Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
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[Review] X X X / L'Arc-en-Ciel
2011年 09月 17日 (土) 18:20 | 編集

" X X X " / L'Arc-en-Ciel

 20周年第二弾となる38thシングル。今回はhyde曲で、タイトル"XXX"は「キスキスキス」と読むそうな。20周年はベスト&ライヴとシングル1枚でお茶を濁すという意見もちらほら見かけたので、こんなに短いスパンで新曲を出してくるとは思わなかった。しかもこんな変化球を。前作"GOOD LUCK MY WAY"で20周年を祝福するようなスタンダードはやったんだから、今度は好きなことやらせろよと言わんばかりに時代錯誤なゴーシャス感を前面に出している。先に公開されているPVでもバブルかっていうぐらいに下世話で観てるこちらが恥ずかしくなるぐらいギラギラ感を漂わせているが、世間とは全く違う方向で進んできたバンドなので何の不思議もない。楽曲は、メタルに影響受けた彼ららしいへヴィなギターとDepeche Modeのような妖艶さを合わせ、ストリングスでいかがわしさをプラスする何とも趣味性の高い曲になっている。この人達の80年代Loveは潔いなぁ。ハッキリ言うとスマートな方法論では全く無く見方によってはかなりダサいのだが、それをポップなメロディーと演奏で押し切ってしまうのがこのバンドのすごいところ。好き勝手やってるおっさん達の和気藹々感が聴き手にも伝わってくる良曲。アルバムはもっと好き勝手やってほしいね。

( 2011 , Single )

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[Review] GOOD LUCK MY WAY / L'Arc-en-Ciel

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[Review] Seven Stars / Fennesz
2011年 09月 14日 (水) 22:43 | 編集

" Seven Stars " / Fennesz

 つい先日―といっても1ヶ月経つけど・・・―発売された坂本龍一との共作"flumina"も話題になっているウィーンの電子音楽家、フェネスの最新EP。今作はアナログが先にリリースされ、やっとこさデジタルリリースとなったので聴いてみた(CDリリースも有り)。3年前の前作"Black Sea"ではギターの旋律よりも、アンビエント色を増したサウンドの美しさが強調されていたが基本路線は今作も変わらず。ハッキリとしたメロディーが無いからこそ、ノイズ、生音、アンビエント、その音の重なり合いや繊細な音の一つ一つにしっかりと耳を傾けることが出来る。そしてそれはは途方もなく美しい。最早、荘厳/重厚とすら言える領域に達していて、手法や小手先云々ではなくひたすらに自らの音を求め続けるこれぞフェネスの真骨頂。爪弾かれた生音の響きからすぐさま独自のテクスチャーへ移行する"Liminal"、冒頭から放たれ続ける様々なノイズとかすかに聴こえる(ような)ヴォイス・サンプルが緊張感をもたらす"July"、比較的生音が前面に出て柔らかく、ロマンチックな面を見せるタイトル曲"Seven Stars"など何とも濃密な18分。アルバムを期待して待つ!

( 2011 , EP )


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・[Review] Black Sea / Fennesz

[Review] GOOD LUCK MY WAY / L'Arc-en-Ciel
2011年 05月 30日 (月) 00:45 | 編集

" GOOD LUCK MY WAY " / L'Arc-en-Ciel

 今年は結成20周年となるラルクの37thシングル。Gyao!を始め、様々な動画サイトで試聴が開始されていた(ただ単に上げられているだけ?)ので聴いてみた。ストリングスから割と重めなギターへと移行するイントロで始まりさぞ壮大な楽曲に仕上げられていると思いきや、その後の展開はあっけらかんと王道的。同じくハガレンのタイアップがついていた"READY STEADY GO"、"Link"の流れを崩さず、20年たってもまだまだ瑞々しいメロディーを紡ぎ続けるtetsuyaの大衆的なセンスを再確認できる。直接的で前向きな歌詞と、疾走感という面からみれば"NEXUS 4"なんかとも類似点は多い。流石ベテランの安定感といったところ。だがしかし"KISS"以降、あまりにも類型化されたポップなラルク像というのが押し出されすぎているのが若干気になるところではある。"KISS"自体現在のラルクが持ちうる最大限のポップ強度を打ち出した作品だったが、その後に発表された"DRINK IT DOWN"(yukihiro)~"NEXUS 4/SHINE"(tetsuya)~"BLESS"(hyde)そして今作とラルクのコアな部分が見えているようで見えない歯がゆさを感じるような。まあ何が言いたいかというと、そろそろkenの耽美で奥深い楽曲が聴きたいということで。あくまでも彼の楽曲がラルクの肝だと思っているのでね。というか今年中にオリジナルアルバムは出るのか?

