2008年
08月
27日
(水)
14:36 |
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The City of Light / Tokyo Town Pages / HASYMO
この2曲は耳当たりが良いので、最初は何気なく聴いてて「あー普通にいい曲だなー」だ
なんて聴いてたのだけど、聴き込むうちにやはり高橋幸宏、細野晴臣、坂本龍一の三人
が作り出す音は凄いものだと思うようになった。何が凄いのかと言うと、それは生音とエレ
クトロニカの不可分な関係と言うか、無理が無さ過ぎる融合と言うか。何処を生音にして、
何処をエレクトロニカにするか、何を鳴らして何を鳴らさないか、その取捨選択が絶妙すぎ
る。元々技術力のあるプレイヤーにして、最先端を行き続けた彼ららしい見事さ。近年のス
ケッチ・ショウから続いてきた音楽性の高みともいえるものだと思う。それと個人的にはタ
イトルとアートワークも相まって東京を感じさせるのも好み。2曲目なんか特にそうで、東京
なんて一言も言っていないのだけど、個々の音がどことなく都会を感じさせる作りで、夜の
街を歩きながら聴いていたら思わずグッと来てしまった。やはりこうなるとアルバムが聴き
たくなるものだが、それは2年後ぐらいに出たら良いほうかな?
( 2008 , Single )
2008年
08月
09日
(土)
04:50 |
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" BEST FICTION " / 安室奈美恵
安室奈美恵の何が凄いかってそれは、「可愛くて、カッコいいこと」だ。もちろんそれは
彼女自身、そして周りのスタッフによる演出なのだけれど、それが様になっているのは
日本ではこの人ぐらいだ。ある時から安室奈美恵は自分を憧れの自分に近づける表現
から、憧れを憧れと表現し、そしてそれを愉しむ表現へと変わった。その方向転換という
か覚悟から、彼女の表現には不自然さが払拭され、否、不自然さをも演出の一部とする
貫禄を身につけた。その意味で"BEST FICTION"というタイトルはまさにだし、エアブラシ
=虚構で描かれた彼女の笑みには凄みを感じる。このタイトルとジャケットには現在の
表現を勝ち取るまでの闘争が見えるし、更に言えば、自分は所詮商品だと言うことを自
覚した上で笑うことが出来る位置まで来ているということを表現しているように思えて仕
方が無い。その自由を勝ち取る闘争の6年間が見事に凝縮された素晴らしいベストアル
バムである。普段はベストアルバムに「素晴らしい」なんて表現は使わないのだが、ここ
までコンセプチュアルで、一作品として成り立っているものに対しては使わざるを得ない
だろう。このアルバムは寄せ集めを超えている。
音楽の話をしていなかったが、当然、音楽も重要。本場のR&Bに無くて、安室奈美恵に
あるものは何か。それはキッチュさとファンシーさだ。語弊を恐れずに言えばヴォーカルの
実力では本場のR&Bの足元にも及ばないと思う。だが、日本人らしい緻密なトラックや言
葉回しによって、「可愛さ」というのを獲得している。グウェン・ステファニーが1stアルバム
で目指したものだ(そういえば演出に日本語とか東洋人のバックダンサーを使ってたな)。
だがそれがあることによって独創性と日本人が奏でられるR&Bというのを体現していると
思う。決して「モノマネ」の域で止まっているわけではない。
一度世間から消えかけた人が、またこうやって返り咲いていると言うのは努力の賜物だ。
素直に凄いと言う言葉しか出ない。興味の沸いた人は、映像もまた彼女なりのフィクショ
ンをたっぷりと見ることが出来るDVD付きがオススメ。
( 2008 )
2008年
07月
30日
(水)
23:08 |
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今年に入って"Noface Butt 2 Eyes"を発表したEl-Malo。エルマロは會田茂一と
柚木隆一郎の二人組なのだが、今年の6月に入って會田茂一が脱退。以下に
紹介する2枚のアルバムの発売直前である。最新作がエルマロ初体験であった
自分にとって事実上の解散は惜しまれるが、ソロもまた興味深いので、今後の
動向を探っていこうと思う。では、エルマロのメンバーそれぞれのソロアルバムの
レビューをドウゾ。どっちもイイ!です。

