Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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NEXUS4 / SHINE / L'Arc-en-Ciel
2008年 08月 30日 (土) 02:17 | 編集
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" NEXUS4 / SHINE " / L'Arc-en-Ciel

33thシングル。"Kiss"の時のインタビューでkenが「このアルバムで鳴っている全て
の音が好き」というようなことを言っていたと思うが、確かにあのアルバムの音は個々
が主張しているにも関わらず互いをかき消すことなく生彩さを保った素晴らしいものだ
った。トータリティやコンセプトと言うよりも、楽曲第一主義的なものが貫かれていたと
も言える。今作もその延長線上にあると思う。現在のhydeの歌声が凄まじいのは当然
として(15周年ライヴ以来ずっと上手いんだよなぁ、逆にどうしたんだろうか)、他のパ
ートが奏でる音も心地良い。"Nexus 4"が疾走感や勢いというものを眩しいぐらいの明
るさ表現したラルクの中では割と珍しい楽曲だとしたら、"SHINE"はラルクが昔から持
ち合わせてきた妖艶さや煌びやかさを現在のモードで表現した楽曲。hydeらしからな
ぬ極めて直線的な歌詞が弾ける前者も面白いとは思うが、やはり軍配が上がるのは
後者だろう。この世界観こそラルク!と誰に向かっては分からないが叫びたくなる。
"叙情詩"、"MY HEART DRAWS A DREAM"と肩を並べる、現在のラルクのモードが
しっかりと提示された名曲がもう一つ生まれた。こういう曲がポンと出てくると言うことは、
きっとバンドの状態は凄く良いのだろうと思われるので、活動が縮小するのは勿体無い。
まぁ昔からそうやって世間を煙に撒くのが彼らなのだけどね。

( 2008 . Single )
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The City of Light / Tokyo Town Pages / HASYMO
2008年 08月 27日 (水) 14:36 | 編集

The City of Light / Tokyo Town Pages / HASYMO

この2曲は耳当たりが良いので、最初は何気なく聴いてて「あー普通にいい曲だなー」だ
なんて聴いてたのだけど、聴き込むうちにやはり高橋幸宏、細野晴臣、坂本龍一の三人
が作り出す音は凄いものだと思うようになった。何が凄いのかと言うと、それは生音とエレ
クトロニカの不可分な関係と言うか、無理が無さ過ぎる融合と言うか。何処を生音にして、
何処をエレクトロニカにするか、何を鳴らして何を鳴らさないか、その取捨選択が絶妙すぎ
る。元々技術力のあるプレイヤーにして、最先端を行き続けた彼ららしい見事さ。近年のス
ケッチ・ショウから続いてきた音楽性の高みともいえるものだと思う。それと個人的にはタ
イトルとアートワークも相まって東京を感じさせるのも好み。2曲目なんか特にそうで、東京
なんて一言も言っていないのだけど、個々の音がどことなく都会を感じさせる作りで、夜の
街を歩きながら聴いていたら思わずグッと来てしまった。やはりこうなるとアルバムが聴き
たくなるものだが、それは2年後ぐらいに出たら良いほうかな?

( 2008 , Single )
映画 : ダークナイト
2008年 08月 17日 (日) 05:43 | 編集
Why So Serious?
『ダークナイト』 ( The Dark Knight )
監督 : Christopher Nolan
出演 : Christian Bale , Heath Ledger, Gary Oldman 他
( 2008 )

- Story -
悪のはびこるゴッサムシティを舞台に、ジム警部補(ゲイリー・オールドマン)や
ハーベイ・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマン(クリス
チャン・ベイル)は街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカー
と名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強
の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべ
てと戦わざるを得なくなっていく。


この映画が本国アメリカで大変なことになっているらしい。これを書いている時点で
国内4億4150万ドルの興行収入、歴代3位(!)だそうだ。上にはスターウォーズ、
タイタニックが構えている。恐らくタイタニック号は沈まないだろうが、スターウォーズ
を抜く勢い。いやはやお祭り騒ぎだ。でも、そんなことすら当然と思えるぐらい、この
作品は面白い。否、面白いという言葉では足りないほどに深みと重厚感のある、
傑作である。でもはっきり言って売れる映画じゃないと思うのだけど。アメリカって
音楽もそうだけど、たまにこういうのが評価されたりするから侮れない。というか病ん
でるねイラク以降のアメリカは(笑)

