Deep Impact
音楽全般を扱っています。主に邦楽、洋楽のディスクレビュー。たまに暴走に走ります。
West Ryder Pauper Lunatic Asylum / Kasabian
2009年 07月 06日 (月) 02:09 | 編集

" West Ryder Pauper Lunatic Asylum " / Kasabian

3rdアルバム。世捨て人や破天荒のように見えても実はテストで満点取ってしまう優等生―
なんとなくそんなイメージがカサビアンにはあって。メロディーの立ち方、音楽性のそつの無
いミックスされ具合、そしてそれを皆が聴けるものにしてしまう手腕、それらを考えると今の
支持のされ具合/新世代の中での立ち位置は当然だろと思える。今作もそんな彼らの優
等生ぶりが遺憾なく発揮されている。まず、Dan “The Automator”(GorillazやDJ Shadow
作品でおなじみ)プロデュースって言うところからしてまさにだが、グルーヴ重視のサイケデリ
ックを奏でつつも、フォーキーに振ってみたり(雰囲気が)中東系のものに振ってみたりと、幅
が広い。そしてそれがあまりにも自然に鳴っていて、聴き手に強要するものではないところが
見事。本当に一枚一枚着実に成長を見せられていると思う。まあだからこそなんだろうけど、
今作は一聴して優等生って判断できるような感じもして、パワー不足かつイージーリスニング
なものになってしまっているかなと。良盤だが名盤に一歩届かず、彼らが大好きなサマソニ
でもトリはまだかなと思わざるを得ない。ただ、新世代で最も伸びしろがあるのは彼らである
ことは間違いないし、そうなってくれるだろうと何故か直感できるのも彼らである。
頑張れ!カサビアン。ジャケットはとりあえずダサいぞ!

★★★☆ ( 2009 )
2009年6月の購入記録
2009年 07月 02日 (木) 12:27 | 編集
あくまでも自分のためのメモ、2009年6月の購入記録です。

新作
・" Totems Flare " / Clark
・" Ice Capped At Both Ends " / Diamond Watch Wrists
・" The West Ryder Pauper Lunatic Asylum " / Kasabian
・" Octahedron " / The Mars Volta
・" Beacons of Ancestorship " / Tortoise
・" Battle For The Sun " / Placebo
・" Meditation Upon Meditations " / Prefuse 73
・" Vamps " / Vamps
・" 三文ゴシップ " / 椎名林檎
・" Tai Rei Tei Rio " / 高木正勝

旧作
・" Born To Do It " / Craig David ※
・" Slicker Than Your Average " / Craig David ※
・" Shine " / Daniel Lanois ※
・" Zero Landmine " / N.M.L ※
・" simple things " / Zero 7 ※
・" Merry Christmas Mr. Lawrence " / 坂本龍一 ※
・" /05 " / 坂本龍一 ※

Blu-ray & DVD
・" 2001年宇宙の旅 (Blu-ray) "
・" stash MUSIC VIDEOS COLLECTION 02 "

ダウンロード
・" New Divide " / LINKIN PARK
・" Alright!! " / Superfly

音楽17点、映像2点、ダウンロード2点と結構数は行ってますが、値段はそれほどでも。
特に中古なんかは全部半額という素晴らしいお得感。7月はあまりリリースラッシュでも
ないので更に減ると予想。パフュームを買うかどうかだけ悩み中。
King of Pop - Japan Edition / Michael Jackson
2009年 07月 01日 (水) 18:30 | 編集

" King of Pop - Japan Edition " / Michael Jackson

6月26日の朝のニュースを見て以来、ほとんどマイケルしか聴いていない。というか他の
音楽が耳に入ってこない。あらかじめ断っておくと、自分はマイケル・ジャクソンの熱心な
ファンでもなければ、リアルタイム世代でもない。だが、彼の音楽を聴きながら「ああ、もう
この人は世の中に居ないのか」と実感が出来ない実感をすると、その失ったものの大きさ
に愕然としてしまうのだ。マイケルの表現には、彼特有の表現がたくさんある。ムーンウォ
ークが代表的だが、そもそもダンスと歌を融合させ、それが表現として成り立たせたのは
彼だ。そして黒人音楽を圧倒的なまでに洗練し、誰もが聴けるものにしたもの彼。あと"We
Are The World","Heal The World"なんてギャグとしか思えないようなピュアネスを恥ず
かしげもなく、むしろ説得力を持って聴かせられたのも稀だ。こんなことを一人の表現者か
ら出てくるのは本当に何かが憑いているとしか思えないのだが、やはりそれは天才ってこ
となのだろうか。晩年は、ゴシップはどうでも良いとしても、音楽活動から遠ざかっていたのは
事実で、せめてアルバムを聴かせてほしかったなぁと悔やまれてならない。
彼がいなければ自分は永遠に歌にダンスを融合する人達を馬鹿にし続けていたかもしれ
ない。ポップ・ミュージックとはなんなのか、その真髄を彼に教わったような気がする。

( 2008 )
New Divide / Linkin Park
2009年 06月 24日 (水) 04:49 | 編集
linkinpark_newdiveide.jpg
" New Divide " / Linkin Park

