノ。教授とかもや
ってた気がするけど、ここまで全編っていうのはあんまり無いのでは(Japanの"Tin
Drum"とかも中国風だったけど今作とは趣向が違う気がするし)。何でも土足で踏み込
んでいくような音楽的探究心がオッサンになっても失われないというのは素晴らしいと
思う。とは言っても今作はあくまでも舞台音楽なので覚悟して聴くべし。基本的に歌モノ
ではないし、2分前後の曲が22曲あるというポップスとは違うもの。猿なのでゴリラとは
大きく異なるということだ。デーモンの音楽が好きな自分としては作品化してくれただけ
ありがたいと思うが、欲を言えばちょっとは歌を聴かせてくれ、と。ゴリラズ名義の"Hong
Kong"がかなり素晴らしかっただけに、現在の素晴らしい歌声と独自のポップス解釈を
期待していたと言うのが本音。まあそれは今後に大いに期待。冗談でもなんでもなく
現在最も優れいている音楽家の一人だと思っているので。

★★★☆ ( 2008 )

-関連ページ-
公式特設ページ
Our Long Road Home / Taproot
2008年 10月 19日 (日) 01:05 | 編集

" Our Long Road Home " / Taproot

4thアルバム。きっと日本では「あーそういえばそんなバンドいたねー」的なバンドに
なっているであろうタップルート(というかそもそも知らない?)。本国でもメジャー離脱
という状況になっていてヘヴィーロック全盛だったときよりかは萎んでいる様子。だが
自分のようなヘヴィロック直撃世代(勝手にそう呼んでいる)だったり、前作の完成度
に度肝を抜かれたような人とってはまだまだ注目の対象になっている。同じ時期にブ
レイクしたインキュバス、リンキン・パーク、リンプ・ビズキットなどがヘヴィ・ロックに囚
われない自由な音楽性を目指して行ったのに対して(リンプに関しては最早何やって
いるか分からないけど・・・)、タップルートは実に忠実にヘヴィ・ロックをやり続けている。
今作も一曲目からぶち切れ・シャウトが響く直情的なヘヴィ・ロックの連続。感情たっぷ
りのステファンの熱のこもったヴォーカルを聴いているだけで清々しさすら感じる。そして
初の(?)インスト曲"Stethoscope"を過ぎるとステファンの激しい一面だけでなく美
声を堪能できる「静」の楽曲へ。楽曲群で色が変わるという、アルバム通してかなり分
かりやすい構造をしている。だがこれが今作の強みにも弱みにもなっていると思うのだ。
前作の楽曲と言うのは「動」から「静」へのシフトを一楽曲の中でやっていた。クールな
歌声を響かせながらも、演奏が高まっていくにつれて「ここぞ!」というタイミングで激情
へと移行。それによって動、静両者をより引き立たせ、またその両極端を一楽曲の中で
容易く行き来するステファンのヴォーカルの凄みを表現していた。今作にはそれが無く、
楽曲がバンド最大の強みであるヴォーカルの能力を生かしきれないという結果を招いて
いて残念。もっと簡単に言えば、今作の楽曲はほとんどどこかで聴いたことあるような
楽曲ばかりなのだ。ヘヴィ・ロックを続けている姿勢は評価したいものの、やはりそれ
だけでは足りないことを感じたアルバム。

★★★ ( 2008 )

-関連ページ-
"Our Long Road Home"特設ブログ ( 公式 )
"Blue-Sky Research"(前作)レビュー
ライヴあれこれ
2008年 10月 15日 (水) 06:51 | 編集
気になっている今後のライヴを自分のためにメモっていきます ご紹介します。
ドウゾ。ちなみに東京公演及び関東でのライヴのみなので悪しからず。

・Sigur Ros ( 10/26(日) 東京 国際フォーラム・ホールA )
これはチケ確保済み。もうこれは外せない。まだ新作のレビューすら出来てないけど
ちゃんと現在のシガーロスを見てきたい。その新作だけど、今までのシガーロスより
はかなり聴きやすいと思うけど、自分には逆に難解というか。何回聴いても色々な
解釈が出てきて。多分、ライヴ・レポートと一緒にレビューを書く。あくまでも予定で。