( 2011 , Single)


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・[Review] NEXUS4 / SHINE / L'Arc-en-Ciel
・[Review] KISS / L'Arc-en-Ciel

[Review] かぞえうた / Mr.Children
2011年 04月 06日 (水) 23:43 | 編集

" かぞえうた " / Mr.Children

 東日本大震災を受けてミスチルが発表した配信シングル。桜井氏曰く、「人を感動させるという行為も、この災害を前に不純に思えてしかたなくて」、「それにできるだけ作為的でないメロディーをと考え、この歌に辿り着きました。 」という希望の歌だそうだ。確かにアレンジが全くもって鬱陶しかった"SENSE"の楽曲から比べると、はるかにシンプルでメロディーと歌詞が直接頭に入ってくる。いわばこれは有り余るポップネスが剥き出しの状態にされているわけで、感動的にしようとして失敗していた?前作の楽曲よりもむしろ感動的だ。これだけ短い期間でこれだけの楽曲を書けるとは、やはり才能あるポップソングライターだと思わずにはいられない。私が彼らに(というか大衆的なバンド)に求めているのは、メロディーに乗せずには言えないぐらい情けなく青臭い歌詞と一癖あるが親しみやすいメロディーであったりするので、今作には思ったよりも惹きつけられた。"彩り"や"あんまり覚えてないや"以来に彼らの凄さを実感。ただアレンジは相変わらずバンド感の無い感じで今後が危ぶまれるが、楽曲に合っているのでそこまで気にはならない。これは広く、水のように浸透していくだろう。

( 2011, Single )

[Review] What The Hell / Avril Lavigne
2011年 02月 21日 (月) 01:25 | 編集

" What The Hell " / Avril Lavigne

 アヴリル・ラヴィーンが世に登場したとき、私は高校1年生。洋楽の海がここまで大海だとは知らなかった小僧っ子にとって、彼女が持つインパクトは凄まじいものがあった。それはまるで、J-POPからゆっくりと洋楽への扉を開けようとしていたところを、飛び蹴りでこじ開けてくるかのようであったと言えるだろうか。それほどまでに彼女は突出してポップな存在で、紛れもなく洋楽であるにも関わらずそれをものともしない(歌詞わかんねーを超える)強度があった。まず、楽曲のバランスが良い。オルタナティヴの匂いをあくまでも香水のように纏い、重くなりすぎずポップロックとして仕上げている。それに加え、アコースティックやバラードなどメロディーを強く押し出した曲もあり、SSWとしての確かさをも証明。そしてもう一つ、彼女の大きな魅力であったのが大胆不敵な態度。1stアルバム"Let Go"の仁王立ちジャケットからして分かるのだけど、初期のPVを見るとほぼ間違いなく眉間に皺を寄せたしかめっ面をしていて。このしかめっ面パワーは中々凄くて、なんとなく只者ではないと思わせるには十分過ぎるほど十分であった。バランス感覚としかめっ面を武器に、彼女はあっとういう間に勝利して行った。
 しかし、3rdアルバム"Girlfriend"のあまりの能天気さに閉口。3年が経って、4thアルバムのリードシングルとして今回の"What The Hell"が届けられた。ここにはしかめっ面も無ければ、バランス感覚も無い。代わりあるのは作り物感満載のトラックと、間抜けな顔して中指を立てる彼女だ。その変化は多分意識的にやっていて、今作の歌詞にもよく現れているし、「慣れ親しんだものに別れを告げて前に進む」という次作のタイトル"Goodbye Lullaby"にも象徴されている。もうあの頃の彼女はここにはいないこと明確に告げている。だからこそ、もう彼女を追いかける必要が無いことを強く確信した。アルバムはシングルとは違ってアコースティックなサウンドで、穏やかな作風になっているなんていう話もあるが最早ワット・ザ・ヘル。今までありがとうそしてさようなら、アヴリル・ラヴィーン。

