Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Silent Cry / Feeder
2008年 06月 26日 (木) 09:31 | 編集
feeder_silentcry.jpg
" Silent Cry " / Feeder

6thアルバム。フィーダーを聴いていていつも思うのは「やっぱロックって良いなー」ということ。
オタク気質な自分はついつい音楽を聴くときに、表現していることは何なのか、何がどうなって
こういうことになっているのか、あれこれ考えてしまうのだが、フィーダーには殆どそういうことは
ない。勿論、フィーダーが中身空っぽな音楽をしているわけではなくて、「どうやって来ても多分
好き」という信頼があるからだと思う。ここで、このメロディーが来て、ここでギターがガーっと鳴
って・・・とインプットしすぎてパンク寸前の頭の中身を全て放出してくれるような、シンプルさと
心地良さがある(他にこんなことを思わせてくれるようなバンドは実は少なくて、パッと思いつい
たのがフー・ファイターズとファウンテインズ・オブ・ウェインぐらい)。今作もまたフィーダーが好
きなら、間違いなく違和感なく最後まで聴ける作品だ。ただ、前2作が「前進するんだ」という強
い意志を感じる、というかある意味コンセプチュアルだったのに対して、今作はあまりにもフラッ
ト。「プランも何も無かった。ただ集まって作ったんだ(ライナーより)」というグラントの言葉も頷け
る。それが今作の明快さを生んでいる。でもちょっと残念なのは、せっかく近年培ったメランコリ
ックな作風というのもあるのだから、上手くアルバムに配置すれば引き締まったのに、と。結構
あの方向でも行けると思うので。プロデューサーのギル・ノートンを離れ、事実上セルフ・プロデ
ュースになったことの唯一の失敗かもしれない。まあ、それでもこのバンドへの愛着は全く
変わらないし、今作が良質なロックアルバムということも変わらないけどね。

★★★☆ ( 2008 )
スポンサーサイト
LOVE ADDICT / VAMPS
2008年 06月 23日 (月) 03:24 | 編集
vamps_loveaddict.jpg
" LOVE ADDICT " / VAMPS

HYDEとKAZの新プロジェクト。とはいっても以前も組んでた二人なので純粋な新ユニットとは
いえないし、どうしても「HYDEソロ」として聴いてしまうのだが。Hydeの楽曲と言うのはラルク
の楽曲も含めて、主に80年代のニューウェーブ、90年代の一部オルタナティヴ(結構激しめ
だけどメロディアスなやつ)への愛情が素直に伝わってくるものが多い。だが、ラルクの場合
は、享受するリスナーのあまりの多さ、それに何よりもそれぞれ音楽的素養が違うメンバー
によって、よりカラフルな曲へ生まれ変わっていく。もちろんそこがラルクの魅力ではあるが、
この色々なものが削ぎ落とされて鳴らされているソロもまた良い。ラルクファンを煙に撒きなが
ら、本当に好きなものを、好きな形で奏でるという(もちろんHYDEは一流のメロディーメイカー
でもあるので、凄く聴きやすくはなるのだけど)。シルヴィアン風の静のロックをやってみたり、
いきなりハードロックへ転向したりと痛快な活動を続けている。

今作はその中でもかなり削ぎ落とした楽曲じゃないだろうか。必殺のメロディー、艶やかな
歌声、技巧なプレイヤー、前作にあった重い歌詞の世界観、それらを全て削ぎ落とし、ノリと
疾走感を感じさせるフツーのギターロックになっている。「腐りきった日本のチャートにドでかい
爆弾を落としてやるぜ!」なんて気概を感じさせないのも素晴らしい。あくまでもフツーにやっ
ている。やはりHydeはソロの意味を良く分かっていると思う。ただ、「最近の音楽は絶対聴い
てないでしょ?」と思わせるぐらい、同時代性が無さ過ぎて、好き勝手やりすぎと戸惑ったり
もするのだけど。これ戸惑うのはラルクファンだけじゃない(笑)まぁらしいっちゃらしいけど。
決して、お洒落だったり、「オッこりゃ凄い曲だ・・・」なんて唸ることはないけれど、こういうのが
日本で流れているのはそこまで悪い状況じゃないと思う。期待しないで聴きましょう。

でも、そろそろ「静」の方をやって欲しかったのでちょっと肩透かしを食らったような気も。
まあアルバムを聴いてから判断だなそれは。それかもっとHydeがオッサンになってから
渋みとともに聴かせてくれるのかな。もう十分にオッサンだけどね。

( 2008 , Single )
Viva La Vida or Death And All His Friends / Coldplay
2008年 06月 17日 (火) 05:08 | 編集