前作「バットマン・ビギンズ」も悪とは何かを考えさせられるシリアス路線だったが、
今作のシリアス具合はその比じゃない。普通の映画における「(派手さ、CGを使う箇所
が、主人公のモテモテ具合が)パワーアップ!」とは違った意味の強烈な進化がここに
はある。この映画は私達の常識、良識がいかに脆いものかを暴き、正義と悪とは何な
のかを超えて、正義を遂行する意味と言うのさえも考えさせてくれる。バットマンが嫌わ
れ、悩み、負けそうになるのだ(何に負けそうになるかは見てのお楽しみ)。こんな壮大
な物語ををバットマンという器を壊さずに(むしろバットマンだからこそ出来た)、脚本が
破綻せずに最後まで駆け抜けるのだから恐れ入るというか・・・・最高だぁ!!!!
まさかアメコミモノでこんなものを見られるとは思ってなかった(スパイダーマンの映画
もよく出来ていたけど)。

そして、今作を凄い所へ高めたのは言うまでも無くヒースレジャー演じるジョーカーだろう。
気に入った台詞を全て挙げたいぐらいぐらいだが、未見の人に悪いので止めるとしよう。
分かりやすく例えれば、ヒースレジャーのジョーカーはレクター博士(羊たちの沈黙)、ロイ
・バッティ(ブレードランナー)並にヤバイ。人の良心というものを嘲り、人の死に何の価値
も見出してなく、混沌をもたらすコイツは何でもアリなのだ。何かにとり憑かれたようなその
演技は、一言一言台詞を紡ぎだしていく度に恐怖と鳥肌を誘う。こういう演技を見られる
映画は早々無い。噂では次回のオスカーをヒース・レジャーが獲るのではではないかと言
われているが、そんな賞はどうでもいいだろう。月並みな表現だけども、記録よりも記憶に
残るような演技をした事実の方が重要だと思う。この今後ずっと語り継がれるような作品を
遺作に出来たことは本人にとっても誇らしいことであろう(もちろんもっとこの先も彼の演技
を見てみたかったが)。賞賛と共にご冥福をお祈りします。ただ、一方でジョーカーの過去、
破壊行為を犯す理由については語られなかったので共感できないという意見もある。自分
はジョーカーは最早人間ではなく「狂気そのもの」として描かれていたと思っているので、
その辺に違和感は生じなかった。

とにかく長尺でもそれを全く感じさせない完成度。いい映画2,3本分を見たような感動を
自分は得ることが出来た。軽い気持ちで見られる映画、正義対悪という単純な構図、細か
い設定、が好きな人は駄目かもしれないが、多くの映画好きはたまらない映画だと思う。
ぜひ劇場で鑑賞して欲しい。自分は劇場で一度見て、ブルーレイを買う決意までしたが
近々2回目の劇場鑑賞へ行くつもりだ。
World Happiness ( 2008.08.10 )
2008年 08月 16日 (土) 03:28 | 編集
world_happiness.jpg

World Happiness Love & Mammy And Sometime Daddy
@ 夢の島公園 ( 2008.08.10 )


コールドプレイという最高に旬なサマソニを蹴ってまで参加した今回のワールドハピ
ネス。高橋幸宏と信藤三雄がキュレーターを務めた、大人による大人のためのユル
ユルフェス(実際年齢層高め)。ステージ前でもビニールシートが数多く敷かれる、
酒飲み&音楽好きにはたまらない雰囲気。天気も曇りで、暑すぎず、雨降らずの
最高の状態。

東京スカパラダイスオーケストラ
始まる直前に到着。やはりフェスでは鉄板だな、この人達。やはりスカのリズムは
野外フェスには開放感をもたらすし、音楽の圧倒的なアッパー感には酒が進む、
進む(笑)多分一切彼らのことを知らなくても盛り上がれることは必至。最初の方の
アクトとしては十分に仕事を全うしたと思う。あと、前方のブロックだと野外なのに音
もかなりクリアに聴こえて、「音が良い」フェスだと言うことを実感(ブースの後ろとか
人通りが多いところだと当然割れるけど)。

LASTORDERS
ソラミミスト・安齋肇がフロントマンだったことに帰ってきてから気付いた・・・この事実
を知っていればちゃんと見ていたのに・・・。もう自他共に認めるコミックバンドでした。
まずチューニングからしておかしい。フェスじゃないとアリにならないバンド。チラッと
聴いただけで、ご飯タイムにさせてもらった。