・The Music ( 11/9 (日) 新木場STUDIO COAST )
単独も行きたいけれど、やはりフェスで見たいなこのバンドは。恐らく行かない。
じゃあ何で書いたのかって言う話だけど。

・RIP SLYME ( 11/13 (木) ZEPP TOKYO )
これもチケ確保済み。去年のROCK IN JAPAN FES.で見たのだけれど
時間が短く一面的にしか彼らを見られなかったのでちゃんと見たかった。
今回ライヴハウスで見られるので嬉しい限り。いつも大きい会場が多い
からね。でも女の子ばっかりらしいから心配(笑)

・COUNTDOWN JAPAN ( 12/30 幕張メッセ )
行ったことも無ければ、注目もしてなかったこのイベント。Superfly
とSBKが出るしそのほかにも、ZAZEN BOYS、エレファントカシマシなど
が出るということで、この日だけ行きたいな、と。あと年末も年末で
こんな日程でライヴに行ったことないので、それも楽しそうだな、と。
でもチケット取れるかな?人気有りそうだしね。

・MOGWAI ( 1/11 (日) 新木場STUDIO COAST )
一昨年一度見たモグワイ。新作を未だ一回も聴いていないというか封も開けてない
状態なのでまだ迷い中。その間にチケットなくなりそう。あと新木場というのが何とも。
音はいいのだけど如何せん遠い。駅の近くに何も無いし。誘われたら行こうかな。

・Coldplay ( 2/12 (木)さいたまスーパーアリーナ )
これは結構是が非でも行きたい感じ。何よりコールドプレイを未見だって言う
ことと、やはり音楽的に素晴らしいと思うので。会場もコールドプレイの現在の
スケールを考えると当然かと。ただ1dayっていうのは無理が無いか?チケット
相当殺到することが予想される。

・Travis ( 2/27 (金) 国際フォーラム・ホールA )
フォーラムって何となく違う感じがしなくも無いけど、合っていると言えば合っている
かな?これは結構行きたいかも。行ったら行ったで絶対感動すると思うし。
でもこれも例に漏れず新作をちゃんと聴いていない。

・Beck ( 3/24 (火) / 3/25 (水) NHK ホール )
平日、そしてNHKホールとかなり微妙な感じだけど新作好きなので見たい。
でも前回Zeppでのライヴが雰囲気良かったので、今回それに勝るかが微妙。

あと気になるのは公演延期になったFEEDERのライヴがいつになるのかということ。
もうチケットも発券してたのにな~。しかも準備もしてただけに残念。あとレディへ
と被ってて断腸の思いでフィーダー選んだのに・・・レディへ行けたじゃん!(笑)
Dig Out Your Soul / Oasis
2008年 10月 10日 (金) 16:31 | 編集

" Dig Out Your Soul " / Oasis

7thアルバム。不評な4thアルバムからオアシスが取り組んでいた問題として2つ
のことがある。それは脱一辺倒/ワンマン体制とグルーヴの獲得だ。初期のオアシ
スは紛れも無くノエルのバンドだった。ノエルが最高の曲を書き、ノエルのギターが
鳴っていればそれだけでロック足りえた。でもそればかり求められる状況を憂いたノ
エルは少しずつ、少しずつ他のメンバーにも曲を書かせ、シングアロングのザ・オア
シス的な曲を排してきた(もちろん"ライラ"みたいなのもあるが)。それがやっと実を
結んだのが今作。もう初期とは比較できないぐらい別の音になっていて、オアシスの
バンド変革も進んだのだなぁという感慨さえ沸いてくる。まず分かるのが大幅なサイ
ケデリックの導入。イヤフォンで聴くとオアシスのアルバムなのに(失礼)、実に様々
なサウンドが鳴っている事が分かる。サビでの爆発!的なことも無くひたすらに渋い
メロディーが続く。確かにノエルの言うとおり「聴く音楽ではなく体感する音楽」には
なっている。