リンキン・パークがまたもやトランスフォーマーがらみの楽曲を制作。1作目のときは挿入歌
という形で"What I've Done"が採用されただけだったが、今作は「トランスフォーマー/リベ
ンジ」に書き下ろした正真正銘の新曲。モダン・へヴィネスを軸にしながら、インダストリアル
へと展開して行くも、結局はメロディーが一番前に出るという実に彼ららしい楽曲。ただ、前
作の流れを引き継いでいるのも事実で、前作が未だに好きになっていない自分としてはう〜
んといった感じ。もう少し言うと、やはり音がスカスカというか生バンドとしておぉ〜!と思うと
ころまで至っていないな、と。リンキンといえば、初期においては音のミックス具合と取捨選
択具合が完璧だったわけで、それが最早方程式と呼べるまでだった。でもそれを解体した
前作がパワー不足というか代わるものを見つけられなかったという認識でいて、今作もそれ
は見つけられない。目下ニュー・アルバムを制作中という事だが、果たして新しいリンキン・
パークの表現が生まれるかどうか、それに注目。

( 2009 , Single )
VAMPS / VAMPS
2009年 06月 22日 (月) 08:25 | 編集

" VAMPS " / VAMPS

1stアルバム。L'Arc-en-CielのhydeとOblivion DustのK.A.Zによるユニット、VAMPS。
とはいっても数年前からhydeソロで一緒にやっているので新鮮味は無い。hydeソロのニュー
アルバムだという認識でまったく問題なし。ただ以前と違うのは今作がライヴありきで作られ
たことだろう。衝動ある楽曲や、へヴィーな楽曲が非常に多い。音的にはかなりフツーのアメ
リカンロックに偏ってはいるものの、艶やかなヴォーカルや粘っこいメロディーが乗っかること
によってちょっと変わったロックにはなっている。というか趣味全開なアルバムで、ハードロッ
クとニューウェイヴの洗礼を受けた年代が好きなものをそのままやりました的な。素直に聴き
通す事の出来る風通しの良さが今作の強みなんじゃないだろうか。まぁとはいってもあまりに
同時代性が無さ過ぎて、ひとっつもカッコ良くない―ぶっちゃけダサい―のだが、それを笑って
受け流せるかが今作を受け入れられるかどうかの分かれ道だろう。ただ、これだけは言って
おきたいのは"SWEET DREAMS"は白眉。"Roentgen"至上主義の自分としてはちょっと歓喜
するほどの良曲。この曲だけのために買っても損は無い、と思う。

★★★ ( 2009 )
JOURNEY / RIP SLYME
2009年 06月 20日 (土) 04:16 | 編集

" JOURNEY " / RIP SLYME

7thアルバム。前作のレビューで自分は次のように書いた。「流れの作り方、バランスの取り方
も作を追うごとに確実に上手くなってる。」、「これは既にヒップホップでは無いかもしれない。も
っと純音楽的な姿勢になっている。」 "JOURNEY"はこれら近年のリップ・スライムの流れを踏
まえた上で、チェックメイトを決め込むような力作となっている。彼らのアルバムの中でもかなり
上位に食い込むアルバムなのではないだろうか。キーワードはシンプルに「聞こえる」こと。
まず基本的な構成として、アルバム曲に関しては4MCが全員参加していない曲も多く、一曲が
短い。そして音的には、生音、エレクトロなどの要素はありながらも非常にコンパクトである。そこ
で凄いのは、ギターやエレクトロなどバキバキしそうな音を実に自然に、まろやかに楽曲に溶け
込ませていることで、トラックメイカーとしての秀逸さを再確認させる(ソウルブルースもかなり効
いている)。曲の配置も完璧で、アッパーな"Good Day"〜文句なしの名曲"Journey"〜意思
を感じさせる"STAIRS"を中核に据えながら、見事に緩急をつかせている。このように、このアル
バムで展開する旅というのは、壮大な世界遺産の旅ではなく、ジャケットのように自分の必要な
ものを小さな旅行カバンに詰めてするような小旅行かもしれない。でもそういう旅の方が色々考
えて得るものが大きかったり、また行きたくなるような良い旅だったりするんだよな。自分は今作
を単なる落ち着きではなく貫禄だと受け取った(登山もベテランほど荷物は少なくなっていくもん
ね)。やっぱりリップは最強&独走状態を継続中。

★★★★☆

-関連記事-
前作"FUNFAIR"レビュー
DANCE FLOOR MASSIVE III ライブレポート

Alright! / Superfly
2009年 06月 18日 (木) 08:13 | 編集

" Alright! " / Superfly

ストリングスなんかも入れちゃってバラード大作であった"My Best Of My Life"もあれはあれ
で好きだけれど、スーパーフライはやっぱりこっちですよね!って言いたくなるような楽曲。これ
ぞロック的だと言えるギターのフレーズに、骨太なサウンド、伸びやかな歌声と、実に外しがな
い。"マニフェスト"直下というか実に自分のツボに嵌ってくるわけである。そして今作を聴いて
凄いと思ったのは、やはりサビの「ナ〜ナナ〜」であり、「オーイェー!」である。普通巧いと言わ
れている歌手って、音程にどれだけ沿っているか、綺麗に歌うかみたいなところで評価されてい
るんだけれども(殊、カラオケ文化が大衆化しているこの国では)、この人の歌はその一声で表
現になってしまうのだ。これは真似しようがないし、こういう歌い手って言うのは実に希少。アル
バムを期待して待ちたい。1stよりもよりロックに突き抜けてほしいというのが願望。

( 2009 )
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