" Viva La Vida or Death And All His Friends " / Coldplay

4thアルバム。前三作を三部作とし、今作を第二章と位置づけていることからも推し量られる
ように、今作は飛躍の作品と呼べるであろう。今までのコールドプレイの音楽を自分は「楽曲
のクオリティー(曲の良さ)が全て、それ以下でもそれ以上でも無い」と書いたが、もう少し突
っ込んで言えばそれは「顔が見えない」ということだ。クリス・マーティンの情熱を帯びない一
歩引いたひんやりとした歌声、具体と抽象を辿って感情を見せずとも雄弁に語る秀逸な歌詞、
繊細なメロディー、ピアノやアコースティックを軸に響く音楽。これらから紡ぎ出されるのは、
音楽家を超えたところで鳴る音楽、つまり音楽そのものが頭上から降りて来るような感覚。
決して共感は許さないのだけど、音楽に身を委ねて非日常的な所へ連れてって行った。そこ
がコールドプレイの音楽の特異性だと思っていて、単なる美メロバンドとは一線を画す要因で
あったと思う。今作ではそんなコールドプレイの特徴が、大きく変化していると共に、新機軸
も獲得している。一番驚いたのは「情熱」。

生と死、希望と絶望の相反するものをテーマに据え、それをアルバム全体で循環していく。
イントロとアウトローの類似、2曲を1曲の中に詰めるなど、シングル曲/楽曲単体で語られて
きた彼らの静かな反抗か、アルバムとして語られることを前提に作られている。アルバム自
体が大きな流れであり、また一曲なのだ。それによって、ポジティヴィティとネガティヴィティを
経ることによる大きな感情の起伏と、途方も無いスケール感を擁している。そして最も生彩に
響くのは情熱=生だと思っていて(クリスは生と死のどちらを受け取ってもらってもかまわない
なんて言っているが)、その核となるのがタイトル曲の"Viva La Vida"。まさに美しき生命と
いったポジティヴィティに溢れており、なんだか生命の爆発といった感じ(ストリングス・アレン
ジがこれまたハマっていて◎)。他にも、リズムの高揚とヴォーカルの対比、耽美なギターが
素晴らしい"Lost"、美しい風景を連想させる佳曲"Lovers In Japan/Reign Of Love"、
後半が何故かシューゲイザーへと移行する"Yes"、コーラスが神々しい"Death And All
His Friends"など聴き所は多数。「以前の方向性は許さなかった」という教師のような
ブライアン・イーノのプロデュース・ワークが光っていると言えるだろう。

アルバムを通して生き生きとした情熱と物語を体現。分かりやすいアンセム・ソングを配置
せずあくまでもアルバムとして考えられたのが大成功。だから、何度も聴くまでは確かに地
味に感るかも。その地味さと、イーノということでついU2の"焔"を連想してしまうが、というこ
とは次はヨシュアなのか!?とかなり身勝手な期待をしてしまう(個人的に音的には似て非
なるものだと思っている)。それぐらい豊かな作品。最早、何かのフォロワーで語るのは馬鹿
らしいと思わせる貫禄を手に入れた。

★★★★★ ( 2008 )
≫ "Viva La Vida or Death And All His Friends / Coldplay" の続きを読む...
The Odd Couple / Gnarls Barkley
2008年 06月 16日 (月) 09:10 | 編集

" The Odd Couple " / Gnarls Barkley

2ndアルバム。ビートルズとJay-Zをマッシュアップして脚光を浴び、ゴリラズ、ザ・グッド,
ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン(デーモン・アルバーンのプロジェクト)などのプロデュース
で知られるデンジャーマウスと、ラッパー兼シンガーで、かつかなり飛びまくったヴォーカル
を聴かせるシー・ローからなるこのナールズ・バークレイ。1stはその破壊力で世界を不意
打ち的に席巻した。自分も例に漏れず、デンジャー・マウスのの作る(印象として)スモーキー
なんだけども、聴き流せないビート感や、音楽性の幅の広さなど、絶対にポップになりそう
にないものを「異型のポップ・ミュージック」として放出するその能力にはヤラレタ。どうしても
「デンジャー:シー・ローの聴き比=8:2」ぐらいになってしまう。だからソウルフルなシー・ロー
をやや押し出してきた今作はちょっと評価しづらい。やはり前作のバランスが秀逸だったと思
うので、(かなり歪だけれど)結構普通のソウルに聴こえてしまう今作は凡庸になったかなぁ
という印象。たぶん、ロック作品を中心に聴くリスナーだからかもしれない。もちろん、デンジ
ャー・マウスは良い仕事をしているんだけど、ちょっと彼の作品は最近世に溢れすぎているか
も。まぁ、彼の才能を考えれば、引っ張り蛸なのも頷けるけど。正直、これよりもデンジャー・
マウスがプロデュースし、「最高傑作」の自信があるというベックの新作のほうが聴き応え
がありそう。