でも果たしてこれが黄金期の再来と言われるかと言うと首を傾げてしまう。色々な
楽器が鳴っているとは言ってもあくまでもエッセンス。基本的にメインで鳴っているの
はギターかキーボードの一つの音で、複合的に音が重なり合うという感じではない。
メロディーに関してもサビ以外は、基本的にはオアシス的なメロディーだと思うし。そ
してスルメと言われているけど、そこまで深みのある音楽とも思えない。いや、もちろ
ん、よく出来たロック・アルバムだとは思うのだけど、オアシスにはもっと上を目指し
て欲しかった。というのは美しいメロディーと実験性の融合。もっと言えばそれをスタ
ジアム・ロックに出来るような勢い。例えばU2の"アクトン・ベイビー"やビートルズの
"リボルバー"のような。せっかく他のバンドマンたちが逆立ちしても成り得ない最強
のメロディーメイカーがいるのだから、オアシスにこそそんな理想的な着地点を狙って
欲しかったというのが正直なところ。ノエルがアルバムで一息つけるという、リアム
作曲のこの上なく美しいメロディーが響く"アイム・アウタ・タイム"が一番輝くって
言うのは、つまりそういうことだ。まあ兄弟に言わせれば「ファック・オフ」なのかも
しれないが。

★★★☆ ( 2008 )
The Eraser RMXS / Thom Yorke
2008年 10月 08日 (水) 15:37 | 編集

" The Eraser RMXS " / Thom Yorke

延期に次ぐ延期の後届けられた本作、"ジ・イレイザー・リミキシーズ"その名の通り
レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークのソロアルバム"ジ・イレイザー"のリミックス
アルバムである。まず、ジャケットが非常に豪華。基本的にオリジナルと構造は変わ
らないのだけど、内側まで金メッキで覆われている(HMVによると「10パネル ゴールド
・フォイル仕様」というらしい)。確かに手が込んでるなと感心したが、恐らくこの生産の
ために発売が遅れたのだなということを想像すると・・・う~んそこまでする必要あった
のか?そして、今作はレコード会社お得意の日本オリジナル企画盤ということらしい。
インターネットで世界のCDが輸入できる、又はダウンロードできる、そういう時代にこう
いう手法は効果あるのだろうか。ちょっと疑問。また、根本的なことを言ってしまうと、
トム・ヨークのソロってリミックスするほど音源として面白かったか?ということ。勿論、
これは曲が良くないと言う話ではない。リミックス=再構築するほど表現に富んでいた
のかということだ。トムのソロは良くも悪くも、一人でコツコツためた曲をシンプルなまま
放出したパーソナルなものだった。もっと言えばかなり高度な宅録音源みたいなもの。
実際にリミックスを聴いてみても原曲のイメージを引きずり過ぎててあんまり面白くない。
たぶんリミックスする人が一番困る類の音源だったのではなかろうか。これだったら
"Exit Music (Songs With Radio Heads)"のようなぶっ壊すことから始まっているような
リミックス(正確に言えばトリビュート)の方が遥に面白い。ジャケットの豪華さに内容
が負けていると感じざるを得ないリミックスアルバム。

★★☆ ( 2008 )
Radiohead ( 2008.10.04)
2008年 10月 08日 (水) 01:06 | 編集
Radiohead @ さいたまスーパーアリーナ ( 2008.10.04)

radiohead_2008.jpg

ついに、ついに高校生の時からずっと生で体感したかったレディオヘッドを見てきた!
でもあまりにも聴きすぎ、そしてライヴ映像を見すぎたせいか、実際に見たという感覚
はあまり無く終わった今も夢心地。だから真面目にレポ書けって言われても困る
感じ(笑)でもまぁ覚えている範囲で頑張って書こう。ドウゾ。