" SO IT GOES " / 會田茂一
気合の一発!かと思ったら、すごく緩いグルーヴ感のあるアコースティック・サウンド
だったので拍子抜けした。でもその安心感にドップリと浸かるには時間は掛からなかった。
エルマロがアヴァンギャルドでも、間口を広げていたのはこういうポップさがちゃんと備わ
っていたからだろう。何よりも一番響くのは歌であり、メロディーだ。そのメロディーラインが、
自分にはホントツボで。ポップなんだけど、穏やかで、それとなく色気もあって。こういうメロ
ディーを書ける人って言うのは本当に貴重!どうやらほぼ自分で制作していて、宅録っぽい
感じなのだが、それで塞ぎこまずにこれだけ開放感があるっていうのは充実している人の
成せる業だね。「ゆったり」となると昨今はサーフ・ミュージックばっかり取り上げられている
ような気がするけど、自分はこういう方が好きだな。ちなみに、名前にピンと来なかった人は
「木村カエラの"リルラリルハ"を作った人」と言えば、分かってもらえるかな?
★★★ ( 2008 )

" NEVAEVA " / 柚木隆一郎
相方のアルバムとの違いを一言で表せと言われたら「こっちの方がより変態的」という言葉
しか浮かばない。コーネリアスや曽我部恵一、PANICSMILEを動員して作り上げる、ザ・アヴ
ァンギャルドな世界。そこには狂気も熱も耽美も、そして甘美も混沌として存在する。でも混沌
の中に不思議と聴き手を虜にするポイントが配置されているのが、天才肌といった印象を与え
る。リズム、ベースのいい意味での違和感、陶酔を引き起こさせるような上モノと、サウンドど
れをとっても「あっち側」へ引きずり込ませようとしているようにしか思えない。もちろん引きずり
込まれるのだけどね。古いとか新しいとかそういうのを超えてこういうのが好きな人はたまらな
いだろう。「気持ち悪い」と一蹴する人の方が多いことは言うに及ばないが。なんとなくだが、
全体を支配するやさぐれ感がレディオヘッドの"アムニージアック"に似ているような気がする。
相方のアルバムとどっちが好きか?と言われると、どっちにも良い部分が沢山あるので難し
いのだが、社会不適合精神を有している自分は、やはりこっちに軍配が上がるかなぁ?
★★★★ ( 2008 )
柚木隆一郎の二人組なのだが、今年の6月に入って會田茂一が脱退。以下に
紹介する2枚のアルバムの発売直前である。最新作がエルマロ初体験であった
自分にとって事実上の解散は惜しまれるが、ソロもまた興味深いので、今後の
動向を探っていこうと思う。では、エルマロのメンバーそれぞれのソロアルバムの
レビューをドウゾ。どっちもイイ!です。

" SO IT GOES " / 會田茂一
気合の一発!かと思ったら、すごく緩いグルーヴ感のあるアコースティック・サウンド
だったので拍子抜けした。でもその安心感にドップリと浸かるには時間は掛からなかった。
エルマロがアヴァンギャルドでも、間口を広げていたのはこういうポップさがちゃんと備わ
っていたからだろう。何よりも一番響くのは歌であり、メロディーだ。そのメロディーラインが、
自分にはホントツボで。ポップなんだけど、穏やかで、それとなく色気もあって。こういうメロ
ディーを書ける人って言うのは本当に貴重!どうやらほぼ自分で制作していて、宅録っぽい
感じなのだが、それで塞ぎこまずにこれだけ開放感があるっていうのは充実している人の
成せる業だね。「ゆったり」となると昨今はサーフ・ミュージックばっかり取り上げられている
ような気がするけど、自分はこういう方が好きだな。ちなみに、名前にピンと来なかった人は
「木村カエラの"リルラリルハ"を作った人」と言えば、分かってもらえるかな?
★★★ ( 2008 )