★★★ ( 2008 )

-関連リンク-
前作"St.Elsewhere"のレビュー(当ブログ内)
Strength In Numbers / The Music
2008年 06月 08日 (日) 12:36 | 編集

" Strength In Numbers " / The Music

3rdアルバム。ザ・ミュージックのこれまでの道のりをざっくり言えば、1stが「音楽好きな若者
が自然に(だからこそ恐ろしい)生み出した野生のグルーヴを結晶化した1枚」、2ndは「アメリ
カンロックとの融合を基点に、幅の拡大、洗練を目指した1枚」と言えるだろう。このような1枚
目でスタイルが完成しているバンドほど、2ndの評価が著しくないものだが、このバンドも例に
漏れない。残念ながらバンド側までも、周囲の状況に併合してしまったとして、2枚目を「失敗
作」と位置づけている(個人的にはこれには納得できない。中には模索と葛藤が良い形で表
れている曲もあった)。だからこそ今回のブランクが4年間とかなり長くなってしまったのだろう。
どうやらこの4年間は、ツアーに疲弊したり、レーベルをクビになったりで、かなり苦しい状況だ
ったよう。このアルバムでは、その期間の苦悩とそれに打ち勝つ意思が音から十分に感じら
れる。一言で言えば「客観化の1枚」。

先にも述べたとおり、彼らの音楽はあくまでも自然発生的に生まれていた。それを今作では、
彼らの音楽を一度解体し、研究し、またそれを別の方向へ持ち直し・・・と、そりゃあ鳴らすべき
音を探していたら4年も経つわなぁ。だから、鳴らしっ放しを超えて、曲構成や音の配置、音作り
(ベースがかなりキモチイイ)で「持っていく」ことが可能になっている。特に音の配置に関して、
エレクトロがかなり導入されていて、エレクトロ畑であるFloodと元OrbitalのPaul Hartnollの
プロデュースが功を奏したのかもしれない。また、今回では初めて、アルバムトータルとしての
完成度がある(曲順にもかなり気を配ったに違いない)。これらのことを考えると、恐らく今作の
作業と言うのは、地道で、一つ一つ確認しながら行われたのではないかと思われる。だから、
「ザ・ミュージック帰還!」っていうアルバムではなく、堅実に一、二歩前に進んだという方が正
しいし、誤解が少ない。正直に言えば、もっと色んなこと出来たんじゃないかと思わなくもないの
だが、とりあえずカムバックと、彼らの苦悩を考えると、祝福したい気持ちの方が強い。肉体的
なグルーヴのみならず、精神にも「クル」楽曲を制作することの出来た彼らの未来は明るい
だろう。というかそうであって欲しい。

★★★★ ( 2008 )
Everything's the Rush / Delays
2008年 06月 05日 (木) 09:06 | 編集

" Everything's the Rush " / Delays

3rdアルバム。今作のインタビューをネット上で見つけ、えらく感動したのでまずそれを載せ
たい。"We're not interested in being an obscure f***ing indie band. We make
brave music and we don't try and fit into any genre - we just make great pop
songs."-最後の一文が強烈なのだが、「僕達は素晴らしいポップソングを作るだけさ」。
「良い曲」ではなく「ポップソング」を作ると豪語するディレイズの強さと目標設定の確かさ
が伝わってくる。で、実際、その言葉に寸分違わぬポップさが爆発・・・・・・・・・・・・・最高
だ!単純にその力強いポップさだけで、何気なく流していても日常に彩を加えてくれること
は間違いない。だが、このアルバムじっくり聴いても実に隙が無いのだ。グレッグのハスキ
ーとファルセットを行き来する巧みなヴォーカル、高揚感のあるストリングス、調和する楽器
隊のアンサンブル。それらが全て「ケミストリー」と言いたくなるぐらい、絶妙に混ぜ合わさっ
て、途轍もないポップ空間へと昇華される。1stの暖かさと緩やかさ、2ndの煌びやかさと力
強さ、その両方が全編に張り巡らされた、そして更にポップの強度をグンと上げたディレイズ
の勝負作だ。体の内側からドクドクと頭のほうへ流れ出していく様々な色が、脳内で爆発し
ているジャケットは「まさに!」といった感じ(脳内メーカーみたいだよね、これ)。これだけ
魅力的な音で何で日本で人気でないか不思議でしょうがない(日本人が好きな美形だしね)。
まあその前に日本盤すらまともに発売されない現在の状況をどうにかしなければ。これは
万人に聴かれるべき作品なのだから。