鈴木慶一Captain HATE and The Seasick Sailors feat.曽我部恵一
これも物販巡りをしていてちゃんと見ていないのだけど、最初は戦隊モノのテーマソング
みたいな感じだった(鈴木慶一ヴォーカルの曲が)。でも途中から曽我部恵一にヴォーカル
が変わって、オッと思うような展開に。比較的スタンダードなロック曲だったと思うけど、
やっぱり声が良い。そして最終曲がインプロでジャンル多様な面白い曲だった。ただイベ
ントと言うことで少々時間が短くて意識が飛ぶような感覚までは行かなかったかな。

口ロロ
今日のお目当ての一つ。各パート音が主張しているのに、結果的には開放感を生むその
音楽に脱帽。今度アルバム出るらしい、聴きたい。たった3曲しか披露出来なかったから、
流れを作るのは難しかったと思うが、かなり頑張ったと思う。でも年配の人があんまり
興味を示してなかったな。

pupa
これもお目当て。エレクトロニカ+生音系のポップスの中では群を抜いていると個人的に
思っているピューパ。ちゃんとその世界観は提示出来ていたと思う。高橋幸宏という枠組
みの中でもそれに囚われずに、個々のパートもしっかり主張してて。アルバムタイトルどお
り浮遊感を感じる素敵なライヴだった。ただ、ヴォーカルの重なりがちゃんと聴こえない部
分もあって、今度単独ライヴ(野内)行きたいなぁ~と思った。そして原田知世がお人形
さんみたいで非常に、非常に可愛かった!

naomi&goro
簡単に言えば、お洒落なカフェでかかってそうなボサノヴァ。シンプルすぎて印象が薄かっ
たことは否めないが、フェスの心地良い一瞬をしっかり演出していたと思う。まぁ第二回目
のご飯タイムにさせてはもらったが。

BONNIE PINK
最近の路線があまり好きではないので、はっきり言って全く期待してなかったのだが、
この人がいなければこのフェスは締まらなかったとさえ言える。やはりどの年齢でも知って
いるような曲をもち、ポップと言う力強さで以って奏でる人はフェスに出ると強い。皆立ち上
がってノッている光景を見て、改めてそう思った。個人的にはライヴ前半の鋭利さを持った
楽曲に結構キタ。華のある人だったなぁ。

リリー・フランキー
顔を赤らめて出てきた、完璧ただのオッサン。でもそれを笑ってしまえる人柄の良さを持って
いた。というかみんなあまり期待してなかっただけかも。みんな曲よりもMCに聴き入ってい
たと思われる。最後にはおでんくんが登場。なにやらテキトーなダンスをしていた。

GANGA ZUMBA
まさかこのフェスで「発見」をするとは思わなかった。そう思った人は多いんじゃないだろう
か。このGANGA ZUMBAはThe BOOMの宮沢和史をフロントマンとするバンドなのだが、
まず音楽性がありえない。ラテンビートにバイオリン、そして三味線と分けが分からない。
でも不思議と整合性もあって、鳴り出すとロックになっちゃうから凄い。こんな音楽聴いた
ことが無いという混乱&興奮でちょっとおかしくなったかもしれない。確実に音楽の力
だけで客を沸かせていた。もう終わったのかなあの人?ぐらいの認識しかしてなかった
ことが本当に恥ずかしくなった。

NRT320(信藤三雄+成田真樹)guest. 野宮真貴
映像と音楽をリンクさせていたので実際に見てもらわないと、分からないと思うが、正直
そこまで面白いと思えなかった。簡単に言えば音はまあまあ新しいクラブサウンド+リアル
タイム・フォト映像と言う感じなのだが演出が一辺倒で盛り上がりに欠けた。野宮真貴
は妖艶な美しさを持っていたけれど。

シーナ&ロケッツ
まぁ多くは語らないけれど、昔の日本のロックンロールってこんな感じだったんだねぇと
いう印象。それ以上でもそれ以下でも無い。年配の方は相当盛り上がっていたが、世代
ではない自分には全くと言っていいほど響かなかった。世代を超えて愛されるだけの
パワーは無かったと思う。きっと年配の方が口ロロを聴いているときはこんな感じだった
のだろう。