Modeselektor ( Opening Act )
新作にトムが参加していたりと、前座になるのも納得。でもレディオヘッドの前座にして
はあまりにも没個性的だと感じた。上モノの使い方は結構好みというか、トムも好きそう
だなーなんて思ったけど、なぜダンスビートになってしまうんだろうか。聴かせるにも
踊らせるにもどっちつかず、言い換えれば中途半端な印象を持った。映像の使い方も
全く真新しいものではなかったし。出るところにでればかなり盛り上がりそうだけど、
今回の前座は苦戦したのではないだろうか。

Radiohead
今回のレディオヘッドのツアーは欧米も含め、日毎にセットリストが大きく異なることは
知っていたのでこの日はどういうセットリストで来るのかと楽しみだった。で、結果から
言えば「イン・レインボウズ祭り」だった、と。イン・レインボウズの曲は全てやっているし、
2枚目のディスクの楽曲もやっている。バンドのライヴとしては基本的に最新曲は全部
やってほしい、現在のモードをちゃんと示して欲しいと言うのが、自分の見方なのでこ
れはかなり嬉しかった。とはいえ、10/5はベスト的なセットリストだったようでそれは
それで見たかったのだけど(笑) (だってFake Plastic Treesやってんじゃん!)

で、イン・レインボウズの楽曲を沢山やったことに当たって、非常に強く感じたのは、
レディオヘッドの楽曲と言うのは実に様々な感情と側面を持っているということ。ライヴ
ではそれが浮き彫りになっていたと思う。OK COMPUTER期の焦燥感、KID A
/Amnesiac期のの浮遊感と絶望感、そしてIn Rainbowsの落ち着きと確かさ。全て
がレディオヘッドの魅力なのだと再確認した。昔「レディオヘッドの音楽には全てがある」
なんて文章を見たことがあったけど、そこまで大げさじゃないにしろ、本当に表現豊かな
バンドだ。特にキタのは、冒頭の三連発の沸点に達した盛り上がり、"Nude"の超名曲
っぷり、"Idioteque"の大化け(映像で幾度と無く見ていたけど)、"Paranoid Android "
のとてつもない恐ろしさなどなど。書き出せば止まらないぐらい見所は多かった。

そして、その表現の多様さに対応させるように照明の多様さも今回のツアーの見所。
全曲分のパターンがあるんじゃないかというぐらい、曲ごとにその姿を変える照明。
もちろん曲の世界観とバッチリ嵌ってて、近くで見ようが遠くで見ようが関係無し
と思えるぐらい、その照明だけで表現が成り立っていた。レディオヘッドが音楽において
技術と共に歩んできたバンドであることは間違いないと思うが、こういったステージ上
の演出においても技術とは切り離せないバンドであるといえる。きっと次のステージも
また、こちらの度肝を抜くに違いない。

最後に、感想を一言で表せば「全然見足りない」ということ。無理してでも他の公演の
チケットを取ればよかったと思わせるぐらい充実したライヴだった。でも、ずっと見たか
ったバンドを最高の状態で一日でも見られただけでも大満足!贅沢は言えない。

- Set List -
01. 15 Step
02. There There
03. The National Anthem
04. Lucky
05. All I Need
06. Nude
07. Where I End and You Begin
08. The Gloaming
09. Weird Fishes/Arpeggi
10. Videotape
11. Talk Show Host
12. Faust Arp
13. Jigsaw Falling Into Place
14. Idioteque
15. Climing Up The Walls
16. Exit Music ( For A Film )
17. Bodysnatchers

- Encore -
18. House of Cards
19. Bangers'n'mash
20. Paranoid Android
21. Dollars & Cents
22. Street Spirit

-Encore 2 -
23. Cymbal Rush
24. Reckener
25. Everything In Its Right Place
2008年9月の購入記録
2008年 10月 02日 (木) 19:39 | 編集
2008年09月の購入記録です。最近月日が経つのが早く感じます。