★★★★★ ( 2008 )

インタビュー元の記事はこちら
There Will Be Blood Soundtrack / Jonny Greenwood
2008年 06月 03日 (火) 06:49 | 編集
jonnygreenwood_therewillbeblood.jpg
" There Will Be Blood Soundtrack " / Jonny Greenwood

映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のサントラ盤。映画のストーリーを簡単に書くと「舞台は
20世紀初頭のカリフォルニア。鉱山労働者だったダニエル・プレインビュー(ダニエル・デイ・
ルイス)が、石油採掘に成功し、富と権力を得てのし上がっていく様を描いた物語。」だそう。
ある意味タイムリーな話題であると思うし、主演のダニエル・デイ・ルイスが予告編でも良い
味を出していたので、いつか拝見したいと思っている映画だ。でもそんな自分の注目を一層
高めたのは、このサントラ。もうお気付きだとは思うが、制作者はレディオヘッドのギタリスト、
ジョニー・グリーンウッドである。ジョニーと言えば2003年に、"Bodysong"というサントラを出
している。正確には覚えていないけど、たしか人体についての映画で、台詞の無い音楽と映
像が融合した作品だったと思う(未見)。それは、レディオヘッドのもつ緊張感を抜き出したよ
うな作品で、ジョニーがレディオヘッドの音楽に大きく貢献することを実感させられた。一音楽
作品としても鑑賞に値する素晴らしいものである。今作はハリウッド映画のサントラなので、
きっと映像をブーストするという意味以上のものは作れなかったのだろうが、それでもジョニー
の音楽センスを知るためには十分過ぎる。ストリングスを全編に用いた統一感のあるサウンド
で、背筋がピンとするような独特の緊張感が持続する。よくあるような大げさなストリングスで
はなく、あくまで世界観を作るためというのが、いかにもと言う感じ。レディオヘッド・ファンは
一聴の価値ありだ。

( 2007, Soundtrack)
L'Arc-en-Ciel ( 2008.06.01 )
2008年 06月 03日 (火) 01:03 | 編集
・L'Arc-en-Ciel TOUR 2008 L'7~Trans ASIA via PARIS
@TOKYO DOME ( 2008.06.01 )





ついに、というか自分でもおせーよと言いたくなるが、初めてラルクのライヴを見た。
というのも長い間このバンドを良い!と言い続けてきたものの、映像作品を見るに
ライヴのノリが自分に合わないと思っていたので、避けてきた。だがしかし、最近
2011年までにライヴ活動を行わないことが発表され、現在の充実した状況を考える
と、「今見ておかなくてはいつ見るんだ!?」という疑問ならぬ熱意が燃えてきて
重い腰を上げてみた次第である。席はステージから程遠く(フェスよりも遠い気が
する)「ノル」にはちょっと無理があったが、ステージの全景を見下ろすことが出来
たので初見の自分が鑑賞するにはうってつけ。

全世界を航海するという演出の映像が終わると(メンバーの顔がひとりづつアップに
なると、ワーとかキャーが聴こえてきて、さすがだなぁ・・・と思ってしまった 笑)、
"REVELATION"でライヴ開始。いきなりの一アルバム曲である。続くのは"Pretty
Girl"と、比較的へヴィでオルタナティヴなナンバーが続くことに驚き。もっとポップ
な感じで始めても良さそうだが・・・それでもかなり盛り上がっている。ラルクファン
の聴き込み度に感心。まぁこの後更に度肝を抜かれるわけだが。でも残念なのは
音が最高に悪いこと。東京ドームというのを考えれば当然なのだが、へヴィな曲だ
と中高音域の音が聴こえにくいというか聴こえないに等しく、Hydeの歌も風呂場で
歌っているのかと思うぐらいくぐもっている。演奏技術は凄いバンドだし、Hydeの
歌声も最近磨きが掛かっていると思うので残念。

そして、個人的に最も興奮したのは中盤。"Sell my Soul"から始まる名付けて
「コア・パート」。この曲でやっと聴こえてきた耽美な歌声とセンスあるベースライン
に心地良さを感じていたら、続くのは"get out from the shell"と"THE
NEPENTHES"というアルバム"REAL"のオープニング部分。これには本当にヤラ
れた。この流れはアルバム単位では一番優れているオープニングだと思っていて
(yukihiroの趣味全快の前者がたまらん)、まさか聴けるとは思っていなかった。
そしてこの後、またまたまさかの"LORELEY"!暗黒と耽美をスケールを以って
奏でるこの曲はこのような巨大セットの中でよく映える。だが、一番の興奮は
"forbidden lover"かな。これはkenの作曲センスが爆発している暗さと妖艶さ、
得体の知れない怪物性のある曲で、同時にHydeのヴォーカルの凄さが体感
出来る曲でもある。やはりこういう曲がラルクの真髄だと思わざるを得ない。