" NEVAEVA " / 柚木隆一郎
相方のアルバムとの違いを一言で表せと言われたら「こっちの方がより変態的」という言葉
しか浮かばない。コーネリアスや曽我部恵一、PANICSMILEを動員して作り上げる、ザ・アヴ
ァンギャルドな世界。そこには狂気も熱も耽美も、そして甘美も混沌として存在する。でも混沌
の中に不思議と聴き手を虜にするポイントが配置されているのが、天才肌といった印象を与え
る。リズム、ベースのいい意味での違和感、陶酔を引き起こさせるような上モノと、サウンドど
れをとっても「あっち側」へ引きずり込ませようとしているようにしか思えない。もちろん引きずり
込まれるのだけどね。古いとか新しいとかそういうのを超えてこういうのが好きな人はたまらな
いだろう。「気持ち悪い」と一蹴する人の方が多いことは言うに及ばないが。なんとなくだが、
全体を支配するやさぐれ感がレディオヘッドの"アムニージアック"に似ているような気がする。
相方のアルバムとどっちが好きか?と言われると、どっちにも良い部分が沢山あるので難し
いのだが、社会不適合精神を有している自分は、やはりこっちに軍配が上がるかなぁ?
★★★★ ( 2008 )
2008年
07月
24日
(木)
05:32 |
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" floating pupa " / pupa
「高橋幸宏の新バンド構想の呼びかけにより、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、
権藤知彦の計6人で結成」されたpupa(ピューパ)。これがたまらなく良い。事前情報だと
ユキヒロ氏の割合が強い"BLUE MOON BLUE"の続編のようなもので、それ以上のものは
見せてはくれないと思っていたが、実際は期待した以上に本気だ。確かに生音+エレクトロ
ニカと言う意味ではソロの延長線上というのは間違ってはいないのだが、今作では他のメン
バーがもっと自由に音を奏でていて、聴き流せないポイントが沢山ある(特に目立たないギ
ターがかなり良し)。でも、ただ流していても全く問題ないような、浮遊感と自由度がこのア
ルバムには溢れていて、それがまた良いのだ。本気だけど自然、ベテランならではの熟練
と、力の抜き方を分かっている。加えて、メロディーがちゃんと存在していること、原田知世が
キュートさを醸し出していることも大きなポイントだ。今作を聴いていると、やっと生音+エレク
トロニカが普通のポップスに聴こえてくる、そういう時代になったのかなーと嬉しい気持ちに
なってくる。いつ聴いても、どこで聴こうと気持ちの良いアルバム。生活のちょっと先に見え
るユートピア。
★★★★☆ ( 2008 )
2008年
07月
18日
(金)
00:28 |
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" 私と放電 " / 椎名林檎
椎名林檎ももう10周年である。それを記念する形で発表されたのが今作、カップリングベスト
である。嫌でもシングルベストは出さないという姿勢が伺える。同時発売の"私と発電"という
クリップベストの方がよりベストらしいとは、いかにも彼女らしい。というのも彼女ほどアルバム
のコンセプトを大事にしている人はいないわけで、シングルを寄せ集めて聴いただけでは本当
に一面しか見えないからだ。でも彼女自身も「遊び場」と定義しているカップリングなら(こういう
風に解釈しているアーティストは多い)、トータリティーは始めから問題にならないし、かえって
彼女のバックボーンの豊かさを物語る。「女性」という立場からの鋭利な歌詞、ジャズや歌謡曲
の匂いの感じられる世界観、グランジなど洋楽オルタナティヴからの影響、何処と無く危うさを
持ち合わせた歌声。でもそれらが散漫に聴こえるのではなく、全て椎名林檎らしさというのを
演出しているのが凄いところだ。カップリングという「遊び場」ではそのバラバラ具合に拍車が
掛かっていて更に面白い。いちいちクオリティーが高いのは勿論、天晴れなぐらい統一感が
無い。本当に音楽が好きで、本当に天才なんだなこの人と再認識してしまった。最近の表現
の自然さを見ると、これからも作品を提供し続けてくれるに違いない。むしろ、これからの方が
楽しみかも。とりあえず、10周年おめでとうございます。
( 2008 )
2008年
06月
23日
(月)
03:24 |
編集