( 2011 , Single )

[Review] SPIRIT OF PROGRESS E.P. / Dragon Ash
2010年 11月 14日 (日) 13:11 | 編集

" SPIRIT OF PROGRESS E.P. " / Dragon Ash

 ようやくドラゴンアッシュが動いた、そう思えるEPだ。否、音楽的にはディストーション×ラップ×アッパーなメロディーと所謂「ミクスチャー・ロック」にして、原点回帰とも言える内容で驚きは無いのだが。それでも血が入れ替わったような新鮮味が今作から感じられるのは、リズムセクションを代表として近年培ってきた音楽的卓越性と、そして何より経験してきたからこその言葉が綴られているから。リード曲では道程の陰と陽両方が綴られている。"ROCK BAND"では「Back To The 90's」=始まりの時から無邪気な青春と残酷な現実を振り返り、それでもなお自身の曲を信じぬくという意思がが歌われ、"TIME OF YOUR LIFE"ではそれこそ「道半ばで散ったバンド」への思慕の念と新たな門出を祝福する餞が。アグレッシヴな演奏と、哀愁たっぷりのメロディーと、力強い言葉と、まさにドラゴンアッシュが(世間的に)絶頂であった頃を思い起こさせるようだ。あの頃の狂騒は再び起こらないかもしれないが、自身の立ち位置を外向きに示すという意味で非常に重要なEP。最早バンド名を冠するのと同意義であるアルバム"MIXTURE"もそんな内容になっていそうだ。
 そんなこととは全く関係なしに素晴らしいのはカップリングの"PARTIAL BLIND"。ミュージシャンの遊び場はここなんだと言わんばかりの自由な内容で、ポスト・ロック/エレクトロニカからの影響、ラテン的パーカッション、スクラッチ、変拍子が凝縮して1曲の中に存在し、心象風景が次々とラップされていく。降谷建志のこういった「静」の部分はやはり魅力的だし、このクールネスには抗えないなぁ。むしろ好みはこっちだったり。

( 2010, EP )

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[Review] "AMBITIOUS"
[Review] "FREEDOM"
[Review] Move of Ten / Autechre
2010年 09月 17日 (金) 07:30 | 編集

" Move of Ten " / Autechre

 3月にアルバム"Oversteps"を発表したと思ったら半年経たずに新作が。今作は、前作完成後ライブ・セット用にシステムに修正を加えてゆく過程で生まれたというEP。言わばほぼ同環境で制作された双子のようなものだ。それを裏付けるように、前作のサウンドを決定付けていたアンビエントやミニマル、音響空間の作り方といったものが踏襲されている。しかし前作と異なるのは、リズムがより強調されていること(前作を静とするならば、今作は動)。ただ「リズムを強調」とは言っても、過去の複雑怪奇なビートではなく、シンプルで淡々としたビートで構築されているのが特徴かと。今まで以上に知性やエレガントさが前面に出ているような。そして、なんと四つ打ちまで飛び出し、なかなかの聴きやすさというか、彼ららしからぬバランスを保っているのも面白いところ。"Oversteps"と合わせて聴くと、その共通点や違いを興味深く感じられるかもしれない。
 個人的にはオウテカに長いこと苦手意識を持っていたのだが、この一連のシリーズが思いのほか聴きやすかったので苦手意識が大分軽減されたような気がする。苦手でも何故か過去作は買い続けてはいたので、これから聴き込めるのかも知れない・・・寝かせたなぁ随分。

( 2010 , EP )

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[Review] Oversteps
[Review] AMBITIOUS / Dragon Ash
2010年 06月 18日 (金) 07:14 | 編集