本編最後は怒涛のアッパーな曲群に。↓のセットリストで確認してもらえれば
分かると思うが、実にえげつない。ラルクが耽美な世界観だけではなく、強力な
ポップさをも持ち合わせていることをこれでもかと見せ付ける。でも"STAY AWAY"
なんかは曲構成がJ-POPの範疇で考えれば異常だったりする。ギターソロとベ
ースソロが混在する曲なんてなかなか無いだろう。こういうのをしっかり売って、
しかもライヴでの盛り上がりが最高潮になる。こういうところがラルクの痛快で、
目を離せなくなる要因なのだ。

アンコールはパートチェンジのP'UNK-EN-CIELからスタート。ファンサービスをしな
がら、ステージを移動するのだが、これが長すぎて飽きてしまった。まぁ近くに
いる人は嬉しいだろうなー。でも自分はメンバー自体にはあまり興味が無いので
完全な待ち時間になってしまった。スクリーンを見ていて思ったのは「みんな必死
だなー」と。肝心のパートチェンジもお遊び以上のものを見出せなくて、これって
毎回やる必要あるのかな?と思ってしまった。正直これやるんだったら、普通の
スタイルで曲数増やしてもらったほうがありがたい。メンバーは楽しいかもしれない
けどね。まぁ媚びないラルクらしいといえばらしいけど。

ここで新曲"NEXUS 4"。tetsu曲っぽいポップな曲。"自由への招待"系かな。
まぁMCでそうじゃないっぽいことを言っていたけど。そしてその流れで
"Driver's High"、"Link"のド・ポップ路線へ。最後の宴には相応しい。
そして最終2曲には素直に感動。"MY HEART DRAWS A DREAM"の流線的
なギターとHydeの飛翔する歌声。そして最後には合唱部分を増やしたアレンジで
の一体感。やはりkenの作る楽曲は名曲だし、ラルクの核になっていると確信。
最後に"星空"も持ってくるとは思わなかった。歌詞的に最近のHydeのモード
だからか、思い入れが強いのかな?最後の歌声の伸びが凄かったな。

総評としてはスケール感の大きいバンドが、そのままスケールの大きいライヴを
体現していたということ。巨大なセット、ポップとしての強度をもつ楽曲、各々が
高度な演奏者、とこりゃ悪くなりようが無いな、と。驚いたのは、それがコアな楽曲
でも実現されていたこと。どんなに暗い世界観の曲をやろうとも、それが言うならば
何万人もの人が共有できる暗さであり、言い換えれば必ず間口があるのだ。
その辺がラルクをラルクたら占めているということを、実際に強く思った一夜。
2011年のライヴは是非参加したい。

余談
・Hydeはやはりお綺麗な顔をされてました。あれなら熱狂的なファンがいてもおかしく
ないね。一度、ゴーストを歌っていたときのデビシルみたいに見えた。
・演出はちょっと古臭いと思った。なんかこういうの微妙に下手な気がする。
・アンコール前の観客のウェーヴの連続にはなんか意味あるのでしょうか?
別に良いんですけどね。あれ疲れないのかなー(笑)
・意外と男のファンも多いのね。もっと女の子ばっかりだと思ってた。
・贅沢だけど"叙情詩"とか"虹"とか"花葬"、"浸食"が聴きたかった。

-Set List-
1. REVELATION
2. Pretty Girl
3. Caress of Venus
4. DRINK IT DOWN
5. DAYBREAK'S BELL
6. Sell my Soul
7. get out from the shell
8. THE NEPENTHES
9. My Dear
10. LORELEY
11. 永遠
12. forbidden lover
13. SEVENTH HEAVEN
14. Killng Me
15. STAY AWAY
16. READY STEADY GO

-Encore-
17. Feeling Fine 2007(P'UNK-EN-CIEL)
18. HONEY 2007(P'UNK-EN-CIEL)

19. NEXUS 4
20. Driver's High
21. Link
22. MY HEART DRAWS A DREAM
23. 星空

- 関連ページ -
L'Arc-en-Ciel 公式HP
"Kiss" アルバムレビュー (当ブログ内)
Artist Pickup 05 : L'Arc-en-Ciel
copyright (C) Deep Impact all rights reserved.
designed by polepole...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。