" LOVE ADDICT " / VAMPS
HYDEとKAZの新プロジェクト。とはいっても以前も組んでた二人なので純粋な新ユニットとは
いえないし、どうしても「HYDEソロ」として聴いてしまうのだが。Hydeの楽曲と言うのはラルク
の楽曲も含めて、主に80年代のニューウェーブ、90年代の一部オルタナティヴ(結構激しめ
だけどメロディアスなやつ)への愛情が素直に伝わってくるものが多い。だが、ラルクの場合
は、享受するリスナーのあまりの多さ、それに何よりもそれぞれ音楽的素養が違うメンバー
によって、よりカラフルな曲へ生まれ変わっていく。もちろんそこがラルクの魅力ではあるが、
この色々なものが削ぎ落とされて鳴らされているソロもまた良い。ラルクファンを煙に撒きなが
ら、本当に好きなものを、好きな形で奏でるという(もちろんHYDEは一流のメロディーメイカー
でもあるので、凄く聴きやすくはなるのだけど)。シルヴィアン風の静のロックをやってみたり、
いきなりハードロックへ転向したりと痛快な活動を続けている。
今作はその中でもかなり削ぎ落とした楽曲じゃないだろうか。必殺のメロディー、艶やかな
歌声、技巧なプレイヤー、前作にあった重い歌詞の世界観、それらを全て削ぎ落とし、ノリと
疾走感を感じさせるフツーのギターロックになっている。「腐りきった日本のチャートにドでかい
爆弾を落としてやるぜ!」なんて気概を感じさせないのも素晴らしい。あくまでもフツーにやっ
ている。やはりHydeはソロの意味を良く分かっていると思う。ただ、「最近の音楽は絶対聴い
てないでしょ?」と思わせるぐらい、同時代性が無さ過ぎて、好き勝手やりすぎと戸惑ったり
もするのだけど。これ戸惑うのはラルクファンだけじゃない(笑)まぁらしいっちゃらしいけど。
決して、お洒落だったり、「オッこりゃ凄い曲だ・・・」なんて唸ることはないけれど、こういうのが
日本で流れているのはそこまで悪い状況じゃないと思う。期待しないで聴きましょう。
でも、そろそろ「静」の方をやって欲しかったのでちょっと肩透かしを食らったような気も。
まあアルバムを聴いてから判断だなそれは。それかもっとHydeがオッサンになってから
渋みとともに聴かせてくれるのかな。
( 2008 , Single )
2008年
05月
27日
(火)
14:43 |
編集

" Velvet Touch " / Dragon Ash
去年のベストで新曲があったし、もうしばらくDAとしての活動は無いのだろうなと思っていたら今
作の発表が。しかもサッカーのタイアップ付き(FANTASISTA以来)。DAとしては最早得意分野だ
ろう。今回も見事なシュートを決めてくれた。イントロからサビまでの道のりの、技巧的ながらも軽
やかな、まさに一流選手のドリブルのような彩やかさ。そしてサビではまさにゴールが決まった
瞬間のような歓喜や祝祭感があるアッパーなメロディーに(一発で覚えられる)。そしてハーフタイ
ムが過ぎて、後半、押し寄せる力強いメロディーと言葉の連続。これにはドラゴンアッシュを聴い
てきた人なら興奮を隠せないだろう。そしてまた、これは新たなアンセム・ソングになりえる、とい
うか絶対なる。これがフェスを始めとしたライヴで盛り上がらないわけは無い。それぐらい多くの人
で共有できる強度を持っている。"INDEPENDIENTE"が「スタンダードである」と書いたが、今回は
それを更に振り切ったものであると言える。
あくまでもタイアップありきだと思うので、この曲で今後のドラゴンアッシュを占うことは非常に難し
いのだが、(個人的な希望的観測も含めて)シンプルな音作りでかつ、生音の良さや空間を生か
した、キャッチャーなものになるかもしれない。もちろん、ドラゴンアッシュにしか出来ない方法で、
だ。早くも今後を期待させてしまう見事なシングル。
( 2008 , Single )
2008年
05月
27日
(火)
14:03 |
編集
今年の邦楽は女性の活躍が目覚しいですね。PerfumeやSuperflyが(どちらも楽曲自体を制作
しているのは男性ですが)アルバム週間1位になったのを始め、アムロちゃんの堂々的なシング
ルでの復活など(ベスト盤が出るそうですね。売れそう)。今回紹介する4作品も全て女性の作品。

" Big☆Bang!!! " / 中川翔子
アニソンのカバーアルバムを経て、漸くと言ったオリジナル1stアルバム。しょこたん人気っていう
のは不思議なものがあって、アイドル的な人気のみならず、フツーの若い子達からは一癖ある変
な子だけど可愛い子っていう認知をされているし(個人的には二癖ぐらいある気がする 笑)、ベテ
ラン声優を始め中年層の人達からは妹分のような可愛がり方をされている(確か誕生日かなんか
のイベントにはべジータ王子が来ていた)。一部のアンチは別として、ここまで広く受け入れられて
いるのは彼女の魅力と憎まれなさから来ていると思う。だからこのアルバムも「しょこたんに歌って
ほしい!」っていうのをクリエイター側から感じるような力作になっている。正直ここまでクオリティ
ーの高い曲が並ぶとは思わなかった。しょこたんの歌唱は基本的にはカラオケが育んだものに
過ぎないのだけれど、結構良い線行っていると思う。馬鹿に出来ないなこれは。