東京ブラボー
同上。出演した東京ブラボーには悪いけど、本気で寝ました。

HASYMO
自分はこの人達を見るためにサマソニを蹴ったんだ!ご存知YMOの御三方です。
かなりお年を召してますが、回顧には陥らない珍しい、ホント凄い人達でした。
音源に関しては別のところで語るとして、ライヴの印象を一言で表せばずばり、
「緊張感」。ユルユルのフェスのはずなのに、1曲目から最後まで身に迫る緊張感が
会場を支配していた。どうやらぶつけ本番だったらしく、そのことも影響していると思わ
れる。あと、全曲高橋幸宏が生ドラムと、いつもより肉薄した音だったのも理由の一つ
かも。兎に角、生音もエレクトロニカも全音研ぎ澄まされているような印象で、お酒が
回っていた自分の頭を一発で覚めさせるような凄みがあった。化け物だわ、この人達。
どの曲が良かったとか、あれ聴けたとか、そんなことはどうでも良く、HASYMOの作り
だす世界観を目の当たりに出来ただけでも大満足。かなり充実した音楽体験だった。

予想したとおり、トリに全てを持ってかれたフェスだった。サマソニ蹴ってよかったと思う。
Beautiful Future / Primal Scream
2008年 08月 09日 (土) 05:19 | 編集
primalscream_beautifulfuture.jpg
" Beautiful Future " / Primal Scream

9thアルバム。自分の認識ではプライマル・スクリームは基本的に能天気なバンドだと
思ってる。ヘロヘロとしたヴォーカルでカッコいいとダサいの両極端を行くボビー、プライ
マルをプライマルたらしめているフラフラと変わり続ける音楽性。そんな能天気さが全快
なのが、今作だ。冒頭のタイトル曲のいい意味での投げやり感からして凄い。そしてア
ルバムのサウンド面でのとっちらかり具合。全体的にシニカルな目線と言うのはあるも
のの、開き直りを感じる。この開き直りがこの作品の抜けの良さに繋がっているのだと
思う。実際、ここ数作の作品の中では好きなほう。でも"ヴァニシング・ポイント"、"エコ
ー・デック"、"エクスターミネーター"がたまらなく好きな自分としては正直ついていけな
いところもある。でも作品の良し悪しを抜きにしても、目を留まらせるものがこのバンドに
はあるんだよなぁ。何故か次には期待してしまうのだ。転がり続けると言うことを自ら
表現している数少ない現役バンド。過度な期待は禁物だけど、聴き続けていこう。

★★★

( 2008 )
BEST FICTION / 安室奈美恵
2008年 08月 09日 (土) 04:50 | 編集
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" BEST FICTION " / 安室奈美恵

安室奈美恵の何が凄いかってそれは、「可愛くて、カッコいいこと」だ。もちろんそれは
彼女自身、そして周りのスタッフによる演出なのだけれど、それが様になっているのは
日本ではこの人ぐらいだ。ある時から安室奈美恵は自分を憧れの自分に近づける表現
から、憧れを憧れと表現し、そしてそれを愉しむ表現へと変わった。その方向転換という
か覚悟から、彼女の表現には不自然さが払拭され、否、不自然さをも演出の一部とする
貫禄を身につけた。その意味で"BEST FICTION"というタイトルはまさにだし、エアブラシ
=虚構で描かれた彼女の笑みには凄みを感じる。このタイトルとジャケットには現在の
表現を勝ち取るまでの闘争が見えるし、更に言えば、自分は所詮商品だと言うことを自
覚した上で笑うことが出来る位置まで来ているということを表現しているように思えて仕
方が無い。その自由を勝ち取る闘争の6年間が見事に凝縮された素晴らしいベストアル
バムである。普段はベストアルバムに「素晴らしい」なんて表現は使わないのだが、ここ
までコンセプチュアルで、一作品として成り立っているものに対しては使わざるを得ない
だろう。このアルバムは寄せ集めを超えている。

音楽の話をしていなかったが、当然、音楽も重要。本場のR&Bに無くて、安室奈美恵に
あるものは何か。それはキッチュさとファンシーさだ。語弊を恐れずに言えばヴォーカルの
実力では本場のR&Bの足元にも及ばないと思う。だが、日本人らしい緻密なトラックや言
葉回しによって、「可愛さ」というのを獲得している。グウェン・ステファニーが1stアルバム
で目指したものだ(そういえば演出に日本語とか東洋人のバックダンサーを使ってたな)。
だがそれがあることによって独創性と日本人が奏でられるR&Bというのを体現していると
思う。決して「モノマネ」の域で止まっているわけではない。

一度世間から消えかけた人が、またこうやって返り咲いていると言うのは努力の賜物だ。
素直に凄いと言う言葉しか出ない。興味の沸いた人は、映像もまた彼女なりのフィクショ
ンをたっぷりと見ることが出来るDVD付きがオススメ。

( 2008 , Best of )
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