新作
・" Cover Your Heart/The Anvil Pants Odyssey " / Black Light Burns
・" Conor Oberst " / Conor Oberst
・" Seven Lives Many Faces " / Enigma
・" Uphill City " / I Am Robot And Proud
・" Death Magnetic " / Metallica
・" The Hawk Is Howling " / Mogwai
・" Journey To The West " / Monkey
・" MTV Unplugged In New York (SHM-CD) " / Nirvana
・" Dig Out Your Soul " / Oasis
・" In Rainbows : Special Edition (TSUTAYA限定) " / Radiohead
・" Elegy Train (Single) " / SBK
・" Our Long Road Home " / Taproot
・" The Eraser RMXS " / Thom Yorke
・" Ode To J.Smith " / Travis
・" Dear Science " / TV On The Radio
・" Forth " / The Verve


旧作
・" Join With Us " / The Feeling ☆
・" Catch/Spring Summer Autumn Winter " / I Am Robot And Proud
・" The Electricity In Your House Wants To Sing " / I Am Robot And Proud
・" Konk " / The Kooks ☆
・" Hard Candy " / Madonna ☆
・" I Loved Yesterday " / YUI ☆
・" Smooth Jazz 3 " / Various Artists ☆

Blu-ray & DVD
・" The Battle Of Mexico City " / Rage Against The Machine

☆はサンプル
※は中古商品

CD23点、DVD1点。新作多めです。9月はやはりまた新作が多くなります。
11月まで新作多くなるんですよね。でもほとんど聴けてないです・・・マズイ。
今月は頑張ってレビュー月間にしましょうかね。どれぐらい出来るかわかりませんが。
Forth / The Verve
2008年 10月 02日 (木) 19:11 | 編集
theverve_forth.jpg
" Forth " / The Verve

4thアルバム。去年から続いていると思われる再結成ブーム。レイジやマイブラ、
ジザメリ、スマパン、クーラ・シェイカーなど主に90年代に活躍したバンドが次々と
再結成を果たしている。もちろん再結成自体は世界中で喜ばれてはいるものの、
発表した新作が以前と同じ水準で賞賛されているバンドは少ない。またはライヴ
活動を主軸にして新作を発表しないバンドも多い。これらから分かるのは再結成
バンドが「前へ進む」のが如何に困難かを示している。そりゃあ何年も一緒に作品
を作ってこなかったメンバーと再会したすぐ後に作品を結晶化するというのは難し
いだろう。例えるなら、同窓会で流れるあの若干気まずい空気感か(規模も責任も
天と地の差だが)。人は数年会ってないだけで、以前のようには戻れなくなる。
だがしかし、今作でヴァーヴが示しているのはタイトル通り紛れも無く「前進」だ。

まず分かるのはサウンドを支配するのが初期に見られたノイズサウンドやサイケサウ
ンドだということ。世界的に評価された前作"アーバン・ヒムズ"に見られたシンガロング
系の作品では無い。再結成なのに一切媚びてないのだ。「音楽を楽しむために再結成
した」と語るリチャード・アシュクロフトの言葉は本当だろう。更に、単なる焼き直しになっ
てないのは、今作のサウンドが、ノイズが内に塞ぎこむようにしてではなく、落ち着きと
確かさを以って奏でられているからだろう。ニックのギターは幻想的かつ結構ぶっ飛んで
いるのだが、体に染み渡るように優しく鳴る。リチャードのヴォーカルも渋みが増していて
今作のサウンドにバッチリ嵌っている。自分達らしさを提示しながらもリスナーを選ばない
音楽性、再結成と言えども紛れもなく前進を示す新作、年輪がしっかりと見える円熟した
世界観・・・とかなり完璧に近い着地点ではないだろうか。2000年代のバンドたちは彼ら
を見て喜ぶと共に心の中では青ざめているに違いない。再結成でここまで時代にとって
有効な音楽をやられては太刀打ちできないと。

★★★★☆ ( 2008 )
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