" 秘密 " / aiko
そこまで真剣に聴いているわけではないけれど、この人ほど一定のクオリティーを持ってアルバ
ムを作っている人は日本の中では数少ないんじゃないだろうか。このまま行けばユーミンレベル
までいけると思う。ソングライティング能力が高いのはもちろん、やはりこの人の音楽にとって重
要なのは歌詞だろう。日常の言葉を使いながらも、感情を全てをノートに書き留めているんじゃな
いだろうかと思うぐらい精細な歌詞。恋愛の歌詞を書く女性アーティストは数いれど、この人まで
ディティールに拘った歌詞を書く人はいない。このアルバムじゃないけど「えりあし」っていうタイト
ルの曲があって、「えりあしで曲が作れんのか!?そこから膨らませられんのか!?」って驚い
たものだ。インタビューで、歌詞から楽曲制作から始まり、その後にメロディーを乗せるといってい
たがそれも納得。あと恋愛ジャンキーとも言っていたな。男の目線から聴くと共感というよりは「
女の子ってホントにこんなこと思ってんの?」って感じなのだが、その緻密さにちょっと恐怖心さ
え覚える・・・。

" +1 " / 木村カエラ
まだsakusakuがジゴローだった頃、企画モノのような形でデビューした彼女もいつのまにかこん
な普通に聴かれるアーティストになっているとは。この人はバックの人が本当に豪華すぎて毎回
驚いてしまうのだけど、今回もスゲー。「奥田民生、石野卓球(電気グルーヴ)、會田茂一、ミト(ク
ラムボン)、高桑圭(GREAT3)、など」ですって。彼女の吸引力って一体何なんだろうか。実は彼女
には日本語ロックの突破口と言うか、彼女を通して日本のロックがもっと聴かれていくかもしれな
いと期待していたのだけど、現状を見るとそうでもない。彼女のファンは木村カエラは木村カエラと
して聴くよう?そこでかなり斜に構えた見方をついしてしまうんだけど、彼女って良い副収入なの
かもな。なんでそんな見方をしてしまうかと言うと、やっぱり彼女自身のオリジナリティーが圧倒
的に弱いからだろうな。そこそこツボを抑えている感じなんだけど、なんかもったいないなぁと思
ってしまうんだよね。

" I LOVED YESTERDAY " / YUI
いよいよYUIも大衆に受け入れられる覚悟を決めたと言うか、消費に耐えられる作品を作ってき
たと言うか。乗り越える壁を設定しそこをもがくように歌っていくスタイルから、同じ境遇にある人
達にエールを送るようなスタイルに変わっていることがかなりデカイ。ラヴソングに関してもReady
to Loveと初々しく歌っていた頃から比べると、より具体的な内容になっている。サウンドに関し
てもアコースティックなサウンドから、エレキギターを全編的に導入したロック・テイストの曲が並
ぶ。歌詞に鋭利さは無くなったが、それだけ色々な人に分かりやすいものになっていると思う。
この辺を成長と捉えるか、凡庸になったと捉えるかで、この作品の評価は大きく異なるだろう。
かく言う自分は、未だに評価できていないのだけれど。確かに初期の衝撃性は大きな魅力であ
ったものの、あれはあの時点での感情なり考えをアルバムにしたもので、それを変わらずに表
現しなければならない義務はどこにも無いからだ。20前後の女性アーティストならなおさらだ。
ソングライティング能力は作を追うごとに本当にプロっぽくなっていくので、どっちが良いかと言う
のは正直分からない。しかし、この辺の年代の女の人って本当に一年刻みで変わっていくから
不思議だよなー。
しているのは男性ですが)アルバム週間1位になったのを始め、アムロちゃんの堂々的なシング
ルでの復活など(ベスト盤が出るそうですね。売れそう)。今回紹介する4作品も全て女性の作品。