" AMBITIOUS " / Dragon Ash

 ドラゴンアッシュ×スポーツと外しの無い組み合わせがまた生まれた(こういうオファー多いんだろうな)。昨年の夏フェス時期に発表された"Callin'"と同様にとても開かれた楽曲だ。性急なビート&ドラムンベース、ラテン要素、ラウドなギターが鳴る彼ららしい多層的なトラックに乗せられる、開放的な西海岸的メロディー。言葉も「あざだらけで描いてこそ勝ち」と実に降谷建志らしい乗り越えが示されている。うん、実にドラゴンアッシュというイメージに合う、ど真ん中を行く楽曲ではないだろうか。カップリングの"Beat Surf"も盟友のPES、VERBALを呼び(何気にドラゴンアッシュ名義でこの二人をフィーチャーするのは初めて)、ノリで押し切るパーティーソングになっている。こうやって期待されたものをポンと出せるのには毎度ながら感心させられるなあ。近年、敢えてど真ん中を避けてきた彼らだが、"FREEDOM"以降ミクスチャーというのを背負って勝負に出ているように思える。新しい音楽を見つけ自らに再編を課すという彼らのオルタナティヴ精神に惹かれている自分にとっては正直面白くない展開ではあるのだが、今後も追っていこうと思わせるには十分な求心力のあるシングル。さて、アルバムはどういうことになるのか。

( 2010 , Single )

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[Review] "Callin' "
[Review] "FREEDOM"
[Review] How to Destroy Angels / How to Destroy Angels
2010年 06月 15日 (火) 22:15 | 編集

" How to Destroy Angels " / How to Destroy Angels

 Nine Inch NailsのTrent Reznor、その奥さんであるMariqueen Maandig、 "With Teeth"以来NINを支えてきたAtticus RossによるプロジェクトHow to Destroy Angels。昨年にNINがツアー終了宣言をして以来のカムバックである(NIN名義で鉄男のサントラへ新曲提供というのもあったけど)。そして、カムバックと共に発表されたのがこのEP。なんと"The Slip"に続いてのフリーダウンロード、つまりはタダ。毎度のこと気前が良すぎて心配になるのだけど、創作自体を楽しんでいるという地平にたどり着いているんだろうか。
 その音を聴いただけでトレント・レズナー節が炸裂していて微笑ましい。基本的には後期NIN(まだNINは終わってないのだが暫定的にこう呼ぶ)のシンプル/ミニマルなバンドサウンドで、通低として"Ghost I-IV"の静謐さやあり、飛び道具的に"YEAR ZERO"のエレクトロなノイズがあると言った感じ。後期NINを聴いている人なら容易にサウンド想像出来るであろうし、同時にあまり衝撃が無いのが分かってもらえると思うが、かといって今作がつまらないということはない。それは奥様がヴォーカルをとっているからで、NINの表現とは違う妖艶さや気だるさに少なからず新鮮さを感じる。ヴォーカルが女性に変わると、陰鬱さが少しマイルドになって耳触りが良くなりもするような。マッチョさが理由で後期NINを敬遠していた人なら、むしろこっちの方を選ぶのではないだろうか。2011年の初頭にはフル・アルバムをリリースする予定らしいが、これはこれで面白くなりそうだ。

( 2010 , EP )

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[Review]The Slip / Nine Inch Nails
[Review] Neutron Star Collision (Love is Forever) / Muse
2010年 06月 10日 (木) 07:18 | 編集
muse_loveisforever.jpg
" Neutron Star Collision (Love is Forever) " / Muse

 映画トワライト・シリーズの最新作、第3章「エクリプス」のサントラからの楽曲(なんでも原作者がミューズを聞きながら執筆していたらしい)。毎度むりくり既存の楽曲を使用していたけれども、今回はれっきとした書き下ろしの新曲。映画もベタベタな展開なら、楽曲もまたベタベタな展開なのは言うまでもない。何しろミューズで、このタイトルなのだから。今の時代、こんなダサいタイトルを惜しげもなく付けてくるのは彼らぐらいだからね。もちろん褒めてます。
 イントロのピアノに導かれるようにして展開していくミューズ流一大絵巻。映画というスケールに負けないようにか、メロディーもギターの旋律もドラマチックな仕上がり。歌詞も赤面するような文句をバシバシと言い切っている。スタジアムでガツーンと鳴るのが似合いそうな実に「らしい」曲で、聴くたびにニヤリとしてしまう。ミューズが素晴らしいのはこういうのを大真面目にやるところで、だからこそ00年代でも希少なモンスターバンドに成長したのだろう。絶賛配信中。

( 2010 , Single )

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