" Big☆Bang!!! " / 中川翔子
アニソンのカバーアルバムを経て、漸くと言ったオリジナル1stアルバム。しょこたん人気っていう
のは不思議なものがあって、アイドル的な人気のみならず、フツーの若い子達からは一癖ある変
な子だけど可愛い子っていう認知をされているし(個人的には二癖ぐらいある気がする 笑)、ベテ
ラン声優を始め中年層の人達からは妹分のような可愛がり方をされている(確か誕生日かなんか
のイベントにはべジータ王子が来ていた)。一部のアンチは別として、ここまで広く受け入れられて
いるのは彼女の魅力と憎まれなさから来ていると思う。だからこのアルバムも「しょこたんに歌って
ほしい!」っていうのをクリエイター側から感じるような力作になっている。正直ここまでクオリティ
ーの高い曲が並ぶとは思わなかった。しょこたんの歌唱は基本的にはカラオケが育んだものに
過ぎないのだけれど、結構良い線行っていると思う。馬鹿に出来ないなこれは。

" 秘密 " / aiko
そこまで真剣に聴いているわけではないけれど、この人ほど一定のクオリティーを持ってアルバ
ムを作っている人は日本の中では数少ないんじゃないだろうか。このまま行けばユーミンレベル
までいけると思う。ソングライティング能力が高いのはもちろん、やはりこの人の音楽にとって重
要なのは歌詞だろう。日常の言葉を使いながらも、感情を全てをノートに書き留めているんじゃな
いだろうかと思うぐらい精細な歌詞。恋愛の歌詞を書く女性アーティストは数いれど、この人まで
ディティールに拘った歌詞を書く人はいない。このアルバムじゃないけど「えりあし」っていうタイト
ルの曲があって、「えりあしで曲が作れんのか!?そこから膨らませられんのか!?」って驚い
たものだ。インタビューで、歌詞から楽曲制作から始まり、その後にメロディーを乗せるといってい
たがそれも納得。あと恋愛ジャンキーとも言っていたな。男の目線から聴くと共感というよりは「
女の子ってホントにこんなこと思ってんの?」って感じなのだが、その緻密さにちょっと恐怖心さ
え覚える・・・。

" +1 " / 木村カエラ
まだsakusakuがジゴローだった頃、企画モノのような形でデビューした彼女もいつのまにかこん
な普通に聴かれるアーティストになっているとは。この人はバックの人が本当に豪華すぎて毎回
驚いてしまうのだけど、今回もスゲー。「奥田民生、石野卓球(電気グルーヴ)、會田茂一、ミト(ク
ラムボン)、高桑圭(GREAT3)、など」ですって。彼女の吸引力って一体何なんだろうか。実は彼女
には日本語ロックの突破口と言うか、彼女を通して日本のロックがもっと聴かれていくかもしれな
いと期待していたのだけど、現状を見るとそうでもない。彼女のファンは木村カエラは木村カエラと
して聴くよう?そこでかなり斜に構えた見方をついしてしまうんだけど、彼女って良い副収入なの
かもな。なんでそんな見方をしてしまうかと言うと、やっぱり彼女自身のオリジナリティーが圧倒
的に弱いからだろうな。そこそこツボを抑えている感じなんだけど、なんかもったいないなぁと思
ってしまうんだよね。

" I LOVED YESTERDAY " / YUI
いよいよYUIも大衆に受け入れられる覚悟を決めたと言うか、消費に耐えられる作品を作ってき
たと言うか。乗り越える壁を設定しそこをもがくように歌っていくスタイルから、同じ境遇にある人
達にエールを送るようなスタイルに変わっていることがかなりデカイ。ラヴソングに関してもReady
to Loveと初々しく歌っていた頃から比べると、より具体的な内容になっている。サウンドに関し
てもアコースティックなサウンドから、エレキギターを全編的に導入したロック・テイストの曲が並
ぶ。歌詞に鋭利さは無くなったが、それだけ色々な人に分かりやすいものになっていると思う。
この辺を成長と捉えるか、凡庸になったと捉えるかで、この作品の評価は大きく異なるだろう。
かく言う自分は、未だに評価できていないのだけれど。確かに初期の衝撃性は大きな魅力であ
ったものの、あれはあの時点での感情なり考えをアルバムにしたもので、それを変わらずに表
現しなければならない義務はどこにも無いからだ。20前後の女性アーティストならなおさらだ。
ソングライティング能力は作を追うごとに本当にプロっぽくなっていくので、どっちが良いかと言う
のは正直分からない。しかし、この辺の年代の女の人って本当に一年刻みで変わっていくから
不思議だよなー。
2008年
05月
18日
(日)
04:43 |
編集

" Superfly " / Superfly
1stアルバム。最近の邦楽新人アーティストの中で、ここまで1stアルバムの発売日を待ち望んだ
のは久しぶりだ。まず宣言したい、彼らは本物だ。60,70年代に影響を受けた影響を受けた現代的
なロック&ポップス(とはいってもラブサイケデリコとは違うベクトルで)、それが何万人もが共有で
きる程の強度を維持、強烈な歌声と魅力的な要素が満載。とりわけ耳を奪われるのはその歌声
だろう。様々な表情を持っているわけではないことを考えると、はっきり言って世界有数の「巧い」
歌手ではないと思う。でも中、高音域で(ホントに!)よく伸びるのは日本人では数が少ないと思
われるし、魂を感じる叫びにも似た歌は音楽的に気持ち良い。もっと個人的な感想を言えば、初
めて彼女をTVで観たときのインパクトが絶大だった。それは高音を「笑顔」で歌っていたことだ。
それは彼女の歌に対する真摯な姿勢を感じると同時に、(真偽は別として)歌手としての余裕と
言うものを感じたのだ。まぁ、一言で言えば、こんなロックを歌える女の人を待望していたということ。
さてアルバムの詳細に話を移すと、本人達も「ベスト盤的」と語っている通りクオリティの高い曲が
並ぶ。アルバムをストーリーとして聴く自分にとっては、まとまりが欠けているのが惜しいとは思う
ものの、「そういえばまだ一枚目」だったと思い出した(一枚目でこれは凄いでしょ・・・)。彼らのブレ
イクを決定的にした"愛を込めて花束を"はアルバムの名曲度をグン!と上げて全体を引き締めて
いるし、"マニフェスト"は相変わらず良いロック姉ちゃんぶりだし、"i spy i spy"はかなり良いアク
セントになっている(この路線をまたやって欲しいな)。アルバム曲でも、クラシックなロックへの
愛情を素直に表現した"1969"、素に近いことでソウルの核を感じる"Last Love Song"、ゴスペル
チックなアレンジがドラマティック性を高めている"I Remember"など聴きどころが沢山ある。この
ままだとアルバム全曲紹介になってしまうのでこれぐらいにしておくけど、とりあえず堂々のファー
ストアルバムと言っても良いだろう。今後、アレンジを更にロック色に染めても良いし、低音を重点
に置いた楽曲を作ってみても良いし、コンセプト・アルバムを作っても良いし、選択肢、可能性が
いくらでもあると思う。それぐらい期待させる新人、突っ走って欲しい。
★★★★☆ ( 2008 )
発売日に行われたフリーライヴのライヴレポートも合わせて書きます。その日の用事を
サボってまで参加。以下に記述。
2008年
05月
02日
(金)
14:45 |
編集
日本のサウンドトラック界で最も有名なのは誰?と聴かれれば多くの人は「菅野よう子」と
答えるだろう。その作風の振り幅の異常な広さ、そしてクオリティーの高さを考えれば当然だ。
でも個人的に、それと同等かそれ以上に全幅の信頼を寄せる人物がいる。光田康典だ。菅野
よう子ほどの振り幅は無いものの、独特のサウンドというのがどの作品にもある。ノスタルジー
を喚起させるメロディー、民族音楽と打ち込みのバランス、神々しいコーラス曲。様々な要素が
結びついて、素晴らしい音楽を作り上げている。以下、年代順に彼の作品を語って行きたい。
答えるだろう。その作風の振り幅の異常な広さ、そしてクオリティーの高さを考えれば当然だ。
でも個人的に、それと同等かそれ以上に全幅の信頼を寄せる人物がいる。光田康典だ。菅野
よう子ほどの振り幅は無いものの、独特のサウンドというのがどの作品にもある。ノスタルジー
を喚起させるメロディー、民族音楽と打ち込みのバランス、神々しいコーラス曲。様々な要素が
結びついて、素晴らしい音楽を作り上げている。以下、年代順に彼の作品を語って行きたい。







